レビュー

使わなくなったiPhoneを携帯テレビに! モバイルTVチューナー「PIX-DT350N」を試してみた

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リアルタイムで視聴したいテレビ番組があるのに、外出しているため泣く泣く録画で妥協するという経験は誰にでもあるはず。特にスポーツやニュース速報などは生放送で見てこその面白さがあります。Android搭載スマホやタブレットの中にはワンセグ/フルセグに対応しテレビ番組を見られる端末がありますが、iPhoneやiPadは非対応です。

では、どうしてもiPhoneやiPadでテレビ番組を見たい場合はどうすればよいのでしょうか? そんな疑問に答えてくれるのがピクセラのモバイルテレビチューナー「PIX-DT350N」です。価格.com上での最安価格は11,633円(2017年5月9日時点)。Lightningコネクターに差し込むだけでテレビ番組をリアルタイムで視聴でき、インターネットに接続しないためデータ通信量は発生せず、使用しなくなったiPhoneやiPadでも使えます。この「PIX-DT350N」を実際に試して、その使い勝手を確かめてみました。

iPhoneやiPadを携帯テレビとして使える「PIX-DT350N」

iPhoneやiPadを携帯テレビとして使える「PIX-DT350N」

超絶コンパクトで持ち運びに最適なサイズを実現

「PIX-DT350N」は、iPhoneやiPadでテレビ番組を見られるようにするモバイルテレビチューナーで、ハイビジョン対応テレビ向け放送の「フルセグ」を受信可能。外出先でも高精細な映像を楽しめます。動画ストリーミングサービスとは異なり、デジタル地上波を直接受信するため、データ通信量は一切かかりません。また、本体は端末から直接給電できるため充電する必要もなし。バッテリーを非搭載にしたことで、前モデルからさらにコンパクトになりました。

手のひらに収まるほど小さな「PIX-DT350N」。本体サイズは約31(幅)×47.8(奥行き)×9.1(高さ)mmで、重量は約15gです

初回使用時は、Lightningコネクターに差し込むだけで専用アプリ「モバイルTV(StationTV)」のダウンロードページ(App Store)を開いてくれます。わざわざApp Storeで検索してダウンロードする必要もなし

専用アプリ「モバイルTV(StationTV)」を起動し、チャンネルスキャンを行えばすぐにテレビを視聴可能。わずらわしい設定が一切ないのはありがたいポイントです。チャンネルスキャンは初回以降設定する必要はありませんが、初回に設定した場所と異なる地域で使うときは、その地域で再びチャンネル設定を行う必要があります

受信感度を向上させるアンテナは根元に形状記憶素材を採用しており、曲がっても折れにくい設計

受信感度を向上させるアンテナは根元に形状記憶素材を採用しており、曲がっても折れにくい設計

「PIX-DT350N」のLightning端子の長さは約7mm。Lightningコネクター周囲まで覆うカバーを装着していると、Lightning端子が根元までささらないので注意が必要です

使用しなくなった不要のiPhoneでテレビを見る!

専用アプリ「モバイルTV(StationTV)」を使用するため、アプリのインストール時こそインターネット接続が必要ですが、インストール後はインターネットに接続せずにテレビ番組をリアルタイムで視聴可能。つまり、通信契約が切れているiPhoneやiPadでもテレビを見ることが可能というわけです。「PIX-DT350N」はフルセグに対応しているので、デジタル放送の高精細な映像を外出先からでも見られます。ただし、フルセグは地域によって受信感度がまちまち。東京都内で試したところ、電車での移動時はフルセグとワンセグが頻繁に切り替わりましたが、街中では問題なくフルセグを受信できました。

自宅で眠っていたiPhone 6に「PIX-DT350N」を差し込んで試用。都内にあるオフィスの室内で使用してみたところ、時折ワンセグに切り替わるもののフルセグの受信感度はまずまず。ちなみに、フルセグとワンセグは自動で切り替わるため、テレビ番組を途切れることなく視聴できます

電車での移動時など、フルセグ受信が不安定な場合は頻繁にワンセグに切り替わりますが、アプリから自動切り替えをオフにして、ワンセグのまま視聴することもできます

「PIX-DT350N」は接続中の端末から給電するため、iPhoneやiPadのバッテリーを消費します。今回試した際のバッテリー消費は、2時間30分の使用で約34%減少。ただし、購入から約2年半が経過したiPhone 6で、かつ、Wi-Fiにも接続していないので、この数値は参考値程度にしてください

Lightning端子を使用するため、視聴中にiPhoneを充電することはできません。また、イヤホンジャックが廃止されたiPhone 7で使うときは、視聴中に有線イヤホンを使用できないことを忘れずに。Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンやヘッドホンは使用可能です

ワンタップで録画できる「すぐ録」機能

専用アプリの「モバイルTV(StationTV)」では、視聴中のテレビ番組をワンタップ録画できる「すぐ録」を使えます。録画中はアプリを起動しておく必要があり、端末をスリープにすると録画は停止してしまうので、それほど実用的ではありません。実際に試してみましたが、レコーダーのように番組表から録画予約できるわけではなく、視聴中のテレビ番組をもう一度見るといった使い方くらいしかできないため、あくまでもおまけ程度と考えておくのがよさそうです。

視聴中に画面をタップすると、音量調節バーの右側に赤い録画ボタンが表示され、このボタンを押すと録画スタート

録画時間は、“視聴中の番組が終了するまで”と“次の番組が終了するまで”の2つから選択可能。録画終了時刻などを手動で設定する必要はありません。なお、録画した番組は接続した端末内に保存する仕様になっており、フルセグでの1時間あたりの録画は約2.25GB、ワンセグでは約180MBの容量が必要です。最大録画番組数は99番組

視聴中でもインターネットでブラウジングが可能になる「ながら見」(ネット接続必須)という機能も搭載されています。「ながら見」は縦画面表示の場合のみ使用でき、画面上部にテレビを、画面下部にブラウザーを表示

まとめ

「PIX-DT350N」はコンパクトで、iPhoneに装着していても違和感はそこまでありません。バッテリー非搭載で充電不要なのも、外出先で使うのに非常に便利。都内で試した限りですが、フルセグの受信感度は良好なものの、都内でも室内にいるときはワンセグしか受信できないこともあるので、窓際で使用するなどちょっとした工夫が必要になります。

リアルタイムで視聴したい野球やサッカーの中継を見たり、ランチのときにサクッとニュースをチェックしたり、SNSで話題となっている番組をすぐにチェックできたりなど、使い方はさまざま。外出先で「テレビ番組を見たいなあ」と一度でも思った人は検討してみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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