普段何となく使っている「マウス」。パソコンを操作するうえで欠かせないポインティングデバイスですが、マウスにもいろいろな種類があります。大きな違いは接続方式と読み取り方式です。そのほかにもゲーミングマウスやトラックボールというカテゴリーがあり、本当に奥が深い世界です。本特集では、自分に合ったマウスを選ぶための基本情報とおすすめマウスを紹介します。
在宅勤務やテレワークで、オフィス以外の場所で仕事をする時も、自分に合ったマウスがあれば作業効率はアップするはずです。自分に合った使いやすいマウスをゲットして、快適な作業環境を構築してみましょう。
※記事内の価格(税込)とランキング順位は、2020年4月14日時点のものです。
まずは接続方法です。マウスの接続方法は、大きく分けてUSBなどのケーブルでつなげる有線タイプと、Bluetoothなどの電波を使う無線タイプがあります。有線マウスは安定性が高い半面、ケーブルの取り回しがわずらわしいという欠点があり、無線マウスは、取り回しが楽な半面、安定性に欠けるという特徴があります。最近は無線マウスの安定性がアップし、繊細でスピーディーな操作が求められるゲーミングマウスでも無線タイプが続々と登場してきています。
有線マウス
メリット:設定(ドライバーなど)不要。パソコンに直接つなげるので安定動作。無線の同価格帯の製品に比べて性能は高め
デメリット:ケーブルがからまったり引っかかりやすい。ノートパソコンと一緒に持ち歩く時にケーブルがじゃまになる
ワイヤレス(無線)マウス
メリット:ケーブルがないので自由自在に動かせる
デメリット:無線の設定が必要。通信状態によって動作がカクつくことがある。電池が必要(=本体の重量増加)
さらに、ワイヤレスマウスの中には、レシーバー不要の「Bluetooth」方式と、パソコンにUSBレシーバーを接続するタイプがあります。USBレシーバータイプは現在、2.4GHz無線接続が主流ですが、なかにはロジクールの「Unifying」のように、独自のワイヤレステクノロジーを採用するのもあります。
価格.comの「有線マウス」カテゴリーの売れ筋ランキングで1位の人気モデル。価格.com最安価格858円ながら、感度の高いブルーLEDセンサーを搭載しており、光沢感のある机の上でもスムーズな操作が可能です。この価格帯で「戻る/進む」の2ボタンを備えるのもうれしいポイント。利用するための専用ドライバーが不要なので、ソフトやドライバーを簡単にインストールできない会社支給のパソコンでも使いやすいでしょう。
ボタン数:5
読み取り方式:ブルーLED
解像度:3200dpi
本体サイズ:62(幅)×40(高さ)×109.5(奥行)mm、重量:82g
接続方式:USB(ケーブル長1.5m)
カラー:ブルー、ガンメタ、レッド
ロジクールの「M585 MULTI-DEVICE Mouse」は、MacでもWindowsパソコンでも使えるワイヤレスマウス。ロジクール独自の無線接続「2.4 GHz Logicool Unifying」とBluetoothの2つの無線方式に対応し、タブレットなどでも使用できます。「LOGICOOL FLOW」という独自機能を備えており、2台のパソコンでコピー&ペーストも可能。テレワークで2台のパソコンを使って仕事をしているという人には便利な機能でしょう。機能面では、自動スリープモードによる電池節約機能を搭載し、単3形乾電池1本で最長2年間使用できます。
ボタン数:7
読み取り方式:光学式
解像度:1000dpi
本体サイズ:64(幅)×40(高さ)×103(奥行)mm、重量:100g
接続方式:Bluetooth、無線2.4GHz(Unifying)
バッテリー:単3形乾電池1本
カラー:グラファイト コントラスト、ミッドグレイ、ルビー
初期の頃のマウスは、底面に取り付けられたボールによって動きを読み取っていましたが、今のマウスは、本体底面に取り付けられたセンサーで動きを検出しています。このセンサーの種類によって「光学式(赤色LED)」「ブルーLED」「レーザー」「IR(赤外線)LED」の4タイプがあります。最近は「光学式(赤色LED)」と「ブルーLED」を採用するモデルがほとんどです。
読み取り精度が高いのは「ブルーLED」と「レーザー」で、「光学式」や「IR LED」が苦手な光沢面や透過素材(ガラスやフィルム)の上でも使えます(表1)。自宅の机や作業台がどんな素材なのかを確認するといいでしょう。「IR(赤外線)LED」は消費電力が低いのがウリですが、最近は「光学式(赤色LED)」や「ブルーLED」でも消費電力が低いモデルが増えています。
(表1)各読み取り方式のトラッキング能力。なかにはメーカー独自の改良を加えて、弱点を克服したものもありますので、ひとつの目安としてご覧ください
ロジクール独自開発のレーザー「Darkfieldセンサー」を搭載したモバイル向けのワイヤレスマウス。強力なトラッキング能力を備えた「Darkfieldセンサー」により、これまでのレーザーマウスが苦手としていた、ガラステーブルや光沢のある表面など、どこでも使用できるのが特徴です。
ボタン数:7
読み取り方式:レーザー(Darkfieldセンサー)
解像度:4000dpi
本体サイズ:61.6(幅)×34.4(高さ)×100.3(奥行)mm、重量:111g(電池含む)
接続方式:Bluetooth、無線2.4GHz(Unifying)
バッテリー:内蔵(フル充電時最長2か月動作可能)
カラーバリエーション:グラファイト、ミッドナイトティール、グレー
