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Google「Pixel 8/8 Pro」発表! 下取り活用で実質39,800円〜の衝撃

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2023年10月3日、Googleが最新スマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」、そして「Pixel Watch 2」を発表しました。メディア向けに開催された事前説明会に行ってきたので、こちらの内容をベースに詳細を解説します。

事前にリーク情報が拡散されまくっていましたので、「説明会とは?」と疑問に思っていましたが、その懸念を払しょくするような内容で、AI関連の機能がすごそうでした。さらに、Googleストア限定の下取りキャンペーンが非常に強力です。

「Pixel」最新モデルの気になるコスパは?

「Pixel」最新モデルの気になるコスパは?

AI性能が進化した「Pixel 8/8 Pro」

「Pixel 8/8 Pro」の最注目ポイントは、三世代目となる自社開発の独自SoC「Google Tensor G3」を搭載している点です。処理性能が前世代から向上しているのはもとより、特にAIに関する処理性能が向上しているとのこと。これにより「Pixel 8/8 Pro」でしか利用できない機能が追加されました。

そのひとつが、カメラの「ベストテイク」。集合写真などを撮影するとき、全員がいい笑顔で揃うのってなかなか難しいですよね。誰かは必ず目をつぶっていたり、撮れているけどベストな顔じゃなかったりなど。「ベストテイク」は適当に何枚か撮っておくことで、後から個々の顔をよりイイものに取り替えられる、という機能です。

左の写真は全員があらぬ方向を見ていたり、変な顔をしていたりいます。右の写真は、「ベストテイク」を使って顔を入れ替えているところ。複数の顔からベストな顔を選ぶだけで、顔が入れ替わります

左の写真は全員があらぬ方向を見ていたり、変な顔をしていたりいます。右の写真は、「ベストテイク」を使って顔を入れ替えているところ。複数の顔からベストな顔を選ぶだけで、顔が入れ替わります

AIが顔の部分を切り抜いて入れ替え処理を行ってくれるのですが、処理はかなり自然。AIのスゴさを実感できる機能だと思います。これは、なかなかイイ笑顔をくれない子どもの写真を撮るときなどにも使えそうですね。

背景に映り込んだじゃまなオブジェクトを消すことができる「消しゴムマジック」は、オブジェクトを消すだけではなく、被写体だけを切り抜いて写真上の任意の場所に移動させられる機能がアップデートされます。

また、カメラ周りでもうひとつ注目なのが、撮影した動画の音声を分析し、任意のノイズを除去できる「音声消しゴムマジック」が追加されます。説明会では、騒がしい雑踏でギターを弾く男性の動画から、雑音だけを消したり、ギターの音だけを消したりする様子が紹介されました。以下の動画、ちょっとわかりにくいのですが、背後のギターの音だけ消してくれているのがわかりますでしょうか。

実際に「音声消しゴムマジック」を体験することができたのですが、コレもなかなかスゴイ機能です。AIが動画にどのような音声が入っているかを認識して、それぞれの音を消す処理を行っているとのことですが、さまざまなシーンで活用できそうだと感じました。

本体に関しては、「Pixel 8/8 Pro」の両方ともに若干のサイズダウンが図られています。特に、「Pixel 8」は手で持った時のグリップ感がちょうどよく、「Pixel 7」で感じられた本体の大きさがなくなっています。「Pixel 7」が大きすぎると感じた人には朗報でしょう。

左が「Pixel 8」、右が「Pixel 8 Pro」。「Pixel 8」は背面がツヤあり、「Pixel 8 Pro」はツヤがなくマットな素材です

左が「Pixel 8」、右が「Pixel 8 Pro」。「Pixel 8」は背面がツヤあり、「Pixel 8 Pro」はツヤがなくマットな素材です

「Pixel 8」は手で持つと、明らかに小さくなったことを実感できるサイズ

「Pixel 8」は手で持つと、明らかに小さくなったことを実感できるサイズ

「Pixel 8 Pro」もサイズダウンしていますが、手で持ったときのグリップ感はやはり大きいです

「Pixel 8 Pro」もサイズダウンしていますが、手で持ったときのグリップ感はやはり大きいです

ディスプレイに関しても、「Pixel 8」は「Actua Display」(有機EL/6.2インチ/60〜120Hz)、「Pixel 8 Pro」は「Super Actua Display」(有機EL/6.7インチ/1〜120Hz)にアップグレードされました。大きな違いは最大輝度で、前者は2000nit、後者は2400nitとなっています。

