夏休みや、秋のシルバーウイークを利用した旅行を計画している方も多いことと思いますが、そんなときにぜひ活用したいのが、JR各社、旅行代理店などが発売している新幹線などの割引きっぷや旅行商品。利用できる列車が限定されていたり、早めの購入が必要だったりとさまざまな条件はありますが、通常のきっぷよりかなり安く購入できるのは大きなメリット。なかには期間限定の割引きっぷもあるので、要チェックです。本記事では、今から利用できるこれらの情報をまとめましたので、おトクな旅行計画づくりの参考にしてください。
鉄道旅行では、割引きっぷやおトクな旅行商品を活用するとリーズナブルに旅を楽しめます
まずは、東京と大阪を結ぶ「東海道新幹線」を割安価格で利用できる3つの商品・きっぷをご紹介します。
東海道新幹線を割安価格で利用できる商品として、よく知られているのが「ぷらっとこだま」です。その名のとおり、「こだま」のみに乗れるJR東海ツアーズが販売する旅行商品(パッケージツアー)で、「のぞみ」や「ひかり」は利用できません。こだまは「東京―新大阪」が約4時間と、所要時間はのぞみと比べて1時間半ほど長くかかりますが、その分料金が安く、ゆったり旅にはピッタリ。駅売店で使える、缶ビールやソフトドリンクの1ドリンク引換券が付くのもうれしいところです。
「東京―新大阪」の、のぞみ指定席の通常料金は片道14,720円なのに対し、「ぷらっとこだま」は通常期で10,900円と約3,800円安くなります。8月10〜15日、8月18〜20日などが対象となるお盆前後の繁忙期でも、同区間の料金は12,500円と割安な価格設定になっています。追加代金でグリーン車に乗車することも可能で、「東京―新大阪」は+1,400円となります。
ただ、価格面では魅力的ですが、旅行商品であるため、きっぷと異なる点が複数あります。まず予約・購入は、JR東海ツアーズの公式HPで乗車前日の22時までに行う必要があります。チケットレス乗車はできないので、購入後は必ず東海道新幹線駅の改札口近くにある指定席券売機、またはJR東海ツアーズ店舗(きっぷ売り場)できっぷを受け取る必要があります。利用人数や乗車日時などの変更は不可で、出発10日前を過ぎると20〜50%のキャンセル料がかかる点も注意しましょう。
2人以上で利用すると、さらに割安価格で「こだま」を利用できるのが「EXこだまファミリー早特」。JR東海が運営するネット予約サービス「エクスプレス予約会員」(年会費1,100円)あるいは、「スマートEX会員」(年会費無料)限定の割引きっぷです。
利用可能人数は2〜6人で、ひとりでの利用はできません。予約も乗車日の3日前までに済ましておく必要がありますが、料金は非常にリーズナブル。「東京―新大阪」は大人ひとり10,080円で、「ぷらっとこだま」より820円安い価格設定。子ども料金についてはさらに差が開き、同区間で「ぷらっとこだま」がひとり7,500円(通常期)なのに対し、「EXこだまファミリー早特」は5,030円と2,500円近く割安になります。
たとえば、家族4人(大人2人、子ども2人)で「東京―新大阪」を利用すると、「ぷらっとこだま」は総額で片道36,800円(通常期)かかるのに対し、「EXこだまファミリー早特」の場合30,220円と、6,000円以上安く利用できるので、ファミリーには断然こちらがおすすめです。
ただし設定除外日があり、年末年始やお盆期間(エクスプレス予約会員は8月9日〜8月16日、8月19日、20日/スマートEX会員は8月9日〜20日)は利用対象外となっている点は注意しましょう。
土日休日限定になりますが、東海道新幹線を利用するなら「EXのぞみファミリー早特」もチェックしたい割引きっぷです。こちらも利用人数は2〜6人で、3日前までの予約が必要。対象列車は土日休日の「のぞみ」になります。
「東京―新大阪」が大人ひとり12,570円、子どもは6,280円。「EXこだまファミリー早特」と比べると、大人で約2,500円、子どもで約1,300円高くなりますが、所要時間の短い「のぞみ」を利用できるのはメリット。「東京―新大阪」の所要時間はのぞみだと約2時間半で、こだまと比べると1時間半早く到着できるので、スピーディーに移動したいならこちらがおすすめです。
