ファーウェイは2025年2月18日にグローバル発表会をマレーシアのクアラルンプールで開催し、タブレットのフラッグシップモデル「HUAWEI MatePad Pro 13.2」(以下、「MatePad Pro 13.2」)を発表。「PaperMatte」と名付けられた、アンチグレアで反射の少ない独自のディスプレイを搭載します。
ファーウェイ「HUAWEI MatePad Pro 13.2」1,049ユーロ(約166,600円)、「PaperMatte Display」を搭載する「PaperMatte Edition」は1,199ユーロ(約190,440円)
なお、グローバル市場での発売が発表された3つ折りのスマートフォン「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」については以下の記事をご覧ください。
「MatePad Pro 13.2」は、13.2インチの有機ELディスプレイを搭載する大型タブレット。大型ディスプレイにパワフルなパフォーマンス、そしてスタイラスペン対応など、クリエイター向けに位置づけられた製品です。
そのなかでも特筆すべきなのが、「PaperMatte」と名付けられた独自開発のディスプレイでしょう。このディスプレイは有機ELながらも、アンチグレア、アンチ反射という特徴を備えます。見た目はディスプレイに反射防止シートを貼ったような印象です。
かなり強いライトもぼかしたような見え方になるディスプレイ
表面は反射防止シートのような加工が施されており、サラッとした手触りです
発表会の会場では一般的なディスプレイと比べて、どれくらい反射しないのかがわかる展示が行われていました。一般的なディスプレイにはライトが強く映りこんでいますが、「PaperMatte」はライトがぼやけて気にならないようになっています。
「PaperMatte」は画面にライトが映りこんでじゃまなときや、光が反射して画面が見にくいといったディスプレイの課題を解決してくれます。どんな場所でも作業するクリエイターにとってはピッタリな製品でしょう。
さらに、2.8K、144駆動、268ppiに対応するなど、ディスプレイとしてのスペックも高く、動画再生などのエンタメマシンとして、もしくは別売りのキーボードを使えば、PCライクな環境が構築できます。
また、本体は重量が約580g、厚みが5.5mmと、13.2インチのタブレットとしては軽量で薄型です。そのほかの基本スペックはSoCが「Kirin T92」、メモリーが12GB、ストレージが256GB/512GBから選択可能。搭載OSがHUAWEI独自の「HarmoneyOS」というのが難点ではあるものの、日本での発売にも期待したい一品です。
背面は大理石のような高級感のあるデザイン
ボディは5.5mmと非常に薄型です
もうひとつ注目の製品、スマートウォッチ「HUAWEI Band 10」が発表されました。軽量でコンパクトな本体は従来のシリーズから変わらず、睡眠モニタリングが強化。睡眠中の心拍数、SpO2、異常な呼吸をトラッキングし、平常時と異なる数値が記録されたら教えてくれるようになりました。従来シリーズが日本市場に投入されているため、こちらは日本で発売される可能性が非常に高いと言えるでしょう。
「HUAWEI Band 10」、価格と発売日は未定
バンドなしの本体の重量は15g。厚さは8.99mm。100以上のワークアウトモードに対応
取材協力:HUAWEI