ゲーミングマウスやゲーミングヘッドセット、アーケードコントローラーなどのゲーム周辺デバイスを手がけるMad Catz。同社は2017年3月に破産し、日本市場から一時姿を消していたが、2018年にMad Catz Globalという新会社を香港で立ち上げて復活。Mad Catz Globalとなってから日本のゲーミングデバイス市場へ製品投入をしていなかったが、ついに日本市場への再上陸が決定した。
今回、日本市場への再上陸にあたり、廣瀬無線電機と代理店契約を締結。日本再上陸第1弾投入製品の投入にあわせ、ゼネラルマネージャーのBill Lo氏が来日し、現在開発中の新製品の概要、今後の日本市場への展開などが語られた。
今回、日本再上陸の第1弾製品として投入されるのが、ゲーミングマウス「R.A.T.」シリーズの最新モデル「R.A.T. 4+」「R.A.T. 6+」「R.A.T. 8+」だ。同社は、倒産直前の2017年3月10日に「R.A.T. 4」「R.A.T. 6」「R.A.T. 8」という“+”がついていないモデルを発表しているが、今回の新モデルは、デザインこそ無印モデルを踏襲しているが、センサーなどのデバイスを最新世代のものへとアップデートされているのがポイントとなっている。
「R.A.T.」シリーズの最新モデル「R.A.T. 4+」「R.A.T. 6+」「R.A.T. 8+」
「R.A.T. 4+」は、センサーにPIXART PMW3330(旧モデルはPMW3310)を搭載。DPIレンジは最大7200で、9個のプログラム可能ボタンも搭載している。もちろん、「R.A.T.」シリーズということで、手の大きさに合わせてパームレストの位置をカスタマイズできるギミックは健在だ。
「R.A.T. 4+」
「R.A.T. 6+」は、センサーにPIXART PMW3360(旧モデルはADNS9800)を搭載。DPIレンジは最大12000で、プログラム可能ボタンは11個だ。こちらは、パームレストの位置調整のほか、ウェイト調整にも対応している。
「R.A.T. 6+」
「R.A.T. 8+」は、センサーにPIXART PMW3389(旧 PMW3360)を搭載。DPIレンジは最大16000で、プログラム可能ボタンは11個となる。「R.A.T. 6+」が備えていたパームレストの位置調整やウェイト調整に加え、付属の交換用パームレストにより形状のカスタマイズにも対応。使用者の手の大きさに合わせてグリップ感を徹底的に追求できるモデルとなっている。
「R.A.T. 8+」
市場想定価格は、「R.A.T. 4+」が7,980円、「R.A.T. 6+」が9,980円、「R.A.T. 8+」が12,800円(いずれも税別)。なお、今回の日本市場再上陸記念と日本のMad Catzファンへの感謝として、本日から7月31日まで、ヨドバシカメラ全店とヨドバシ・ドット・コムにてキャンペーンが実施される。キャンペーン期間中は、「R.A.T. 4+」が7,740円、「R.A.T. 6+」9,690円、「R.A.T. 8+」が12,430円(いずれも税込)とお買い得に手に入れられるので、ぜひチェックしてほしい。
期間限定キャンペーンの概要
ゼネラルマネージャーのBill Lo氏が来日して行われた発表会では、新生Mad Catzの取り組みや現在開発中の新製品の概要、今後の日本市場への展開などが語られた。
Mad Catz Globalでゼネラルマネージャーを務めるBill Lo氏
新生Mad Catzは「Dare to Lead(絶え間なくリードし続ける意思)」というミッションを掲げる。現在展開している製品は、過去の製品のリフレッシュモデルが中心となっており、ユーザーからみると掲げるミッションに対して全然チャレンジングじゃないのではないかとネガティブに見えてしまうが、Bill Lo氏によれば、いまはまだ序章に過ぎないという。倒産という過去の失敗から学び、過ちを繰り返さないため、特に新生Mad Catzでは、テクノロジーへの投資を惜しまず、ユーザーの生の声を反映した製品開発を心がけているそうで、新製品群も着々と準備を進めているそうだ。
マウスやキーボードのスイッチ、ヘッドセットのドライバーユニットといった部分的なパーツはもちろんのこと、Bluetoothのコーデックや音声アシスタントといった最新テクノロジーへの投資も積極的に行っているという
開発中のハイエンドゲーミングマウス「R.A.T. Unlimited 7」。USB/Bluetooth/無線の3つの接続方式に対応とのこと。パームレストには金属パーツが採用されるそうだ
「F.R.E.Q. Unlimited ゲーミングヘッドセット4」は、アクティブノイズキャンセル機能を備えた新機軸のゲーミングヘッドセットだ。アクティブノイズキャンセル機能を省いた「F.R.E.Q. Unlimited 2 ゲーミングヘッドセット」も同時開発中。いずれも、DSPではなくドライバーユニット自体で低域再現性を高めた新開発ドライバーユニットなどが採用される予定だ
夏以降順次投入される予定の製品群も披露された。写真は「R.A.T.」シリーズのハイエンドモデル「R.A.T. PRO X3」。センサーにはPIXART PWA3389を採用。各種カスタマイズギミックも備える
メカニカルキースイッチを採用するゲーミングキーボードの「S.T.R.I.K.E. 4」。メンブレンタイプの「S.T.R.I.K.E. 2」も投入予定だ
「R.A.T. 4+」「R.A.T. 6+」「R.A.T. 8+」を皮切りに、リフレッシュモデルを夏以降順次投入し、日本市場への再上陸を果たす新生Mad Catz。今回披露された開発中の新製品のほかにも、Mad Catzの代名詞ともいえるアーケードコントローラーも鋭意準備を進めているということなので、今後の展開にも注目したいところだ。
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。