現在、各メーカーのパソコンはシリーズや製品数が多く、選ぶのが難しくなっています。しかし、シリーズや製品ラインアップの違いを理解すれば、自分が必要とするモデルにたどり着きやすくなるでしょう。
本記事ではデル・テクノロジーズ(以下、デル)のノートパソコンを解説します。購入後に、「スペックが足りなかった」「オーバースペックだった」といったことにならないように各シリーズの特徴をしっかりと理解しましょう。デルのノートパソコンのポイントは、高コスパとハイスペックです。
デルのノートパソコンはラインアップが豊富で、高コスパなのが魅力。ハイスペックなモデルも数多く取り揃えています。注文時にスペックを選べる(カスタマイズできる)ので、自分にぴったりの1台が見つかるでしょう
※価格.com最安価格は2024年11月25日時点の情報です。価格は変動する可能性があります。
米国の大手パソコンメーカーであるデルは、注文時に好みのスペックを選べるBTO(Built To Order:受注生産)パソコンの先駆者です。パソコンだけでなく、ディスプレイ(モニター)などの周辺機器からサーバー、ストレージ、ITインフラ、サービス保守(ITソリューション)まで幅広く手掛けています。
デルのノートパソコンの魅力は前述のとおり、予算や用途に応じて、注文時にスペックやソフトなどを選べるBTOです。使い方に合わせて、メモリー容量やストレージ容量を増やしたり、予算を抑えるためにスペックを控えめにしたり、自分仕様にノートパソコンをカスタマイズできます。
一部モデルではありますが、納品までに時間がかかるBTOの弱点を解消した、「即納モデル」も用意しています。「即納モデル」はカスタマイズできるメニューが限定されますが、名前のとおり納期が短く、すぐにパソコンが必要な人に適したモデルと言えるでしょう。
デルの公式Webサイト。CPUやOS、メモリー/ストレージ容量などを予算や用途に合わせてカスタマイズできます(カスタマイズできる項目はモデルにより異なります)。中央の赤枠部分の「即納モデルを表示」を選ぶと、カスタマイズできるメニューが限定されますが、購入したパソコンが短納期で手元に届きます
また、価格.comでデルの各機種の製品ページを見るとわかりますが、スペックの割に価格が手ごろで、コストパフォーマンスが高いのがわかります。予算重視の人は、デルのノートパソコンをチェックして損はないでしょう。最新のCPUやGPUをいち早く採用したハイスペックなモデルも得意なので、高性能なノートパソコンを探している人もチェックしてみてください。
また、大手パソコンメーカーらしく、持ち運びやすいモバイルノートから据え置き用(ホームノート)、ゲーミングノートパソコン、Chromebookと豊富なラインアップを取り揃えています。今回は取り上げませんが、デスクトップパソコンも得意なメーカーです。
「Copilot+PC」や「AI PC」など最新機能や技術をいち早く取り入れるのもデルの特徴です。写真は「Copilot+PC」の「Inspiron 14 Plus」
デルのノートパソコンのシリーズは以下の7つです。
【個人向けノートパソコン】
XPS…先進機能を盛り込んだプレミアムなシリーズ
Inspiron…高コスパで価格.comでも人気のシリーズ
【ゲーミングノートパソコン】
Alienware…先進機能をいち早く取り入れたハイスペックなゲーミングノートパソコン
Dell G…初心者にもちょうどいい高コスパなゲーミングノートパソコン
【法人向けノートパソコン】
Latitude…サポートが充実した法人向けノートパソコン
Precision…高性能なワークステーション
Latitude Rugged…工事現場や過酷なフィールドでの利用を想定した堅牢パソコン
個人向けモデルは、「XPS」と「Inspiron」、それにゲーミングノートパソコンの「Alienware」と「Dell G」の4シリーズ。それぞれのシリーズの中に、13型モデルや16型モデルなど画面サイズの異なるモデルをラインアップします。一見するとわかりにくいですが、各シリーズには共通した特徴があるので、シリーズ構成は意外とシンプルです。
価格.com最安価格で「XPS」と「Inspiron」を価格と画面サイズでマッピングしてみると、手ごろな価格の「Inspiron」、価格も機能もプレミアムな「XPS」と、価格帯はきれいに棲み分けされているのがわかります
ゲーミングノートパソコンの「Alienware」と「Dell G」も価格帯が分かれています
続いて各シリーズの特徴を掘り下げていきましょう。
「XPS」は先進的な機能を盛り込んだプレミアムな個人向けノートパソコン。最新CPUや高画質なディスプレイなど性能や機能はもちろん、本体の薄さや素材などデザイン面にもこだわっています。
