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機能充実でコスパ抜群! 1万円以下の格安スマートウォッチ特集

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心拍センサーの精度向上や、運動や睡眠のモニタリング機能の高度化、スマホとの連係機能の充実など、スマートウォッチは、新しいモデルが登場するたびに機能が充足され、“何となく使ってみたかったモノ”から、“健康で豊かな生活のマストアイテム”へと進化しようとしている。

とはいえ、各メーカーのフラッグシップモデルは値が張るものが多く、気軽に買うことは難しくもある。そこで注目したいのが、1万円を下回る低価格帯のスマートウォッチだ。

低価格帯のスマートウォッチは、高価格帯と比べると、センサーの精度が低かったり、一部機能がそぎ落とされていたりするが、心拍数や血中酸素濃度の計測による身体状態のモニタリングや、さまざまなスポーツに応じたデータの測定・分析など、基本的な機能は網羅されており、思いのほか、機能が充実したスマートウォッチに出会えるだろう。

そこで、1万円以下で手に入るスマートウォッチの機能やスペックを改めて紹介。あなたにぴったりの1本を一緒に検討してみたい。

ファーウェイの格安スマートウォッチ

中国大手の通信カンパニーであるファーウェイ。低価格帯のスマートウォッチでは、縦長ディスプレイの「HUAWEI Band」シリーズと、アクティブ要素の強い「HUAWEI WATCH FIT」シリーズの2軸がラインアップ。資本力を生かした先進技術によって、精度の高いセンサーを導入した高コスパモデルが手に入る。

ファーウェイ「HUAWEI Band 9」
24時間モニタリングを実現する高精度センサー搭載

もはや“着けてないレベル”に近しい約14g(ベルト含まず)の重量を実現した「HUAWEI Band」の第9世代。バンドタイプにしては幅広な1.47インチ有機ELディスプレイの視認性は良好で、タッチスクリーンとサイドボタンを組み合わせた、快適な操作性も魅力だ。

睡眠モニタリングでは、心拍数や血中酸素濃度、呼吸数を高精度で測定し、呼吸の乱れまでも感知する。さらに、高価格帯モデルに採用されている「フルオロエラストマー」素材のバンドを採用したことで、快適性も向上。24時間着けっぱなしでの着用ストレスも軽減されている。

さらに、心拍数のモニタリング技術「HUAWEI TruSeen 5.5」によって運動中に取得できるデータの精度が従来機から向上。ランニング能力のスコア化、最大酸素摂取量(VO2 Max)、心拍数回復時間といった専門性の高いデータ計測と分析が可能となっている。また、新開発の9軸センサーと新アルゴリズムの導入により、水泳フォームを検知し、ストローク、ラップ数などをリアルタイムでモニタリングしてくれる機能も面白い。

本体サイズ:24.54(幅)×43.45(高さ)×8.99(奥行き)mm
バッテリー駆動時間:最大14日間(急速充電:約5分で最大2日間)
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:100種類のワークアウト
主要な健康モニタリング:心拍数、血中酸素濃度、呼吸数、睡眠中の呼吸の乱れ、ストレスレベル、月経管理など

また、「HUAWEI Band 9」は最新モデルだが、もっと安く済ませたいなら従来モデルの「HUAWEI Band 8」も要チェック。睡眠時の呼吸モニタリングや水泳のフォーム認識機能は搭載されていないが、一般的なスマートウォッチに求められる機能は網羅されているので、こちらの使い勝手も十分高い。最新モデルにこだわらなければ、十分アリの選択肢だ。

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT new」
1万円以下では珍しいGPS内蔵のスポーツ強化モデル

スマートウォッチの基本機能は押さえながら、スポーツ機能を充実させたアクティブモデル。ほかのスマートウォッチで見かけない機能としては、12種類のワークアウトがアニメーションで収録されており、運動前のストレッチやクールダウン、すき間時間でのリラクゼーションなど、ちょっとしたすき間時間を健康的に活用する方法を提案してくれる。

また、運動を検知すると、測定を開始するように通知してくれる機能を搭載。せっかく運動をしているのに、測定を忘れるという事態を避けられるわけだ。

この価格帯では珍しくGPSを内蔵しており、屋外ランニングやサイクリングなどの各種ワークアウトでの位置データがスマートウォッチ単独で取得可能。わざわざ運動時にスマートフォンを持ち歩かなくて済む。約1.64インチの有機ELディスプレイは、高輝度で晴天下での視認性が良好だ。

本体サイズ:約30(幅)×約46(高さ)×約10.7(奥行き)mm
重量:約21g(バンドを除く)
バッテリー駆動時間:最大10日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:97種類のワークアウト
主な健康モニタリング:心拍数、血中酸素濃度、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

Xiaomiの格安スマートウォッチ

中国を拠点とする大手家電メーカーXiaomiは、ウェアラブル端末の世界的シェアを誇る。低価格帯のスマートウォッチは、「Xiaomi Smart Band」シリーズと、サブブランド「Redmi Watch」シリーズの2軸が展開。格安スマートウォッチの先駆として、機能をアップデートした新モデルがハイペースで登場している。