2種類の「EXファミリー早特」はいずれも、変更は無料でOK(きっぷの受け取り前、同条件の座席に空席がない場合は差額が必要)。払い戻しについては1席320円の手数料がかかってきます。
「ぷらっとこだま」はひとりから利用可能で、乗車日の前日22時まで予約可能なので、急な旅行でも使えるのは便利なところ。「EXこだまファミリー早特」は子ども料金の価格が割安なため、ファミリーで使う際には大きなメリットがあります。のぞみを使いたければ、土日休日限定になりますが「EXのぞみファミリー早特」を検討してもよいでしょう。ただ、「ぷらっとこだま」は通年で利用できるのに対し(繁忙期は料金がアップします)、「EXファミリー早特」の2つのきっぷともに、お盆期間や年末年始は利用できない点は注意しましょう。
次にご紹介するのは、山陽・九州新幹線を割安に利用できる3つの商品・割引きっぷです。
「ぷらっとこだま」の山陽新幹線・九州新幹線版と言える旅行商品が、JTBが発売する「トクトク! ひかり・こだま」です。新大阪などの関西の駅から、こだまかひかりで博多へ向かい、博多から先の九州各地に向かう場合は、この商品限定のさくら・つばめを利用します(九州から関西へ向かうパターンの商品もあり)。
「トクトク!」での「新大阪―博多」の大人ひとりの片道料金は8,500円、繁忙期(8月10日〜19日など)は10,000円。「新大阪―鹿児島中央」は同12,600円で、繁忙期は15,100円。通常の新幹線料金は「新大阪―博多」が15,280円(ひかり・さくら・こだま指定席)、「新大阪―鹿児島中央」が22,310円(さくら指定席)となるので、通常時期で4割以上、繁忙期でも3割以上安くなります。ちなみに子ども料金はどの列車でも約50%となっており、家族旅行でも使いやすい商品です。
博多駅・小倉駅発着のひかり号を利用する場合、グリーン車を片道ひとり「+1,000円」のお手ごろ価格で利用できる特典も魅力。さらに関西→九州のプランなら、九州鉄道記念館、福岡タワー、水前寺成趣園の入場券も付いており、観光も楽しめます。
予約・購入は出発前日の夜(23時49分)まで、JTBの公式サイトから行えます。きっぷは駅の指定席券売機で受け取れるので、急な旅行で「夜に予約して当日朝に券売機で受け取り」といった利用方法も可能です。ただし、日時などの変更は不可で、出発10日前を過ぎると20〜50%のキャンセル料がかかる点は注意しましょう。
JTBの「トクトク!ひかり・こだま」とよく比較されるのが、日本旅行が発売する「バリ得」。2つの商品の料金などを下表にまとめましたが、対象列車がひかり、こだまであることや、日程変更ができない点など、基本的な利用方法は共通しています。
異なる点と言えば、「バリ得」は予約期限が「トクトク!」より少し早い前日16時であること、そして、九州の観光スポット入場券が付かない代わりに、セブン-イレブンのドリンクやスイーツなどから1品選べる「ポチッとギフト」が付いてくることぐらい。料金について言えば関西から九州方面は「トクトク!」のほうが数百円安い設定になっていますが、「バリ得」のほうが安価な区間もあるため、空席状況を踏まえつつ選ぶとよいでしょう。
なお、「トクトク!」「バリ得」はいずれも、多くの路線で片道利用ができます。そのため、たとえば「新大阪―広島」の片道きっぷを購入して広島観光を楽しみ、翌日は「広島―博多」の片道きっぷで移動する、といった使い方もOK。こだまだと4時間超かかる「新大阪―博多」を一気に移動するよりも、1回あたりの時間が少なくすみ、「こだまは所要時間が長いから疲れる」という場合も少ない負担で利用できます。
もうひとつ、関西から九州方面に旅行する際にチェックしておきたい割引きっぷが「スーパー早得21」です。JR西日本の指定券・乗車券予約サービス「e5489(いいごよやく)」限定(JR九州インターネット列車予約サービスも可能)で販売されています。
21日前までの購入が条件になりますが、関西―九州間のきっぷが約30%オフになります。価格は時期によって変動しますが、2023年9月30日までの利用の場合、大人片道料金は「新大阪・新神戸―熊本」が12,470円、「新大阪・新神戸―鹿児島中央」が14,700円で、子ども料金は大人の約50%。8月10日〜19日の利用は対象外となります。なお、きっぷは出発前までに、「e5489サービス」の表示があるJR西日本の券売機やみどりの窓口で受け取る必要があります。
