レビュー
超狭額縁3Kディスプレイが至高の視聴体験をもたらす

「MacBook Pro」の対抗馬!? ファーウェイ「MateBook X Pro」レビュー

ファーウェイが2018年6月15日に発売予定の13.9型ノートPC「MateBook X Pro」。価格.comでの最安価格は147,061円〜(税込。5月22日時点)。アップルの「MacBook Pro」を思わせるデザインながらも、画面占有率約91%を実現した超狭額縁3Kディスプレイ、ツイーターとサブウーハーを2基ずつ搭載し「ドルビー・アトモス サウンドシステム」に対応したサウンドなど、「MacBook Pro」に負けないラグジュアリーな機能を備える。この「MateBook X Pro」を発売前に試すことができたので、その使用感をレポートする。

ファーウェイのWindows 10搭載ノートPC「MateBook X Pro」をレビュー

ファーウェイのWindows 10搭載ノートPC「MateBook X Pro」をレビュー

美しい筐体にド迫力の超狭額縁ディスプレイ

「MateBook X Pro」を手にとってみて、最初に目を引くのはそのデザインだ。ダイヤモンドカットが施された側面や、マグネシウム合金削り出しのボディは高級感にあふれている。本体は、約304(幅)×217(奥行)×14.6(高さ)mmで、モバイルノートとして十分コンパクトなサイズだ。気になったのは、約1.3kgの重量。モバイルノートしては少し重い部類に入る。

13.9型のボディはコンパクトで薄く、カバンに入るサイズ。気になるのは1,3kgの重量で、片手で持つと重みを感じる。マグネシウム合金削り出しの天板が美しい

本体の右側面にはUSB 3.0ポートを搭載

本体の右側面にはUSB 3.0ポートを搭載

本体の左側面にイヤホンジャック、USB Type-Cポートを2つ備える。両方とも給電(USB PD対応)とデータ転送が行えるが、右のポートはThunderbolt 3に対応。インターフェイスに関しては、SDカードスロットが欲しかったところ

ディスプレイの開閉角度は130°くらい

ディスプレイの開閉角度は130°くらい

ベゼル幅を4mmまで狭くし、縁いっぱいまで広がる13.9型のLTPS液晶は、解像度が3K(3000×2000、260PPI)、色度域がsRGB100%、最大輝度が450nittというスペック。色鮮やかで高い表示品質を誇る。カメラで撮影した写真を閲覧したり、高解像度の動画を視聴するのに適しているほか、画像や映像の編集などクリエイティブな作業にも向いているだろう。

ベゼル幅4mmで縁ギリギリまで広がるディスプレイ

ベゼル幅4mmで縁ギリギリまで広がるディスプレイ

一眼レフカメラで撮影した写真を表示したところ。鮮やかで明るく、表示品質は十分だ

一眼レフカメラで撮影した写真を表示したところ。鮮やかで明るく、表示品質は十分だ

映像だけではなくサウンド面にも注目したい。キーボードの左右にツイーターを1基ずつ、底面にサブウーハーを2基備え、立体感のあるサウンドシステムが特徴だ。ドルビー・アトモスに対応(対応コンテンツの再生時のみ)しており、モバイルノートとは思えないクオリティのサウンドが楽しめる。

価格.comマガジンのオーディオ担当者に映画や音楽などのサウンドを試し聞きしてもらったところ、「ノートPCでここまでの音が出るとは!」と驚いていた。中・高域が聞きやすく、特にボーカル入りの楽曲は非常にきれいに聞こえる。また、映画を見ていても、風を切る音やガラスが飛び散る音など、効果音まではっきりと聞き取れる。低音は、わざとらしい強調がなく自然で、振動もない。好みによっては低音が弱いと感じることもあるだろうが、それでも相当なものだ。

最大音量にすると高音が少しにごるような印象を受けたが、音割れはなく、きれいな画面も相まって動画コンテンツを見るのに適していると感じた。ドルビー・アトモスに対応しているということで、ドルビーが公開しているサンプル動画を見たところ、スイートスポットこそ大きくないが、立体的なサウンドはノートPCに期待するレベルを十分超えていた。

