Metaは9月27日(米国現地時間)、メンローパークのMeta本社で自社イベント「Meta Connect」を開催。イベントには同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏などが登壇し、「Meta Quest 3」の詳細を明らかにした。
「Meta Quest 3」は、2020年に発売された「Meta Quest 2」の後継モデルとなるVR/MRヘッドセット。今年6月の「Meta Quest 3」の発表時点では製品概要と今秋発売予定という内容がアナウンスされていたが、本イベントで10月10日に発売することが正式発表された。ラインアップは128GBと512GBの2モデルで、価格は128GBが74,800円、512GBが96,800円だ。
「Meta Quest 3」の発売日が2023年10月10日に決定したことを正式発表
SoCにはクアルコムと共同開発した「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載し、「Meta Quest 2」に比べてGPU処理能力が2倍に向上。メモリーも8GBに引き上げられた。ヘッドセット本体はパンケーキレンズ採用より、「Meta Quest 2」に比べて光学系が約40%薄型化しているが、ディスプレイ解像度は片目あたり2064×2208ドットを誇る「Infinite Display」となり、「Meta Quest 2」や「Meta Quest Pro」を上回るスペックになっている。リフレッシュレートは90Hzで、テスト機能使用時のみ120Hzも選択可能とのことだ。
クアルコムと共同開発した「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載
ディスプレイ解像度は片目あたり2064×2208ドット。両目では4Kを超える解像度を実現
ヘッドセットフロント部分に用意された18ppdのRGBカメラ2台や深度プロジェクターを駆使し、高精度なMRパススルーを実現したのも「Meta Quest 3」の特徴のひとつ。パススルーの解像度は「Meta Quest 2」の10倍、「Meta Quest Pro」の2倍とのことで、より高精度の深度投影とルームマッピングが行えるという。
MRパススルーで使用する18ppdのRGBカメラはヘッドセットフロント部分に配置
パワフルな「Snapdragon XR2 Gen 2」と組み合わせることで、高精度の深度投影とルームマッピングを実現
ヘッドセット本体の重量は515g。バッテリー駆動時間は 最大使用可能時間の平均で2.2時間、ゲームで平均2.4時間、ソーシャルで平均2.2時間、プロダクティビティで平均1.5時間、メディアで平均2.9時間。充電時間は付属の18W電源アダプターで約2.3時間。オプションの「外付けドックアクセサリー」(19,580円)と組み合わることで、接触パッドを使った充電も行える。PC接続はMeta Quest LinkケーブルとAir Linkをサポートする。
「Meta Quest 3」のパッケージ内容
オプションの「外付けドックアクセサリー」の使用イメージ
付属のコントローラーは「Meta Quest Touch Plusコントローラー」で、「Meta Quest Pro」に付属する「Meta Quest Touch Proコントローラー」同様にリングのないデザインを採用。触覚フィードバックの「TruTouch可変ハプティクス」も内蔵する。電源は単3電池×2。
「Meta Quest 3」に付属する「Meta Quest Touch Plusコントローラー」
このほか、イベントでは「Meta Quest」シリーズの「Xbox Cloud Gaming」対応が2023年12月に開始することもアナウンスされた。
マイクロソフトのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」への「Meta Quest」シリーズの対応は2023年12月スタート予定