前述の「トクトク!」「バリ得」(通常期)と、「スーパー早特21」の料金を比べると、後者のほうが2,000円前後割高になりますが、「スーパー早特21」は、のぞみやみずほを利用できるので、時間を節約してスピーディーに移動したい人におすすめ。いっぽうで購入期限が21日前までと厳しく、日時などの変更は一切できないので、日程がなかなか定まらない旅行には向いていません。キャンセル料は出発2日前までなら1枚あたり560円。出発前日・当日にキャンセルする際には「220円+特急料金×30%」の手数料が発生します。
続いては、JR東日本・JR北海道エリアの新幹線を通常より25%以上安く利用できる割引きっぷをご紹介します。
JR東日本とJR北海道が、指定券予約サービス「えきねっと」限定で販売している割引きっぷが「お先にトクだ値」です。13日前までの購入が条件で、東北・山形・秋田・北海道新幹線と上越・北陸新幹線に加え、JR東日本・JR北海道の在来線特急列車が25%〜35%オフになります。
たとえば、「東京―新函館北斗」の大人ひとりの片道料金は17,410円(通常価格:23,230円)、「東京―仙台」は7,610円(同10,890円)、「東京―金沢」は9,920円(同14,180円)と、25〜30%オフの価格設定になっています。子ども料金はどの列車も大人料金の約50%です。さらに、「お先にトクだ値」の魅力は年間を通して同じ価格で購入できる点。ほかの割引きっぷが値上がりや対象外になる、繁忙期には利用価値が高まりそうです。
なお、20日前までの申し込みで50%オフとなる「お先にトクだ値スペシャル」の設定もありますが、こちらは期間限定の商品。筆者がえきねっとで確認したところ、2023年7月21日時点では販売されていませんでした。
「お先にトクだ値」の主要区間の料金(画像はえきねっと公式サイトより)
「お先にトクだ値」で新幹線を利用する場合、紙のきっぷの利用は不可。予約時にSuicaやICOCAなどの交通系ICカードを登録し、改札機にタッチして使うチケットレスでの乗車が必要になります。チケットレス乗車の場合、日時などの変更は出発4分前まで可能で、払い戻しは1席320円の手数料が発生します。
えきねっとでは各種クレジットカードで決済できますが、ポイント還元率が高いのが「ビューカード」です。きっぷの購入(予約時決済)で、一般カードは最大5%分、ゴールドカードなら最大10%分のJRE POINTが加算されます。一般的なクレジットカードは還元率0.5〜1%程度なので、新幹線に乗る機会が年に1度でもあるなら、十分に検討の価値があるカードと言えそうです。
貯めたJRE POINTは1P→1円としてSuicaにチャージして利用できるほか、後述の「〈11〉どこかにビューーン!」を使えば、新幹線の往復チケットとおトクに交換可能。「旅行で貯めたポイントを使って、また新たな旅行に出かけられる」という、旅好きにはたまらない魅力を持ったクレジットカードです。
続いては、JR各社が2023年夏から秋にかけて販売する期間限定きっぷの中から、注目の3枚をご紹介します。
2023年8月に、子連れで西日本方面の旅行をするなら必ずチェックしたいのが、JR西日本が発売する「夏休み お子様1,000円! ファミリーきっぷ」です。山陽新幹線に加え、北陸、南紀、北近畿、山陰方面(やくも利用)が、子どもは「片道一律1,000円」という、かなりインパクトのある価格設定。2022年以降、ゴールデンウイークや夏休み、冬休みに販売され、好評だった割引きっぷが、今年の夏も登場します。
子どもひとりを含む2人以上が同一区間を乗車することが条件になり(子どもだけの利用は不可)、子どものきっぷは1回の予約で2枚まで購入可能。また、同行する大人の料金も割引されます。たとえば、「大阪市内―博多」の大人の片道料金は15,210円で子どもは1,000円(合計16,210円)。大人と子どもひとりずつを通常利用するより、約7,800円安くなります。「大阪市内―金沢」は大人7,400円、子どもは1,000円となり(合計8,400円)、通常利用するより約3,300円安くなります。
