スマートフォンの値上がりにともなって「格安スマホ」が注目されている。ここでは、4万円以下で購入できる、SIMフリーおよび大手通信キャリアの製品をセレクト。それぞれの特徴を解説しよう。
※本記事に掲載する製品の価格情報は、2025年4月24日時点での価格.com最安価格を参考にしています。
「moto g24」の後継となる、モトローラのエントリースマートフォン。ディスプレイをHD+表示にとどめ、5G非対応にするといったコスト削減を行いつつ、ステレオスピーカーや、1万円台の製品としては異例の8GBの大容量メモリーと128GBのストレージを備えている。また、ヴィーガンレザーを使った背面はしっとりとした手触りで1万円台の製品とは思えない質感だ。
2024年10月に登場したシャオミの4G対応エントリースマートフォン。1万円台ながら、120Hzの倍速駆動に対応した液晶ディスプレイを搭載している。また、メインカメラはひとつのみだが、この価格帯としてはなかなかきれいに撮れる実用的な性能だ。充電器を同梱しているのもうれしい。
5Gに対応したオッポのエントリーモデル。搭載する液晶ディスプレイは90Hzの1.5倍速駆動とフルHD表示に対応、また「おサイフケータイ」も利用できるなど、必要な機能はきちんと搭載しつつ2万円台前半という低価格を実現している。33Wの急速充電に対応しており、約30分で残量ゼロから50パーセントまで充電可能だ。
レノボ傘下となった新しいFCNTによるスマートフォン第1弾 。約6.1インチの液晶ディスプレイを採用した、近ごろの新製品としては比較的コンパクトなボディだ。加えて、水没に耐えるIPX5・IPX8等級の高い防水性能や、米国国防総省の調達基準MIL-STD-810Hの23項目に対応しており、1.5mの高さからの落下・衝撃に耐えられる本格的なタフネス性能も兼ね備えている。
「Galaxy」シリーズのエントリーモデル。約6.8インチの大型ディスプレイを備えた大型のスマートフォンだ。おサイフケータイや防水、防塵対応など機能が豊富で、スマートフォンの基本的な用途なら性能も十分。カメラは、メインカメラにマクロカメラを追加したデュアル構成に強化されている。
シリーズ4世代目となる本機は、約6.6インチの大画面モデルとしてリニューアル。再生素材を多用したボディは、米国国防総省の調達基準、「MIL-STD-810H」をクリアした耐衝撃性能に加え、IPX5/8等級の防水防塵とIP6X等級の防塵性能 を備える。また、カメラも独自の画質エンジン「ProPix lite」を新たに採用。前モデル「AQUOS wish3」と比較して、約3割も集光率を向上させた光学系により、より鮮明な撮影が可能になった。
「nubia(ヌビア)」は中国のスマホメーカー「ZTE」のグローバルブランド。本機はそのエントリーモデルで、ワイモバイルで発売されている。価格を考慮するとディスプレイや処理性能といった基本性能が高く、操作は比較的スムーズだ。また、カスタマイズできるボタン「スマートスタートボタン」を備えており、LEDライトの点灯、スクリーンショットの撮影、指定したアプリの起動が行える。
中国の家電メーカーであるシャオミの持つ、高コスパに特化したサブブランドが「POCO(ポコ)」。本機はそのエントリーモデルで、機能にメリハリをつけることで圧倒的な高コスパを実現している。本機が特に注力しているのはディスプレイで、倍速駆動やフルHD+表示に対応した有機ELディスプレイを搭載する。Dolby Atmosに対応したサウンド性能も強力で、イヤホン・ヘッドホンを使ったバーチャルサラウンド再生も可能だ。
2024年6月末に登場したミドルレンジスマホ。3万円台前半ながら、おサイフケータイや120Hz駆動のフルHD+ディスプレイを備えるという高性能が光る。メインカメラとなる広角カメラは約5000万画素の高画素センサーに加えて光学式手ブレ補正機構を備えるており、価格以上の内容だ。
上記の「OPPO A79 5G」の兄貴分に当たるエントリースマホ 。「おサイフケータイ」や5G対応など似ている部分もあるが、こちらはディスプレイがHD+にとどめつつ、120Hzの倍速駆動に対応したことで体感速度や残像感の少なさといった優位点がある。また。IPX4の防水仕様やIPX5等級の防塵仕様に加えて、米国国防総省の調達基準MIL-STD-810Hに準拠した耐衝撃性能を備えている。45Wの急速充電に対応するなど充電性能も高い。
日本市場専用に設計された人気シリーズ「OPPO Reno A」の2024年最新モデル。約6.7インチの大画面有機ELディスプレイを搭載し、従来機より画面サイズが広がった。また、別売りの「67W SUPERVOOC」充電器を使うことで約48分のフル充電が可能だ(55W対応のUSB PD PPS汎用充電器も利用可能)。AI機能を使った写真編集機能を備えており、映り込んだ不要なものを除去できる。この価格帯で、こうした生成AI機能を備えているのはかなり珍しい。
Nothingは、中国人の起業家カール・ペイ氏が2020年にイギリスで起業した新興メーカー。「Phone (2a)」は、透明の背面パネルに3個のLEDを組み合わせた非常に個性的なデザインが特徴だ。また、高画質な有機ELディスプレイを備えることも見逃せない。おサイフケータイに対応しており、国内向けの機能性も高い。
モトローラのラインアップではプレミアムシリーズとなる「motorola edge」シリーズだが、本機はそのシリーズの中でコスパを重視した製品となる。プレミアムシリーズらしく有機ELディスプレイは144Hz駆動に対応するほか、Dolby Atmosによるバーチャルサラウンドの再生、防水・防塵、「おサイフケータイ」対応など機能性は十分。68Wの出力に対応する充電器も同梱している。