マイクロソフトが提唱する「Copilot + PC」やインテルが提唱する「AI PC」も同シリーズで展開中。高性能なノートパソコンを探している人や最新の機能をいち早く試したい人、スマートな見た目のパソコンが欲しい人、ガジェット好きな人などに向いています。
「XPS」の価格.com最安価格は約16万〜50万円。同じ個人向けの「Inspiron」よりも高めの価格帯ですが、その分、プレミアムシリーズらしく機能やデザインが充実しています
現行モデルのラインアップは、「XPS 13」「XPS 14」「XPS 15」「XPS 16」の4モデル。「XPS 13」の画面サイズは13.4型、「XPS 14」は14型と、右の数字は画面サイズを表しています。本体重量も数値が小さいほど軽量で、携帯性にすぐれています。持ち運び用なら「XPS 13」か「XPS 14」を、自宅やオフィスなどで、据え置きで利用するなら「XPS 15」か「XPS 16」を選ぶといいでしょう。
「XPS」は薄型・軽量ボディが共通の特徴ですが、その分、外部インターフェイスがThunderbolt 4/USB Type-Cのみのモデルがあります。Thunderbolt 4/USB Type-Cは電源供給、データ転送、映像出力とマルチに使える便利な外部インターフェイスですが、USB Type-AやHDMIといったケーブルや周辺機器は使えないので、アダプターなどが必要になります。この点は頭に入れておくといいかもしれません。
続いて、「XPS」の各モデルを見ていきましょう。
13.4型ディスプレイを搭載するモバイルノート。枠がないシームレスなガラス製タッチパッドやタッチ式のファンクションキー列など、先進的な機能を備えます。アルミ削り出し(CNC加工)のボディと傷に強い「ゴリラガラス3」を使った、コンパクトでミニマムなデザインも特徴的。狭額縁ディスプレイをいち早く取り入れたモデルとしても有名です。
枠のないガラス製タッチパッドとタッチ式ファンクションキー列など、近未来的なデザインの「XPS 13」(写真は「Copilot+PC」モデル)
モバイルノートにとって大切な重量は、モデルにもよりますが約1.2kg前後と軽量です。厚さは有機ELモデルが14.80mm、液晶モデルが15.30mmとスリム。ディスプレイは3Kの有機ELが選べるなど、画質にこだわりたい人にもぴったり。1080pのWebカメラ(200万画素)やクアッドスピーカーなど基本機能はプレミアムモデルらしくワンランク上です。
CPUにインテルの「Core Ultraプロセッサー」を搭載した「AI PC」や、クアルコムの「Snapdragon X Elite」を搭載した「Copilot+PC」もラインアップします。
最新モデルの重量は1.69kg(最小構成)/1.80kg(最大構成時)で、前述の「XPS 13」と比べると重いですが、画面サイズが14.5型と一回り大きく、画面が見やすいのが特徴のシリーズです。持ち運び用としても据え置き用としても使える万能モデルと言えるでしょう。
最新モデルはインテルの「Core Ultraプロセッサー」を搭載した「AI PC」です。BTOではNVIDIAの「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」を選択可能。このサイズで専用グラフィックを内蔵したモデルは希少で、持ち運びしやすい高性能モデルを探している人はぜひチェックしてみてください。
「XPS 14」もアルミ削り出し(CNC加工)のボディと傷に強い「ゴリラガラス3」を使った、コンパクトでミニマムなデザイン。3.2Kの有機ELディスプレイなども選べます
ほかの「XPS」シリーズと比べると、世代が古く、本体デザインが少々異なります。自宅やオフィスでの利用に向いた据え置き型のノートパソコンですが、15.6型ディスプレイを搭載しながら、重量が2kgを切っており、室内で取り回ししやすいのがポイント。厚さも18mmとスリムです。
カーボンファイバーまたはグラスファイバー素材複合材を利用した黒色のパームレストが特徴的。外部インターフェイスにSDメモリーカードスロットを備えます
最新の「XPS 13」「XPS 14」と同じデザインで、枠のないガラス製タッチパッドやタッチ式のファンクションキー列を備えます。16.3型ディスプレイは1920×1200のフルHD+液晶と3840×2400の4K+有機ELの2タイプを用意。CPUに「Core Ultraプロセッサー」を備えた「AI PC」で、「XPS 14」と同様、NVIDIAの専用グラフィックも選べます。