ただ、大人料金の割引率はさほど高くないため、大人1〜2人と子どもひとりの旅行なら前述のJTB「トクトク!ひかり こだま」や日本旅行「バリ得」のほうが割安になるケースも出てきます。たとえば、「新大阪―博多」を大人と子どもひとりずつで利用した場合、「夏休み お子様1,000円!」だと16,210円ですが、「トクトク!」だと12,750円となります。とはいえ、のぞみやみずほなどでスピーディーに移動できるのは、このきっぷならではのメリットです。
夏休み お子様1,000円! ファミリーきっぷの料金(JR西日本のプレスリリースより)
利用期間は2023年8月1日〜8月31日で、販売期間は7月3日から8月28日まで。予約・購入は乗車日の3日前までとなっています。JR西日本のネット予約サービス「e5489」のみで販売します。日時などの変更は一切できないので注意しましょう。キャンセル料は出発2日前までなら指定席は1席あたり560円、出発前日・当日のキャンセル料は「220円+料金券×30%」が発生します。
北海道・東日本エリアを1週間かけてのんびり旅行したい――。
そんな旅にピッタリなのが、連続する7日間乗り放題となるフリーきっぷ「北海道&東日本パス」です。
例年、春季、夏季、冬季の期間限定で販売されており、2023年夏季は9月30日乗車分まで販売中(発売期間は9月24日まで)。価格は大人が11,300円、子どもは5,660円で、JR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道および北越急行線の普通列車・快速列車の普通車自由席およびJR東日本のBRT(バス高速輸送システム)が利用できます。
新幹線や特急列車には乗車できませんが、北海道新幹線(「新函館北斗―新青森」)に限り、別途指定特急券を購入すると空席の利用が可能に。また、「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券(大人6,110円、子ども3,050円)」を購入すると、JR北海道の特急列車自由席(北海道新幹線は普通車指定席の空席)に1日限定で何度でも乗車できます。予約・購入は出発当日まで、JR北海道、JR東日本の主な駅にある指定席券売機やみどりの窓口、びゅうプラザ、旅行会社などで受け付けています。
鉄道を使ったのんびり旅行と言えば「青春18きっぷ」(12,050円/5回(人)分)が有名ですが、こちらは子ども料金の設定がなく、第3セクターの「青い森鉄道線」「いわて銀河鉄道線」は利用できないという弱点があります。その点、「北海道&東日本パス」は子ども料金が大人の約50%と安く、青い森鉄道やいわて銀河鉄道も利用OK。こうした点を加味すると、北海道や東北を家族でゆったりと旅行する場合には、「北海道&東日本パス」のほうが利用価値が高いと考えています。
北日本のゆったり旅で活躍する「北海道&東日本パス」
今夏に四国を周遊するのにメリットが大きい期間限定のフリーきっぷが、JR四国が発売する「夏の四国あちこちきっぷ」です。
連続した3日間、JR四国線と土佐くろしお鉄道線、JR四国バスの路線バス(高速バスを除く)が乗り放題になります。利用期間は9月30日までで、購入当日から利用可能。お盆期間(8月8日〜8月16日)が利用開始日となるものは販売されません。
特徴的なのは、紙のきっぷとデジタルきっぷの2種類があること。大人の価格はどちらも1枚13,000円ですが、子どもは紙のきっぷが6,500円なのに対し、デジタルチケットは3,500円。3,000円もの差があるため、ファミリーはデジタルチケットを選択するのがよいでしょう。
紙のきっぷは、JR四国の各駅のみどりの窓口や四国の旅行会社などで販売しています。いっぽう、デジタルチケットは、スマートフォンにチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」などをダウンロードし、アプリ上で購入、利用の際もアプリに表示させたチケット画面を提示します。
四国の乗り放題きっぷの定番と言えば、通年で販売されている「四国フリーきっぷ」がおなじみですが、こちらは3日間乗り放題で18,000円。利用期間や対象路線などもほぼ同じの「夏の四国あちこちきっぷ」のほうが5,000円も安く利用できるので、2023年の夏はこちらのきっぷを活用したほうがよさそう。特にデジタルチケットの子ども料金は、かなりの割安価格になっているので、家族での四国旅行の際にはぜひ検討したいフリーきっぷと言えそうです。
