ASUS JAPANは2024年3月4日、2つの14型有機ELディスプレイを搭載した2画面パソコン「Zenbook Duo UX8406MA」を3月13日に発売すると発表した。2つのディスプレイに加え、物理キーボードも付属しており、さまざまなスタイルで利用できる。市場想定価格は349,800円(税込)。
2つの14型有機ELディスプレイを搭載する2画面パソコン「Zenbook Duo UX8406MA」
「Zenbook Duo UX8406MA」は、ノートパソコンと同じようなスタイルだが、一般的にキーボードのある部分に14型のディスプレイを搭載する2画面PC。本体底面のキックスタンドとBluetooth接続の物理キーボードにより、さまざまなスタイルで利用できるのが特徴だ。同社では以下の5つのモードで使えると説明する。
(1)デュアルスクリーンモード
2画面14型ディスプレイ+Bluetooth接続キーボード。キックスタンドを利用し、縦2画面で作業できる
(2)デスクトップモード
横型19.8型ディスプレイ+Bluetooth接続キーボード。本体を横向きにして、デスクトップパソコンのように広い画面で作業ができる
(3)共有モード
ディスプレイを180度開き、対面の人と画面を共有しながら作業ができる。画面を複製し、向きが回転するので、プレゼンや打ち合わせで便利なモードだ
(4)ノートパソコンモード1
14型ディスプレイ+Bluetooth接続キーボード(ポゴピン接続)。Bluetooth接続キーボードを下のディスプレイに載せて、一般的なノートパソコンのように利用できる
(5)ノートパソコンモード2
14型ディスプレイ+バーチャルキーボード。Bluetooth接続キーボードを使わず、下のディスプレイにソフトウェアキーボードを表示し、直感的な操作ができる
底面に備わるキックスタンドは、40度〜70度の角度で無段階に調整できる。物理キーボードはポゴピンで本体と装着可能。Bluetooth接続に対応しており、本体から離しても利用できる。
底面に備わるキックスタンド。これにより、縦向き、横向きでの2画面を実現している
付属のBluetoothキーボードはUSB Type-Cで充電できるほか、背面のポゴピンで本体と接続することで直接充電できる
2枚のディスプレイはどちらも14型(2880×1800)の有機ELで、アスペクト比は16:10だ。有機ELパネルらしく、色鮮やかで、色域はDCI-P3を100%カバーする。明るさも最大輝度500nitsと明るい。タッチ操作に対応するほか、「ASUS Pen 2.0」にも対応しており、手書き入力もできる。
2画面とも同じスペックの高品質なディスプレイを搭載
操作面では、6本指でバーチャルキーボード表示、3本指でタッチパッド表示、5本指で拡張表示など直感的な操作が可能。2つのディスプレイを素早く切り替えたり、ウィンドウを整理したりすることも素早く行えるという。
CPUには、「Core Ultra 9 185H」を搭載。「AI Boost(NPU AIエンジン)」を内蔵しており、バッテリー駆動時間を節約しながら、コラボレーションやローカルAIアシスタントによる生産性の向上など実現する。グラフィックはCPU内蔵の「Arc グラフィックス」。メモリーは32GB、ストレージは1TBと非常にハイスペックな仕様だ。
「AI Boost(NPU AIエンジン)」を搭載しており、ローカルで動作するAIサービス・アプリが軽快に動作する。画像は画像生成アプリ「Stable Diffusion」
冷却面では、マザーボードとOLEDパネルの間にヒートスプレッダを搭載し、CPUとGPUのスロットリングを防ぎ、最大合計TDP 35Wでの動作を実現している。
本体サイズは313.5(幅)×217.9(奥行)×14.6〜19.9(高さ)mm、重量は約1.35kg(本体)/約1.65kg(本体+Bluetoothキーボード)。デュアルスクリーンながら、軽量・薄型ボディだ。ACアダプターは「Ultra Mini Universal Adapter」という重量102gの軽量タイプが付属する。
外部インターフェイスはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Type-A(Gen1)、HDMI出力ポート、ヘッドホン出力を備える。バッテリー駆動時間は約7.9時間(動画再生時)/約13時間(アイドリング時)(JEITA測定法3.0、本体+Bluetoothキーボード)。
OSはWindows 11 Home 64ビット。Office Home and Business 2021および Microsoft 365 Basic(1年間使用権)が付属する。
13.3型有機ELディスプレイを搭載する軽量モバイルノート「Zenbook S 13 OLED」も3月8日に発売する。最薄部10.9mm、重量約1kgの薄型軽量ボディに、インテルの最新CPU「Core Ultra 7 155U」を搭載。こちらも「AI Boost(NPU AIエンジン)」を内蔵しており、ローカルでのAI利用や動画編集など、さまざまな作業を効率的に行える。
「Zenbook S 13 OLED UX5304MA」
ディスプレイは2880×1800の高解像度な有機ELディスプレイ。Dolby Visionに対応しており、対応コンテンツをHDR品質で映し出せる。DCI-P3を100%カバーする広色域に対応するほか、DisplayHDR True Black、PANTONE、TÜV Rheinland の各認証も取得している。
主な仕様は、CPUがCore Ultra 7 155U、メモリーが32GB、ストレージが1TB SSD。外部インターフェイスにはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Type-A(Gen2)、HDMI出力、マイク入力/ヘッドホン出力などを備える。無線LANはWi-Fi 6Eをサポート。
バッテリー駆動時間は約19時間(JEITA 測定法2.0)。本体サイズは296.2(幅)×216.3(奥行)×10.9〜11.8(高さ)mm。本体はMIL規格(MIL-STD 810H)に準拠したテストをクリアするなど、高い堅ろう性を実現している。
市場想定価格は239,800円(税込)。