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どっちにする? 「Surface Pro 4」と「Surface Book」の国内発売スケジュールが決定

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日本マイクロソフトは2015年10月22日、「Surface」シリーズの最新モデル「Surface Pro 4」を11月12日に発売すると発表した。米国で10月6日(現地時間)に発表したモデルで、生態認証機能の「Windows Hello」やパーソナルアシスタント機能「Cortana」など、同社の最新基本ソフト(OS)「Windows 10」のすべての新機能をサポートする。市場想定価格は個人向けモデルが124,800円(税別)から、法人向けモデルが111,800円(同)から。10月23日から予約の受付を開始する。

10月22日に開催された新製品発表会では、米国にてSurface Pro 4と同時に発表した同社初のノートパソコン「Surface Book」を2016年初頭に国内投入することも明らかにした。

左から10.8型の「Surface 3」、13.5型のSurface Book、12.3型のSurface Pro 4

左から10.8型の「Surface 3」、13.5型のSurface Book、12.3型のSurface Pro 4

Surface Pro 4の国内販売戦略を説明する日本マイクロソフトの平野拓也社長

Surface Pro 4の国内販売戦略を説明する日本マイクロソフトの平野拓也社長

薄型・軽量化&パフォーマンスアップしたSurface Pro 4

Surface Pro 4は、タブレットとしても、ノートパソコンとしても利用できる2in1デバイスである「Surface Pro 3」の後継機種。本体の薄型化と軽量化を図りつつ、CPUにインテルの「第6世代Coreプロセッサー」を採用することで基本性能を底上げした。同社によると、Surface Pro 3よりも30%パフォーマンスがアップしているという。本体サイズは292.1(幅)×201.4(奥行き)×8.4(高さ)mm、重量はCore m3モデルが約766g、Core i5/i7モデルが約786g。800gだったSurface Pro 3から14〜34g軽くなり、厚さは9.1mmから8.4mmに薄くなった。

大きく強化されているのがディスプレイだ。本体サイズ(幅と奥行き)はほとんど変わっていないが、ベゼル(額縁)を狭くすることで、画面サイズを12型から12.3型へ大型化。解像度も2160×1440から2736×1824へアップしている。新しいディスプレイは、0.4mmの「ゴリラガラス4」、液晶、1.1mmのバックライトユニット、そしてマイクロソフトの「Pen and Touch Chip」から構成される。

Surface Pro 4

Surface Pro 4

本体サイズはそのままに、ディスプレイが12.3型に大画面化した。解像度は2736×1824

本体サイズはそのままに、ディスプレイが12.3型に大画面化した。解像度は2736×1824

「Surfaceペン」は、筆圧が256段階から1024段階にアップし、ペン先の反対側が消しゴムとして使えるようになるなど、機能強化が図られている。Surface Pro 3では別売りだったが、Surface Pro 4では同梱されるようになる。また、Surfaceペンのトップボタンを長押しするとパーソナルアシスタント「Cortana」が起動する機能も盛り込まれた。このほか、別売りで「Surfaceペン先キット」(価格は税別で1,400円)を用意。4種類の太さが異なるペン先で、好みに応じて付け替えられる。別売りのSurfaceペン(同7,800円)には、Surfaceペン先キットが同梱される。

別売りのカバー兼キーボードの「Surface Pro 4 タイプカバー」(同16,400円)は、浮き石型のキーボードを採用。19mmのキーピッチを確保しながら、キーの上下左右に3mmの幅を設けることで、より安定したタイピングが可能となっているという。打鍵感を高めるために、パンタグラフ機構を採用しているのもポイントだ。トラックパッドは、面積が約40%広くなった。カラーはブラック、ブルー、シアン、レッド、新色のティールグリーンの5色を用意する。

新しいSurfaceペンは、1024段階の筆圧に対応。上部には消しゴム機能を搭載する。Surfaceペンは、マグネットで本体に取り付けられる

Surfaceペンは、ブルー、レッド、シルバー、ブラックの4色のカラーバリエーションを用意。太さのことなる4つのペン先がセットになった「ペン先キット」も別売りで用意する

浮き石のキーボードを採用したSurface Pro 4 タイプカバー。短い時間しか触れなかったが、打鍵感がアップし、文字入力がしやすくなった印象を受けた

Surface Pro 4 タイプカバーを持つ米マイクロソフトのブライアン・ホール氏。同氏は、歴代のSurfaceシリーズの国内発表には必ず本社から駆けつける、Surfaceシリーズのキーマンだ

ラインアップはCore m3モデルが1機種、Core i5モデルが2機種、Core i7モデルが3機種の合計6機種。一番安価なCore m3モデルは、メモリーが4GB、ストレージが128GB SSDで市場想定価格は124,800円(税別)。最上位機種のCore i7モデルは、メモリーが16GB、ストレージが512GB SSDで市場想定価格は289,800円(同)。なお、Core i7モデルに関しては2015年12月の発売を予定する。

OSは全モデルが「Windows 10 Pro」を搭載。個人向けモデルには「Office Home and Business PremiumプラスOffice 365サービス」をプリインストールする。

究極のノートパソコンを目指した、マイクロソフト初のノートパソコンは来年発売

Surface Bookは、マイクロソフト初のノートパソコンだ。ディスプレイ部分を取り外して、タブレット端末としても利用できる。ヒンジ部分が特徴的で、ディスプレイ部分を360度回転できる機構で、ボタン1つで着脱が可能。横から見ると、ヒンジ近くに隙間があるなど、ユニークな仕組みとなっており、その使い勝手が気になるところだ。

「The Ultimate Laptop」(究極のノートパソコン)を目指したということで、スペックもかなり充実している。国内向けモデルの細かなスペックは公開されていないが、米国向けモデルはCPUにインテルの第6世代Coreプロセッサーを採用。メモリーは最大で16GB、ストレージは最大で1TB SSD。ディスプレイは13.5型で解像度は3000×2000。キーボード側にNVIDAのGPUを内蔵したモデルもラインアップする。

Surface Pro 4と同じ1024段階の筆圧検知に対応したペンも付属する。本体サイズは、232.1(幅)×13〜22.8(高さ)×312.3(奥行)mm、重量はGPU非搭載モデルが1515g、GPU搭載モデルが1579g。国内では2016年初頭に発売する。価格は未定。米国での価格は1,499米ドルから。

Surface Book

Surface Book

特徴的なヒンジ部分。どのくらいの強さで回転するのかなど、使い勝手が気になるところだ

特徴的なヒンジ部分。どのくらいの強さで回転するのかなど、使い勝手が気になるところだ

Surface Bookのヒンジの内部構造

Surface Bookのヒンジの内部構造

「マッスルワイヤー」という新機構を開発することで、ボタン1つで着脱が可能

「マッスルワイヤー」という新機構を開発することで、ボタン1つで着脱が可能

三浦善弘(編集部)
Writer / Editor
三浦善弘(編集部)
出版社で月刊誌やWebメディアの編集・記者を経験し、2013年にカカクコム入社。「価格.comマガジン」にて、PCやスマートフォン分野を担当。取材歴は20年以上。現在は「価格.comマガジン」全体を統括する。
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