メモリーは最大64GB、ストレージは最大4TBとワークステーション並みのスペックにカスタマイズ可能。動画編集やCG制作、AI関連のアプリ制作など、高負荷な作業を行いたいパワーユーザーのニーズにも応えられるモデルと言えるでしょう。
ワークステーション並みのハイスペック構成を選べる「XPS 16」。重量は2.13kg(最小構成時)/2.20kg(有機ELディスプレイ選択時)
「Inspiron」は、コストパフォーマンスにすぐれた同社の主力シリーズです。価格が手ごろなだけでなく、基本性能が高いのがポイント。「Core i5」や「Ryzen 5」など人気CPUを搭載しつつ、10万円を切るモデルを数多くラインアップします。いっぽう、「Copilot+PC」など先進的なモデルも比較的手ごろな価格で用意。予算を抑えつつ、AIを活用した最新機能を使いたいというユーザーにもぴったりのシリーズです。
「Inspiron」の価格.com最安価格は約6万〜30万円。「XPS」に比べると、ぐっと手が届きやすい価格帯です
また、一部モデルはMIL規格に適応した堅牢ボディがウリ。特に持ち運びに適した「Inspiron 13」や「Inspiron 14」は、価格が安くても、安心して持ち歩けるでしょう。細かい点ですが、前述の「XPS」シリーズとは違い、外部インターフェイスが充実しているのも見逃せないポイント。デザインはシンプルなので、プライベートでもビジネスでも使いやすいでしょう。
「Inspiron」の各モデルを見ていきましょう。
軽量、堅牢、お手ごろ価格の三拍子揃ったモバイルノート。重量は1.2kg前後、MIL規格(MIL-STD-810H)に適応した堅牢ボディ、それでいて価格.com最安価格は14万円台からという魅力的なモデルです。
14万円台は少し高く感じるかもしれませんが、ディスプレイは2560×1600の高解像度で、メモリーが標準で16GBと基本性能が高いことを考えると、コストパフォーマンスは高めです。バックライトキーボード、指紋認証、フルHDのWebカメラなど基本機能も充実しています。
カラーはプラチナシルバーとライトピンクの2色をラインアップします(写真はライトピンクモデル)。アルミニウムボディで質感は高め
モバイルノートと据え置きノート(ホームノート)の中間的ポジションのモデル。価格帯の幅が広いのは、ラインアップが豊富なため。価格.comで人気のスタンダードな「Inspiron 14」に加え、「Copilot+PC」の「Inspiron 14 Plus」、ディスプレイが回転してタブレットとしても使える「Inspiron 14 2-in-1」をラインアップします。
アスペクト比16:10の14型ディスプレイを搭載する「Inspiron 14」。コストパフォーマンスにすぐれた価格.comでも人気のモデルです
「Copilot+PC」の「Inspiron 14 Plus」。AI機能を利用できるほか、バッテリー駆動時間が最大21時間とロングスタミナも魅力
ディスプレイ部分が360度回転し、タブレットスタイルでも使える「Inspiron 14 2-in-1」
15.6型ディスプレイを搭載する高コスパな据え置き用ノート(ホームノート)。5万円台から購入できる安さが魅力です。BTOメニューも豊富で、自分仕様のモデルが見つかるでしょう。MIL規格(MIL-STD-810H)に適応した堅牢ボディも特徴。価格.comでも人気で、価格重視なら間違いなく購入候補に入れるべきモデルです。
プラチナシルバーとカーボンブラックの2色のカラーをラインアップします(写真はカーボンブラックモデル)
アスペクト比16:10の16型ディスプレイ(1920×1200)を搭載する据え置き用ノート(ホームノート)。2560×1600の高精細ディスプレイを備えた高性能モデル「Inspiron 16 Plus」もラインアップします。どちらも重量は2kgを切っており(最小構成時)、16型ノートパソコンとしては軽量な部類に入ります。
「Inspiron 16」のカラーバリエーションはアイスブルーとミッドナイトブルーの2色(写真はアイスブルー)。「Inspiron 16 Plus」のカラーはアイスブルー
続いてゲーミングノートパソコンを見ていきましょう。まずは「Alienware(エイリアンウェア)」です。
ゲーミングノートパソコンの先駆者とも言える「Alienware」。元はAlienwareという名前の会社でしたが、それをデルが買収し、名前はブランド名として今も第一線を走り続けています。
「レジェンドデザイン」と呼ばれる、一目で「Alienware」とわかる近未来的で個性的なデザインが見所。宇宙人のようなロゴも印象的です。
