2025年2月7日、ファーウェイ・ジャパンの新製品発表会が行われた。クラウドファンディングで支援額が1.6億円を突破した、話題の健康デバイス「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」を中心に、発表された新製品を紹介する。
「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」、市場想定価格60,280円(税込)、2025年2月7日予約販売開始、2月13日発売
「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計(以下、WATCH D2)」は、スマートウォッチ型の携帯性にすぐれる血圧計だ。実は、今回の発表の前に、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて出資を募っていたところ、なんと支援額が1.6億円を超えとのことで、注目度が高まっていた。
一般的に血圧計と言えば、本体と二の腕に巻くカフがケーブルでつながったタイプを想像する人が多いだろう。だが、今回の「WATCH D2」は、スマートウォッチ型なので、その携帯性は段違いだ。さらに、日本の管理医療機器としての認定をクリアした血圧計を内蔵しており、その精度への信頼性は高い。
では実際に「WATCH D2」を使って血圧を測定してみよう。まず、ホーム画面の血圧測定のアイコンをタップすると、血圧を測定するためのポーズが指示される。
ホーム画面の赤い水滴のようなアイコンをタップすると血圧測定がスタート
これが血圧測定のポーズ
正確なポーズでなければ、測定結果の精度が落ちてしまうため、ポーズが間違っている場合は、エラーが表示され、血圧測定は行われない。テストでは一回で測定が成功したため、ポーズは難しくないようだ。
血圧測定がスタートすると、「WATCH D2」のバンド部分に空気が送り込まれて、膨らむことで手首を圧迫し測定が行われる。二の腕で測るタイプの血圧計を思い出してもらえればよいだろう。
バンド部分に血圧計の仕組みが導入されており、パンパンに膨らむことで血圧を測定できる
クルマのタコメーターを思わせる測定画面。バンドの膨らみに応じて、数値が上昇していく
普段、血圧に問題のない編集部の水川が着用してテストしたので、この結果が正確かどうかはわからなかったが、血圧は簡単に測定できた。
血圧測定の結果画面
血圧計を携帯する必要があるのか? と疑問に思った人もいるかも知れない。実は、医師の診断によっては、血圧を一日に何度も測定し、数値を記録しなければならない人がいる。従来の二の腕で測る血圧計では、持ち運びには不便なうえ、測定するには場所を選ぶ必要があったが、この「WATCH D2」なら、ボタンひとつで手軽に血圧が測れるうえ、場所やタイミングに困ることも少なそうだ。
また、一定の間隔で血圧測定を定期的に行える「自動血圧モニタリング機能」も搭載。指定した測定タイミングになると、アラームによって測定をうながされ、血圧測定が開始される。また、夜間はポーズをとらなくても、自動で測定が開始。昼夜問わず測定が必要な人にとっては、ありがたい機能だろう。
「WATCH D2」には、血圧測定以外に、日本のプログラム医療機器の承認を得た心電図機能も搭載。本体の横に設置されたボタンに約30秒間触れることで、測定することが可能で、血圧測定同様に、きわめて手軽である。
心電図機能の測定画面。本体横のボタンに人さし指を添えて測定できる
心電図機能の測定結果画面
血圧測定のほかにも、一般的なスマートウォッチに搭載される心拍数、血中酸素レベル、皮膚温、ストレスレベル、血中酸素レベルなどの測定や、睡眠モニタリング、さらに睡眠中呼吸乱れ検知機能までも搭載する。
また、「ワンタップヘルスケアチェック」という機能を使用すると、約90秒間で、現在の心拍数、血圧、血中酸素レベル、ストレスレベル、皮膚温をまとめて測定できるのだ。調子がすぐれない時に、サクッと健康状態を確認できるので重宝しそうである。
「ワンタップヘルスケアチェック」の結果画面。上下にスクロールすることで各項目を確認できる
「ワンタップヘルスケアチェック」の結果、まさかの異常が発覚。結果次第では、病院へ受診するきっかけにもなるだろう
測定結果は、「WATCH D2」本体でも確認できるが、詳細なデータやログを確認したい場合は、スマートフォンアプリ「HUAWEIヘルスケア」で確認できる。また、ログはPDFとしてプリントアウトすることも可能なので、そのまま医師に提出するレポートとしても使用できるのだ。
加えて、ウォーキングやランニング、サイクリングなど、計80種類のワークアウト測定にも対応しているので、健康指標から運動のログまで、これ一台で測定が可能だ。
ハイエンド完全ワイヤレスイヤホンの新作「HUAWEI FreeBuds Pro 4」は高級感のあるデザインが魅力だ。14Hzの低音から、48Hzの高音まで発することの可能な2つのドライバーユニットを搭載。さらに、LDACコーデックに対応し、最大990kbpsの伝送ビットレートで、細部まで忠実に音を再現する。
実際にテストすることはできなかったが、ファーウェイ史上最高レベルのアクティブノイズキャンセルを搭載。付属する形状記憶イヤーチップによるサポートも加わり、環境に左右されないリスニングが可能だ。また、3つのマイク、骨伝導センサーに加え、AIが声とノイズを切り分けることで、高性能な通話ノイズリダクションも搭載されている。
「HUAWEI FreeBuds Pro 4」、市場想定価格28,800円(税込)、2024年2月7日発売
もう一つ発表されたのは、耳掛けオープン型イヤホン「HUAWEI FreeArc」だ。航空宇宙産業で採用される形状記憶合金と、やわらかい装着感のシリコン素材を使用。着用感はとても軽く、頭を振っても落ちにくい安定感にすぐれるイヤホンだ。
「HUAWEI FreeArc」、市場想定価格18,800円(税込)、2月7日より、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて支援受付を開始
現在多くのスマートウォッチには、健康モニタリング機能が搭載されているが、「HUAWEI WATCH D2」は、ほかにはない「血圧測定」が搭載されている。さらに日本の医療機器認証も取得し、測定できるだけでなく、データの信頼性も高い。自分で使うのはもちろん、血圧が気になる家族へのプレゼントにも最適だ。