Xiaomi「Xiaomi Smart Band 8 PRO」
GNSS測位に身体活力スコアなど、ハイスペックな機能が魅力

幅広の1.74インチの有機ELディスプレイを搭載することで、視認性と操作性が高い「Xiaomi Smart Band 8 PRO」は、1万円以下とは思えない充実した機能が魅力だ。

低価格帯においてはGPSに対応することですら珍しいのだが、本機はより高精度の衛星測位システムである「GNSS」に対応。都会のビル街や、高い木に囲まれた山間部など、周囲に遮へい物の多い場所でも高精度で安定した位置情報の取得が可能だ。そういった場所で、ランニングやトレッキングを行う人にはもってこいのモデルだろう。

心拍センサーには、4チャネルのモニタリングモジュールを搭載することで、従来モデルよりも正確で安定した心拍数、血中酸素濃度の測定が可能となった。これらのデータを分析し、身体状態をバッテリーに見立ててスコア化する「バイタリティスコア」は、この価格帯で搭載されているのが珍しい機能だ。

また、スピーディーにストラップを着脱できる「クイックリリースストラップ」が実装されているため、別売りのストラップを手軽に付け替えて楽しめる。

本体サイズ:33.35(幅)×46(高さ)×9.99(奥行き)mm
重量:約22.5g(ベルト含まず)
ディスプレイ:1.74インチ 有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間:最大14日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:150種以上、一部種目は3Dアニメによるガイダンスを収録
主な健康モニタリング:心拍数、血中酸素濃度、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

Xiaomi「Xiaomi Smart Band 8」
身体活力スコアなど、充実機能のアンダー5000円ウォッチ

曲線が印象的なスリムフォルムの有機ELディスプレイ搭載モデル。元々低価格なモデルであったが、最新モデルの「Xiaomi Smart Band 8 PRO」が登場したことで、5,000円を下回り、さらに購入しやすい価格になった。最新の心拍センサーやGNSSによる測位が不要であれば、検討する価値は十分あるだろう。

別売りの「ランニングクリップ」を組み合わせることで、本体をシューレースに取り付けられ、より専門的なラニングのデータが取得できる。健康管理の機能は、体の活力状態をスコア表示する「バイタリティスコア」が利用できるなど充実している。

カラバリは「ゴールド」と「グラファイトブラック」から選択可能。どちらもメタリックな高級感が魅力。スピーディーなストラップ交換が可能となったクイックリリース機構を生かせる交換ストラップ(別売り)も豊富に用意されており、TPOやその日の気分でストラップ変更を楽しむのもよいだろう。

本体サイズ:22.5(幅)×48(高さ)×10.99(奥行き)mm
重量:27g
ディスプレイ:1.62インチ 有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間:最大16日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:150種以上
主な健康モニタリング:心拍数、血中酸素濃度、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

Xiaomi「 Xiaomi Smart Band 8 Active」
3000円台で手に入るコスパ最強スマートバンド

「とりあえずスマートウォッチを使ってみたい」という人でも手軽に購入できるコストパフォーマンスにすぐれた1本。有機ELディスプレイではないが、幅を広くとった長方形フォルムが視認性を補ってくれている。

エントリーモデルではあるが、心拍数や血中酸素濃度のモニタリング、睡眠トラッキングといった健康管理の機能に加えて、50種類以上のスポーツに対応するなど、基本性能はしっかりと担保されている。

睡眠モニタリングは、睡眠時間や睡眠の質だけではなく、呼吸の質や仮眠まで計測可能。さらに、起床時間や睡眠時間、エクササイズの時間など、睡眠のタイプに応じて1日のプランを設計してくれる「推奨スケジュール」機能が斬新。価格に見合わない魅力が満載のモデルだ。

本体サイズ:25.42(幅)×42.81(高さ)×9.99(奥行き)mm
重量:14.9g(ベルト含まず)
ディスプレイ:1.47インチ TFTディスプレイ
バッテリー駆動時間:最大14日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:50種以上
主な健康モニタリング:心拍数、血中酸素飽和度レベル、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

Xiaomi「Redmi Watch 4」
スタイリッシュな大型ディスプレイ+タフな金属フレーム

記事執筆時点(2024年4月24日時点)では、まだ1万円をオーバーしているが、あまりの高コスパゆえ、参考までにリストアップさせていただきたい。

1万円前後の価格帯では最大級の1.97インチ有機ELディスプレイを搭載。ボディにプラスチックを採用するモデルが主流のなか、アルミニウム合金をフレームに採用し、高い堅牢性で安心して使える1本。本体側面には、回転式のクラウンが採用されており、スムーズな操作性も魅力だ。

バッテリー持続時間が長く、標準的な使用方法で20日間も持つ。「ロングバッテリー」モードは最大30日間と、十分すぎる継続使用が可能なので、ついつい充電を怠りがちな人でも安心。マイクとスピーカーが内蔵されており、スマホとBluetooth経由での通話が可能な点も、実はこの価格帯では選択のポイントとなる機能だ。