以下はYouTubeで音楽を再生した動画(音量は最大)。「MateBook X Pro」から聞こえるサウンドそのままというわけではないので、あくまでも参考程度だが、お聞きいただきたい。

カメラギミックがユニークなキーボード

「MateBook X Pro」のキーボードは、アイソレーションタイプで「MacBook Pro」のキーボードに似ている。また、大きなトラックパッドも「MacBook Pro」を髣髴とさせる。キーストロークは浅めだが、「MacBook Pro」よりは深い印象。打鍵感は硬めで、しっかりと打っている感覚がある。ただし、深めのキーストロークが好きな人を満足させるには足りない感じだ。

キーボード部でトリッキーなのが、「F6」キーと「F7」キーの間に備えられたカメラアイコンのキー。これを押し込むとWebカメラが飛び出す仕組みになっている。ディスプレイのベゼル幅を極限まで狭くすべく、通常ならば画面上部に設置されるWebカメラをキーボード面に移動させたというわけだ。カメラを必要なときだけ出し入れできるのは、セキュリティを気にするユーザーにもうれしい機能だ。

ハイエンドノートPCでは当たり前のように搭載されるようになった指紋認証センサーは、「MateBook X Pro」も搭載している。まさに、ラグジュアリーな機能を余すところなく詰め込んできたと言えるだろう。

※試したのはグローバルモデルのため、日本向けのモデルとはキーボードの試用が異なる可能性があります。

広いタッチパッドが際立つキーボードはバックライトを搭載。試用では、「Enter」キーが小さく打ちづらいのが気になった

キーストロークは浅いながらも、硬めのしっかりとした打鍵感がある

キーストロークは浅いながらも、硬めのしっかりとした打鍵感がある

Webカメラは「F6」と「F7」キーの間にあるカメラマークのキーに内蔵。使わないときは、しまっておけばセキュリティ的にも安心だろう

ハイエンドモバイルノートにふさわしいスペック

「MateBook X Pro」は、CPUにインテルの第8世代「Core i7 8550U」と「Core i5 8250U」を搭載する2モデルを展開。今回試したのはCore i7モデルで、16GBのメモリーと、512GB SSDのストレージに加え、NVIDIAのGPU「GeForce MX150」を備える。いっぽうの、Core i5モデルは、メモリーが8GB、ストレージが256GB SSDという基本構成だ。

Core i7とCore i5モデルの基本スペック比較表

Core i7とCore i5モデルの基本スペック比較表

日常使いからゲーミングまでの総合的な性能を測るベンチマークソフト「PCMark 10」でテストしたところスコアは“3216”だった。内訳だが、アプリケーションの起動やWebブラウジングの表示速度、ビデオ会議の品質といったパソコンの基本的な性能を測る「Essentials」では“7143”を記録。ビジネス用途のアプリケーションの実行性能を測る「Productivity」も“5280”というスコアを記録しており、一般的な用途では何不自由なく快適に動作するレベルだ。

クリエイティブ作業の性能を測る「Digital Content Creation」は“2394”。ゲームをプレイするには厳しいが、画像や動画編集の性能は、GPU統合型CPUよりも快適に行える。

「PCMark 10 Extended」のベンチマークテスト結果

「PCMark 10 Extended」のベンチマークテスト結果

ひとつ注意したいのは、前モデルの「MateBook X」と違い「MateBook X Pro」はファンを搭載していること。ベンチマークのテスト中に動作していたが、そこまで大きな音ではないため、静かな部屋などでない限り気にならない。

まとめ

「MateBook X Pro」は、デザインが「MacBook Pro」にそっくりだという指摘はあるが、備える機能やスペックは異なるし、いくつかの点においては上回っているとさえ言える。画面占有率約91%の超狭額縁3Kディスプレイと、4基のスピーカーに加え「ドルビー・アトモス サウンドシステム」に対応するサウンドがもたらす視聴体験は、ほかのノートPCでは得られないものだ。

スペックにおいてもハイエンドノートPCとして十分であり、Core i7モデルであればクリエイティブな作業も十分こなせる。グラフィック性能にこだわらないのなら、Core i5モデルを選ぶのもアリだ。ノートPCを新調しようとしている人は、一度検討してみても損はないだろう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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