マウスコンピューターから2024年3月に発表された、GIGAスクール構想を見据える2in1タブレット「MousePro T1-DAU01BK-A」と「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」の発売が正式決定。今回は、5月29日に開催された発表会の模様をお伝えします。
Windows OS搭載機とChromeOS搭載機が新たに登場
「MousePro T1-DAU01BK-A」 83,600円(税込)、5月30日発売
OS: Windows 11 Pro
CPU:インテル プロセッサー N100
メモリー:8GB
ストレージ容量: 128GB
画面性能: 11.6インチ、解像度1366×768、液晶パネル(グレア / 10点マルチタッチ / パームリジェクション /スタイラスペン対応)
タッチペン付属: USB Type-C充電スタイラスペン
本体カードスロット: microSDカード
オーディオ: ハイデフィニション・オーディオ
カメラ: 前面:200万画素、キーボード上部:500万画素
5月30日発売の「MousePro T1-DAU01BK-A」は、OSにWindows 11 Proを採用した2in1タブレットです。2018年に発売された「MousePro P116」シリーズの後継機種で、法人向けパソコンブランド「Mouse Pro」からの発売となります。価格は83,600円(税込)です。
文科省によるWindows端末向けの「学習者用コンピュータ最低スペック基準」を満たす構成となっているほか、マイクロソフト推奨の「GIGA Advancedパソコン」推奨仕様に準拠しており、CPUは「Intel N100」、メモリーは8GB、ストレージは128GB SSDを搭載。学習目的に合わせたアプリのインストールや、複数のアプリ同時利用する教育内容にも対応します。
11.6インチの液晶ディスプレイは、10点マルチタッチ対応。さらに360度回転ができるため、キーボード入力メインのノートパソコンスタイルや、ペンや画面タッチ利用向きのタブレットスタイルを切り替え可能です。なお、USB Type-C充電スタイラスペンは標準で付属。
そのほか、アメリカ国防省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠し、約76cmからの落下テストをクリア。さらに防水等級IPX5にも準拠し、屋外での学習や子どもによる扱いにも考慮した構造となっています。また、バッテリー駆動時間は動画再生時で約6時間(JEITA 3.0)です。
保証面では同社独自の「3年間センドバック修理保証」、電話あるいはLINEでの「24時間×365日サポート対応」を実施しています。
本体サイズは287.2(幅)×199(奥行)×19.9(高さ)mm(折り畳み時)、重量は約1.29kg。発表によるとランドセルに入る大きさとのことでした。
「USB Type-C充電スタイラスペン」は付属のアダプターで本体横に収納可能。この状態で充電もできます
本体への給電はUSB Type-C端子で行われるため、接続するには「USB Type-C充電スタイラスペン」の専用アダプターを本体から外す必要があります
電源ボタンは本体右に配置
画面が回転するため、テント状で閲覧できるほか、キーボードを完全に折り畳んだタブレットのような状態でも利用可能。また、Windows11の文字認識精度が良好で、適当に書いた文字でも結構正しく認識してテキスト化してくれました
キーピッチは18.3mmで、打鍵音のあまり出ないタイプ。教育現場で使用されるため静かなタイプで正解でしょう
「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」 69,850円(税込)、6月3日発売
<スペック表>
OS: Chrome OS
CPU:インテル プロセッサー N100
メモリー:8GB
ストレージ容量: 64GB
画面性能: 11.6インチ、解像度1366×768、液晶パネル(グレア / 10点マルチタッチ /スタイラスペン対応)
タッチペン付属: USB Type-C充電スタイラスペン
本体カードスロット: microSDカード
オーディオ: ハイデフィニション・オーディオ
カメラ: 前面:100万画素、キーボード上部:500万画素
6月3日発売の「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」は、Chrome OSを搭載した2in1タブレット。価格は69,850円(税込)です。
GIGAスクール構想を見据えた開発でCPUは「Intel N100」、メモリーは8GB、ストレージは64GB eMMCを搭載しており、ChromeOS端末向けの「学習者用コンピュータ最低スペック基準」をクリアしています。
こちらの液晶ディスプレイも11.6インチで10点マルチタッチ対応。360度回転可能で文字入力が多い用途ではノートパソコンスタイル、付属のUSB Type-C充電スタイラスペンを使った手書き用途ではタブレットパソコンスタイルのように、スタイルを切り替えて利用できます。なお、スタイラスペンは付属の専用ホルダーに収納可能です。
ポイントは、移動時用の「収納型持ち運び用ハンドル」を標準で搭載していること。これにより子どもでも安定して保持ができ、持ち運びやすくなっています。また、独自基準の落下テスト(75cmの高さから絨毯の上への落下)をクリアしているほか、「3年間センドバック修理保証」、電話あるいはLINEでの「24時間×365日サポート対応」を備えています。
本体サイズは292(幅)×204(奥行)×21.3(高さ)mm(折り畳み時。突起物を含まず)。重量は約1.43kgです。
ノートパソコンスタイルでの様子。本体右側のアダプターに「USB Type-C充電スタイラスペン」を装着できますが、充電はされません
ChromeOSの仕様でもありますが、「USB Type-C充電スタイラスペン」での操作感覚は上々。手書き入力などもスムーズに行えたほか、設定変更も簡単にできました。またタッチ操作も快適でした
「USB Type-C充電スタイラスペン」の充電は、ペン上部にある端子に接続して行います
「収納型持ち運び用ハンドル」を引き出したところ。筆者の手にはやや小さめですが、それでも握りやすく安定感のある作りなのでしっかりと保持できます
今回の新商品発表会で実機を触ってみた感想として、どちらの機種も用途をしっかりと踏まえて作ってあると感じました。
ちなみに執筆時点(2024年5月30日)の価格.com「2in1タブレット」カテゴリーを確認すると、10万円以内で「メモリー8GB」「ストレージ64GB以上」「Windows 11 Pro」ないし「Chrome OS」という条件を満たす製品は8製品とあまり多くありません。
ということで今後も新規参入があるかもしれないこのカテゴリですが、そこにメーカー独自3年間無料保証(5年間への延長保証にも対応)という、子どもが使用するノートパソコンである観点からうれしい特徴。今後、さらなる展開にも注目していきたいところです。