9月18日、ロジクールはMXシリーズマウスのフラッグシップモデル「MX MASTER 3 アドバンスドワイヤレスマウス」(以下、MX MASTER 3)と、MXシリーズキーボードの新モデル「MX KEYS アドバンスド イルミネイテッドキーボード」(以下、MX KEYS)を発表した。両製品とも9月27日の発売を予定しており、市場想定価格はMX MASTER 3が13,500円、MX KEYSが14,500円(いずれも税別)だ。
MX MASTER 3(グラファイト、ミッドグレイ、ブラック)とMX KEYS
MX MASTER 3
MX MASTER 3は、「MX MASTER 2S」以来、実に2年ぶりとなるMXシリーズマウスだ。おおまかな外観デザインはMX MASTER 2Sを踏襲しているが、使い勝手をさらに高めるため、指周りのボタンサイズや配置を変更。親指で操作するサムホイールを従来よりも大型化して位置を数ミリ上に配置したり、親指で操作する2つのボタンのレイアウトを変更するなど、より直感的に操作できるように改良を加えたという。
MX MASTER 3と歴代のMXシリーズマウスの比較
左がMX MASTER 3、右がMX MASTER 2Sのサムホイール部分。ボタン配置が変更されていることが確認できる
製品版のデザインに決まるまで、ミリ単位で配置を見直すなど、数多くの試作を重ねたという
また、新たに独自開発したマウスホイールを搭載したのも大きなポイントだ。ホイールの回転機構をMX MASTER 2Sのメカニカル機構から、電磁石の磁場を活用して回転を制御する新開発の「MagSpeed電磁気スクロールホイール」に変更したことで、よりスムーズかつ正確な操作性と、メカニカル制御で気になっていた操作音の抑制を実現。同社によれば、高速モードでは1秒間に1000行の高速スクロールができ、MagSpeed電磁気スクロールのない同社製マウスに比べて90%高速化を達成したほか、スイッチングの精度が向上したことで、MX MASTER 2Sに比べて精度も87%向上しているという。
MX MASTER 3には独自開発したマウスホイールを新たに搭載
MagSpeed電磁気スクロールホイールの仕組み
機能面では、デフォルトのボタン割り当て機能の進化が見逃せない。MX MASTER 2Sでは、親指で押せる2つのボタンに「戻る/進む」、サムホイールに「水平スクロール」など、すべてのアプリケーションに対して共通の設定が割り当てられていたが、MASTER 3では、Webブラウザーで「戻る」に設定されているボタンに、オフィスでは「取り消す」が割り当てられていたり、Photoshopで「サムホイール」にブラシサイズ変更が割り当てられているなど、9つのアプリケーションに対して最適なショートカットが事前に割り振られている。もちろん、これらの割り当て機能は専用ソフト「Logicool Options」を使って自由にカスタマイズすることもできる。
デフォルトのボタン割り当て機能。9つのアプリケーションに対して最適なショートカットが事前に割り振られている
このほか、通信&充電用端子も改良が加えられており、MX MASTER 2Sのmicro USBから最新のUSB Type-Cに変更されている。バッテリー性能はMX MASTER 2Sから据え置きで、フル充電した場合は最大70日間使用可能。3分の充電で約1日使用できる急速充電にも引き続き対応する。
通信&充電用端子は最新のUSB Type-Cに
センサーはMX MASTER 2Sと同じ独自のDarkfieldレーザートラッキングで、センサー解像度は4,000DPI。通信方式はUnifyingレシーバーとBluetoothの2種類をサポート。底面のEasy-Switchによる最大3台のデバイス切り換えにも対応する。
Easy-Switchによる最大3台のデバイス切り換えにも引き続き対応
MX KEYSとMXパームレスト
MXキーボードの新モデルとして発表されたMX KEYS。2年前に発売されたMXキーボードの「CRAFT」に近いデザインだが、CRAFTがクリエイター向け機能として独自のダイヤル操作を実現する「CROWN」を搭載していたのに対し、MX KEYSではそれらの機能を省略し、プログラマーなどのタイピングを駆使する人に向けたキーボードという立ち位置となっている。そのため、キーボードには5.5度の傾斜が付けられており、CRAFT にはなかったオプションの「MXパームレスト」も用意されている。
また、どんな環境下でも快適にタイピングできるよう、バックライトイルミネーション機能を強化したのもポイントだ。手をかざすだけでイルミネーションが自動点灯するのはCRAFTと同じだが、新たに照度センサーを搭載し、周囲の環境光に合わせて最適なバックライト光量に制御する機能が加わっている。このバックライト光量の細かな制御がバッテリー性能の向上にも大きく寄与しており、バックライトイルミネーション機能ONで最大10日間、機能OFF時で最大5か月間とCRAFTに比べてバッテリー性能が大きく伸びている。
周囲の環境に合わせて光量を細かく制御してくれる
キーボードの基本仕様はCRAFTをほぼ踏襲しており、キースイッチはパンタグラフ、キー配列は日本語113、キーピッチは19.0mm、キーストロークは1.8mm、押下圧は60±20g。通信方式はUnifyingレシーバーとBluetoothの2種類をサポート。最大3台のデバイス切り換えにも対応する。
専用キーで最大3台のデバイスを切り替えて使用できる
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。