価格.comの「マウス」カテゴリーの売れ筋ランキング1位の人気モデル。ブルーLEDセンサーを採用しており、小さな凹凸のある場所やカーペット、ガラス面で快適に操作できるのが特徴です。仕事机ではなく、ダイニングテーブルなどで仕事をするという場合にも安心して使えるでしょう。小型モデルなのでノートパソコンと一緒に持ち歩くのにも適しています。バッテリーは単4形乾電池×2本で、約476日利用できます。
ボタン数:5
読み取り方式:ブルーLED
解像度:2000dpi
本体サイズ:63.5(幅)×39.5(高さ)×98.4(奥行)mm、重量:66g
接続方式:Bluetooth
バッテリー:単4形乾電池2本
カラー:ブラック、ブルー、レッド
価格.comでも人気のブルーLEDを採用したワイヤレスマウス。マウスの握り方は人それぞれですが、本モデルは「かぶせ持ち」「つめたて持ち」「つまみ持ち」の3通りに対応したエルゴノミクス形状を採用しています。フィット感を求める人に試してもらいたいモデルです。単3形乾電池1本で3年使える省エネ設計もポイント。
ボタン数:5
読み取り方式:ブルーLED
解像度:1600dpi
本体サイズ:80(幅)×41(高さ)×106(奥行)mm、重量:74g
接続方式:無線2.4GHz
バッテリー:単3形乾電池1本
カラー:ブラック、レッド、ホワイト
価格.comの「マウス」カテゴリーの売れ筋ランキングで9位にランクインする、マイクロソフト「Bluetooth Mouse RJN」は、Bluetooth 5.0接続に対応したワイヤレスマウス。読み取りセンサーは光学式(赤色LED)で、トラッキングの仕様はフレッシュレートが最大4000FPS、速度が最大30IPS。シンプルな3ボタンで、ノートパソコンと一緒に持ち運びやすいコンパクトさが魅力です。カラーバリエーションは、ピーチ、パステルブルー、ミント、マットブラックときれいなカラーが用意されています。
ボタン数:3
読み取り方式:光学式
解像度:1800dpi
本体サイズ:58.2(幅)×38.3(高さ)×100.4(奥行)mm、重量:約78g
接続方式: Bluetooth
バッテリー:単3形乾電池×1本
カラー:ピーチ、パステルブルー、ミント、マットブラック
ゲーミングマウスとは、主にPCゲームをプレイするユーザー向けに、さまざまなカスタマイズ機能を持たせたハイスペックなマウスのこと。左右ボタンに高耐久なスイッチを持ち、10000dpiを超えるような高解像度な読み取りや、素早い動きも認識できる高性能なセンサーを備えています。高価なゲーミングマウスの中には、さらに各ボタンにゲームのコマンドを割り当てられるほか、マウスの動きの細かい設定も可能で、それらを高速に処理するための強力なプロセッサーも搭載しています。
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価格.comの「マウス」カテゴリーの中でも人気のゲーミングマウス。ゲーミングマウスというと有線モデルが主流でしたが、最近は無線モデルの接続性能が高まってきており、ケーブルの取り回しが不要な無線モデルの人気が高まっています。「G703 HERO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G703h」も独自の「LIGHTSPPDテクノロジー」により、有線を上回るスピードと安定性を両立しています。機能面では高性能センサー「Hero16K」を搭載し、100〜16000dpiの解像度、40Gの最大加速、400インチ/秒の最大スピードを実現。細かく素早い操作に対応できるほか、高速連打を正確に再現してくれます。
ボタン数:6
読み取り方式:光学式
解像度:1600dpi
本体サイズ:68(幅)×43(高さ)×124(奥行)mm、重量:約95g
接続方式:無線2.4GHz
バッテリー:内蔵充電式リチウムイオン電池
カラー:ブラック
マウスではありませんが、同様のトラッキングデバイスとして、一部で根強い人気があるのがトラックボールです。マウスは本体を握って動かすことでカーソルを操作するのに対し、トラックボールは本体に搭載されたボールを指先や手のひらでころころ回すことで操作します。マウスに比べて手首や腕を動かさなくて済むので、長時間使っていても疲れにくいのが特徴です。
トラックボールは大きく分けて、「親指タイプ」「人さし指タイプ」「手のひらタイプ」の3つがあります。なかでも「親指タイプ」と「人さし指タイプ」が現在の主流ですが、手のひらを使って大胆にボールを動かせる「手のひらタイプ」も、ベテランのトラックボーラーから長年にわたって支持されています。
世界中でPC周辺機器を提供しているケンジントン(Kensington)が手がけた、「親指タイプ」のワイヤレストラックボール。トラックボールの位置には60°の傾斜が付いており、握手をする時のような自然な角度でマウスを操作できるのが特徴です。トラックボールは直径34mmで、3段階DPIスイッチと組み合わせて、繊細でスピーディーなコントロールが可能。9ボタンすべてプログラムができ、自分仕様に細かく調整できます。右ボタン、左ボタン、スクロールホイールなどを備えており、通常のマウスから乗り替えしやすいのも魅力と言えるでしょう。
ボタン数:9
読み取り方式:光学式トラックボール
解像度:非公表
本体サイズ:136.6(幅)×66.7(高さ)×85.5(奥行)mm、重量:155g
接続方式:Bluetooth、無線2.4GHz
バッテリー:単3形乾電池2本
カラー:ブラック
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