そんな「Alienware」の特徴は、先進機能をいち早く取り入れること。CPUやGPUはもちろん、Wi-Fiなども最新世代のものを他社に先駆けて採用しています。世界的なパソコンメーカーのデルだからこそできるスピード感と言えるでしょう。以前はデスクトップ用CPUを搭載した超弩級のゲーミングノートパソコンもラインアップしていました(ACアダプターが2つ必要という驚きの仕様でした)。
「Alienware」の価格.com最安価格は約25万〜60万円。ラインアップは16型の「Alienware m16 R2」「Alienware x16 R2」と18型の「Alienware m18 R2」の3シリーズ
16型ディスプレイを搭載する高性能なゲーミングノートパソコン。「Alienware」らしい近未来的なデザインのボディは、フットプリント(設置面積)が小さいのが魅力です。本体サイズは363.90(幅)×249.40(奥行)×23.50(高さ)mmと16型クラスのゲーミングノートパソコンとしてはコンパクト(特に奥行き)。重量は2.61kgと軽くはありませんが、持ち運びできるレベルです。
スペックはもちろんスゴイです。CPUはインテルの「Core Ultra 9 185H」か「Core Ultra 7 155H」から選択可能(「Core Ultra 5 125H」や「同 135H」などは選べません!)。GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」まで選べます。ディスプレイは2560×1600/240Hz 。さすがに価格は高めですが、スペックにとことんこだわりたいパワーユーザーの要望にしっかりと応えてくれるマシンです。
16型ディスプレイを搭載するハイスペックなゲーミングノートPC「Alienware m16 R2」。本体カラーは「ダーク メタリック ムーン」
本体にはアルマイト加工アルミニウムを素材に採用。RGBライティングをオフにして静音モードに素早く切り替えられる「ステルスモード」を搭載します(Fn+F2キー)
こちらも16型ディスプレイを搭載する高性能なゲーミングノートパソコン。前述の「Alienware m16 R2」との大きな違いは本体の薄さです。本体サイズは364.81(幅)×289.98(奥行)×18.57(高さ)mm、重量は2.72kg(最大)。本モデルのほうが奥行きはありますが、厚さは2cmを切っています。重量はこちらのほうが少し重いですが、持ち運びできるレベルの重さです。
スペックは「Alienware m16 R2」とほぼ同じ。かなりハイスペックな構成を組めます。価格帯もほぼ同じです。見た目もよく似ていますが、ヒンジ部分やスピーカーグリルなどデザインは違います。
厚さ2cmを切るスリムボディが特徴の「Alienware x16 R2」
グラフィックに「GeForce RTX 4080 Laptop GPU/RTX 4090 Laptop GPU」を選ぶと、タッチパッドを光らせることが可能。ライティングにこだわりたい人にはマストな仕掛けでしょう
18型ディスプレイを搭載するゲーミングノートパソコンのフラッグシップモデル。重量は4kgオーバーとかなり大型で重いモデルです。なんと言っても18型の大画面が特徴。解像度は2560×1600、リフレッシュレートは165Hz。オプションでCherryメカニカルキーボードが用意されています。キーボードにこだわりたい人にもぴったりでしょう。
スペック面では、CPUに「第14世代CoreプロセッサーHXシリーズ」を採用。AI系の処理は「Core Ultraプロセッサー」に譲りますが、ゲーミング性能では本CPUもトップクラスです。GPUは「GeForce RTX 4060 Laptop GPU/RTX 4070 Laptop GPU/RTX 4080 Laptop GPU/RTX 4090 Laptop GPU」から選択可能。メモリーは最大64GB、ストレージは最大8TBと超ハイスペックな構成が選べます。
デルのゲーミングノートPCのフラッグシップモデルである「Alienware m18 R2」
「Alienware」は “尖ったシリーズ”なのに対して、より親しみやすいのが「Dell Gシリーズ」です。シンプルなデザインで、ゲーミングノートパソコン特有のRGBライトも控えめ。派手なデザインが苦手なユーザーにもすすめやすいシリーズです。また、コスパにすぐれるのも特徴。価格.comで探せば11万円台から購入できます。
「Dell G」の価格.com最安価格は約11万〜31万円。ラインアップは15.6型の「Dell G15」と16型の「Dell G16」の2シリーズ