広い海を一望できる絶景駅として有名なJR四国・予讃線の下灘駅
最後にご紹介するのは、「目的地は運任せ」というJR東日本のユニークなサービスです。
行き先は決めていないけれど、新幹線に乗って“どこかに”旅行したい――
そんなニーズを満たしてくれるのが、JR東日本が2022年12月から始めた「どこかにビューーン!」。このサービスでは、公式サイトで発着駅(東京駅or上野駅or大宮駅)や出発日、到着日、利用人数を入力すると、JR東日本管内の新幹線駅から、4つの候補駅が表示されます。4つの候補駅を確認し、申し込みまで完了すると、3日以内に4駅の中からランダムで行き先となる駅がひとつ決定され、JRE POINT6,000ポイントで往復利用できるという仕組みになっています。
出発日、到着日、利用人数などを入力すると4つの行き先候補駅が表示され、申し込みが完了するとこの4駅の中からランダムに選ばれたひとつの駅に往復することができます(画像は「どこかにビューーン!」お試しページから)
「どこかにビューーン!」が魅力的なのは、わずか6,000ポイントで往復できるという点。JRE POINTは航空会社のマイルのように、一定のポイント数が貯まれば往復の特典チケットと交換できますが、通常「東京駅―新青森駅」を往復する際には24,220ポイント、「東京駅―仙台駅」は15,880ポイント、「東京駅―秋田駅」は24,220ポイントが必要となってきます。自身で行き先は決められませんが、これらの新幹線駅の往復が6,000ポイントで済むのは、使い方によっては大きなメリットとなります。
「どこかにビューーン!」で行き先候補地となるJR東管内の新幹線駅(画像はJR東日本リリースより)
「どこかにビューーン!」では、途中下車が可能なのもうれしいところです。たとえば、新青森駅が行き先となった場合でも、途中の仙台駅や八戸駅などで降りることも可能です(ただし、途中下車後、別の新幹線で「どこかにビューーン!」の目的地に向かう場合は、正規料金を支払う必要あり)。また、複数人分をまとめて申し込めば、ポイントがない家族や友人の分も並び席で申し込むこともできます。家族や友達のうち、誰かひとりでもJRE POINTを貯めているなら、ぜひ活用したいサービスです。
JRE POINTは、「えきねっと」を利用した新幹線やツアー利用、登録したSuicaを使った鉄道乗車などでコツコツと貯められますが、一気にたくさん貯めるなら「ビューカード」の活用がおすすめ。普段の買い物で0.5%分(200円で1P)、モバイルSuicaへのチャージでは1.5%分(1,000円で15P)、「えきねっと」でのJRきっぷ予約(予約時決済)では最大5%分(ゴールドカードは最大10%分)が貯まるほか、入会キャンペーンなども随時開催されており、JRE POINTを効率的に貯められます。
以上、夏休みや秋のシルバーウイークなどの旅行の際にぜひ活用したい11の割引きっぷや旅行商品をご紹介してきました。
「〈1〉ぷらっとこだま」から「〈8〉夏休み お子様1,000円! ファミリーきっぷ」までは、列車や購入期限が限られている分、割引きを受けられるという内容。購入を検討する際にはこれらの条件とともに、変更や予約が可能なのか、その際の手数料がどの程度発生するかも押さえておきたいところです。
「〈9〉北海道&東日本パス」「〈10〉夏の四国あちこちきっぷ」は、一定エリア内の路線が数日間乗り降り自由になるフリーきっぷ。こちらは、乗り放題になる列車の種類や日数、対象外となる期間の有無などもチェックしておきましょう。
「〈11〉どこかにビューーン!」は、目的地は自分では決められないものの、JRE POINT6,000ポイントで往復できるのは、使い方によっては魅力的。「行き先は運任せ」というのは、ある意味ワクワク感があり、長期の休みならではの旅の楽しみ方とも言えそうです。なお、紹介したきっぷや旅行商品のほとんどは席数が限定されています。人気の日時や区間はすぐに売り切れてしまうので、早めの予約・購入がおすすめ。この記事をおトクな旅行計画の参考にしていただければ幸いです。
編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにも詳しく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。