さらに、衛星測位システムGNSSに対応しており、高精度で安定した位置情報の取得が可能となっている。

また、心拍センサーには4チャネルにアップグレードされた「PPGセンサー」を搭載しており、24時間の心拍数、血中酸素濃度、ストレスモニタリングが可能。睡眠においては、眠りの質、レム睡眠など、リアルタイムでのモニタリングを行い、睡眠習慣の改善が図れるだろう。

本体サイズ:41.1(幅)×47.5(高さ)×10.5(奥行き)mm
重量:31.5g(ベルト含まず)
ディスプレイ:1.97インチ 有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間:標準20日間(ロングバッテリー30日間)
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:150種以上
主な健康モニタリング:心拍数、血中酸素飽和度レベル、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

Xiaomi「Redmi Watch 3 Active」
メタリック仕上げのスタイリッシュデザイン

最新モデルの「Redmi Watch 4」と比較すると各性能は見劣りするが、それでもスマートウォッチとして十分な機能が盛り込まれている。有機ELディスプレイではないが、約1.83インチの大きなディスプレイは視認性が高く、操作しやすいサイズ感だ。

健康サポートのための24時間モニタリングでは、血中酸素濃度、心拍数、睡眠トラッキングが可能となっており、ストレスレベルのチェックと女性のための月経管理が利用できない点は、選択のポイントとなる。

また、スマートウォッチ本体でスマホへの着信に応答、通話ができ、これに魅力を感じる人も多いだろう。5,000円前後でのスマートウォッチ選びにおいては有力候補となるはずだ。

本体サイズ:38.88(幅)×46.94(高さ)×10.94(奥行き)mm
重量:41.67g(ベルト含む)
ディスプレイ:1.83インチLCDディスプレイ
バッテリー駆動時間:最大12日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:100種以上
主な健康モニタリング:血中酸素濃度、心拍数、睡眠など

その他主要メーカーの格安スマートウォッチ

OPPO「OPPO Band 2」
独自の「プロテニスモード」など、魅力的なアクティビティメニュー

OPPOはスマホを中心とした世界的に人気のスマートデバイスメーカー。ミニマルで美しいフォルムの「OPPO Band 2」には、基本的な機能のほかに、OPPO独自のアクティビティ機能が搭載されている。

100種類以上のワークアウトメニューで注目なのは独自開発の「プロテニスモード」。フォアハンドのスライスやバックハンドのトップスピンなど、ショットの種類を認識できるうえに、スイングスピードや、ピッチ、ペース、スライドといった、かなり専門的なデータが取得可能。さらに、ランニング後の心拍回復率や酸素摂取量といったデータも測定でき、スポーツを日常的に行っている人にとって魅力的な機能が詰まっている。

また、睡眠モニタリングも充実しており、睡眠サイクルの分析、いびき測定、睡眠時呼吸障害のリスク評価といったデータ分析が可能だ。

本体サイズ:約29.1(幅)×約45.3(高さ)×約10.6(奥行き)mm
重量:33g
ディスプレイ:約1.57インチ 有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間:通常使用10日間(急速充電:約5分間で最大24時間)
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:100種以上
主な健康モニタリング:血中酸素濃度、心拍数、睡眠、ストレスレベルなど

Zepp Health「Amazfit Band 7」
Amazon Alexaの音声アシスタントに対応する充実機能モデル

近年、急速にその知名度を高めているZepp Healthのウェアラブルデバイスブランド、Amazfit。エントリー向けの「Amazfit Band 7」は、低価格帯に属しながらもウェアラブルデバイス専業ならではの充実した機能が搭載されている。

Amazfitの上位モデルに搭載される「BioTracker 3.0 PPG バイオメトリック センサー」を採用することで、精度の高い心拍数モニタリングが可能だ。心拍数、血中酸素濃度、ストレスレベルは24時間リアルタイムで測定できるほか、ワンタップでこれら3つを同時に測定可能。女性のための月経管理や妊娠可能期間の予測など、ウェルネス機能の使い勝手も高いものがある。

運動モニタリングに関しては、最大酸素摂取量(VO2 Max)、完全回復時間、トレーニング負荷、トレーニング効果など、専門性の高いデータが取得でき、回復、進歩、能力に与える要因などの分析まで行ってくれる。

Amazonの音声アシスタント「Amazon Alexa」に対応しており、アラームの設定や質問、翻訳など、声によるデバイス操作ができるのも魅力的なポイントだ。

本体サイズ:24.36(幅)×42.33(高さ)×12.2(奥行き)mm
重量:約28g
ディスプレイ:1.47インチ 有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間:最大18日間
防水・防塵等級:5ATM
スポーツモード:120種類
主な健康モニタリング:血中酸素濃度、心拍数、睡眠、ストレスレベル、月経管理など

関原元気(編集部)
Writer / Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
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