左が「Pixel 8」、右が「Pixel 8 Pro」。発表会の環境だと、輝度の違いはあまり感じませんでした

左が「Pixel 8」、右が「Pixel 8 Pro」。発表会の環境だと、輝度の違いはあまり感じませんでした

カメラについては従来機から飛躍的なアップグレードとは言えませんが、スペック的には向上しています。「Pixel 8」は広角カメラ(5000万画素、F1.68、従来機比で光感度21%アップ)、超広角カメラ(1200万画素、AF、F2.2、マクロフォーカス)を搭載。「Pixel 7」で使えなかった超広角カメラのAFやマクロフォーカスがポイントです。

「Pixel 8 Pro」は、広角カメラ(「Pixel 8」と同様)、超広角カメラ(4800万画素、AF、F2.2、マクロフォーカス、光感度105%アップ)、望遠カメラ(4800万画素、F2.8、光学ズーム5倍、光感度56%アップ)を搭載。超広角カメラと望遠カメラのスペックアップが目立っています。

また、OSのアップデートが7年間になったのもユーザーとしてはうれしいポイント。最新のセキュリティアップデートを適用することで、安心して長く使い続けられそうです。

Googleは説明会でスペックの詳細についてはそこまで触れず、どちらかと言うと「どういった体験ができるのか?」という部分にフォーカスしていたため、スペックなどの詳細に関しては、この記事と同じタイミングでオープンになる製品ページをご確認ください。

気になる価格(Googleストア販売価格)は「Pixel 8」が112,900円(税込)〜、「Pixel 8 Pro」が159,900円(税込)〜。「Pixel 7」シリーズ(無印:82,500円、Pro:124,300円)と比べると割高感は否めませんが、今回も強力な下取りキャンペーンが実施されます。

対象の「Pixel」「iPhone」シリーズの下取りに加えて、次回の買い物以降に使えるGoogleストアクレジットを合わせると、「Pixel 8/8 Pro」が実質39,800円で購入できるというキャンペーン。もちろん、下取りの価格は対象スマートフォンによっても上下すると思われますし、付与されるクレジットもGoogleストアでの利用に限られますが、それを踏まえてもかなり強力そうです。なお、キャンペーン期間は2023年10月4日〜20日までとなっています。

正統進化を遂げるも他社製品と比べると若干地味な「Pixel Watch 2」

Googleの2世代目となるスマートウォッチ「Pixel Watch 2」。本機は、心拍センサーを一新し、新たにcEDA(継続的皮膚電気活動)電極や皮膚温センサーを採用することで、心拍数モニタリングの精度アップや皮膚温の測定、睡眠モニタリングの向上、ストレスレベルの測定などが追加されています。

「Pixel Watch 2」

「Pixel Watch 2」

また、チップが新しくなり、WearOS 4.0を採用したことで24時間のバッテリー駆動、30分の充電で12時間駆動、ウォッチ上で使用できるアプリに「Gメール」(メール確認のみ)「カレンダー」が追加されました。

「Pixel Watch 2」ではアプリ「カレンダー」が利用可能。スマホを開かずとも。スケジュールの詳細を確認できます

「Pixel Watch 2」ではアプリ「カレンダー」が利用可能。スマホを開かずとも。スケジュールの詳細を確認できます

アレルギーや血液型を登録しておくことで、緊急時に医師などの専門家に健康データを共有しやすくする「メディカルID」や、登山などに出かけた際に帰宅時間が予定よりもオーバーしたときに緊急連絡先に連絡してくれる「安否確認」など、安全に関する機能も追加されます。

ワークアウトの計測では、ランニングなど7つの種目の自動検出に対応。ランニングでは心拍数や走行ペースなどに関するコーチング機能が追加され、よりパーソナルな使い方ができるようになります。

機能的にはアップデートした点が多いですが、さまざまなスマートウォッチをチェックしている筆者としては、他社製スマートウォッチに追いついてきたなという印象です。ただし、丸形でシンプルなデザインは唯一無二。このデザインに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

美しい丸形デザインはGoogleならでは。初代「Pixel Watch」のバンドとの互換性があります

美しい丸形デザインはGoogleならでは。初代「Pixel Watch」のバンドとの互換性があります

「Pixel Watch」の価格(Googleストア販売価格)は、LTEモデルが59,800円(税込)、Wi-Fiモデルが51,800円(税込)。こちらも、「Pixel Watch」(LTEモデル:47,800円、Wi-Fiモデル:39,800円)と比べると価格は大幅にアップしました。

「Pixel 8/8 Pro」と「Pixel Watch 2」は、正統な進化を遂げているものの、従来モデルのようなコスパの高さは感じられない価格になりました。もちろん、従来モデルのコスパが高すぎたというのもありますし、社会的な情勢を考慮すると仕方のない部分だなとも感じます。

その分、「Pixel 8/8 Pro」の下取りキャンペーンは非常に強力です。「Pixel 8/8 Pro」に機種変更しようと考えている人は、早めに動くのがよいでしょう。

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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