15.6型ディスプレイを搭載する、デルで最も安いゲーミングノートパソコン。CPUはAMDかインテルが選択でき、AMDを選ぶとGPUは「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」「同 RTX 4060 Laptop GPU」の2つから選べます(組み合わせるCPUに指定あり)。いっぽう、インテルのCPUを選ぶと「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」「同 RTX 4060 Laptop GPU」のほかに、「同 RTX 4050 Laptop GPU」も選択可能(こちらも組み合わせるCPUに指定あり)。
ディスプレイは15.6型のフルHD(1920×1080)。リフレッシュレートは120Hzが基本で、インテルCPU選択時に165Hzが選べます(165Hzを選択した場合本体カラーはクォンタムホワイトのみ)。コスト優先ならAMDのCPUを搭載したモデルを、スペックも重視したいならインテルCPUを搭載したモデルを選ぶといいでしょう。
注意点としては、15型前後のゲーミングノートパソコンとしては本体が大型で重量も2.81kg(RTX 3050搭載時)/2.97kg(RTX 40シリーズ搭載時)と重量級なこと。ACアダプターも大きめです。
ゲーミングノートパソコンとしてはシンプルなデザインの「Dell G15」。シンプルですが、BTOにてRGBバックライトキーボードが選択できるなど、しっかりとゲーム仕様です。カラーは「クォンタム ホワイト」と「ダークグレー」の2色を用意
16型ディスプレイを搭載するゲーミングノートパソコン。「Dell G15」と比べると、画面サイズが少し大きく、かつスペックもワンランク上です。CPUはインテルの「第13世代Coreプロセッサー HXシリーズ」、GPUは「GeForce RTX 4050 Laptop GPU/4060 Laptop GPU/4070 Laptop GPU」から選択可能。その分、価格.com最安価格も高めです。ディスプレイは2560×1600のQHD+。リフレッシュレートは240Hzで「Alienware」並みです。
リフレッシュレート240Hzの16型液晶ディスプレイを搭載する「Dell G16」。カラーは「クォンタム ホワイト」と「メタリックナイトシェード」の2色を用意します
今回は詳しく紹介しませんが、デルは法人向けモデルにも力を入れています。法人向けモデルは法人でなければ購入できない場合がありますが、デルの法人向けの一部モデルは個人でも購入できます。OSが「Windows 11 Pro」だったり、有料で手厚いサポートを受けられたり、法人向けモデルならではのメリットがあるので、仕事用のノートパソコンを探している人は、法人向けモデルをチェックしてみましょう。もちろん、価格.com上でも見つかります!
「Latitude」はオフィスワークやテレワークなどに適したノートパソコン。3000シリーズ/5000シリーズ/7000シリーズと3つのラインがあり、数値が大きくなるほど性能が上がります(価格も上がります)。
「Copilot+PC」の「Latitude 5455」
「Precision」は高性能なワークステーション。デスクトップパソコンで行うようなCGやCAD、大規模なAI開発など高負荷な作業をノートパソコンで行いたい人向けです。
NVIDIAの「RTX A500」を搭載する「Precision 3581」。オプションでSCリーダーが選べます
「Latitude Rugged」は過酷な環境での利用を想定した堅牢パソコンです。
高温、冷温、ちりやほこり、湿度、日射、菌類などの過酷な条件でも作業できる堅牢パソコン「Latitude Rugged」
デルのノートパソコンは、モデル数が多いためシリーズ構成が複雑に見えますが、実はシンプルです。個人向けモデルだと、高性能でスタイリッシュなノートパソコンが欲しければ「XPS」を、コスパを重視するなら「Inspiron」をチェックしましょう。それぞれ13型から16型まで画面サイズの種類があるので、持ち運ぶなら13型から14型を、据え置きで利用するなら15型から16型を選びましょう。
ゲーミングノートパソコンも基本は同じです。高性能でゲーミングPCらしさを求めるなら「Alienware」を、コスパを重視するなら「Dell G」を検討するといいでしょう。
価格.comでは、「Inspiron」や「Dell G」といった高コスパなモデルが、人気売れ筋ランキングの上位に入っています。そのため「デル=高コスパ」というイメージが強いかもしれません。確かにコスパが高いのがデルの魅力ですが、「XPS」や「Alienware」といったハイスペックなモデルもしっかりラインアップしています。画面サイズも豊富で、バランスのとれたモデル構成、かつBTOで自分好みにカスタマイズできるので、自分に合ったノートパソコンがきっと見つかるはずです。