米DWANGO創業者のロバート・E・ハントレー氏が手掛けるMerge Labs社「Merge VR Goggles」は、やわらかいウレタン素材をボディに採用したスマホVRゴーグルだ。同社は「ニコニコ超会議2016」にも出展するなど、日本での展開を検討していたが、このたびリンクスインターナショナルと国内販売総代理店契約を締結。TSUKUMOにて、Merge VR Gogglesの独占販売を7月30日より開始すると発表した。価格は税別12,800円。
ビビッドなパープルカラーが目を惹くMerge VR Goggles
頭への装着は、バンドで固定する方式だ
スマートフォンを装着してVRコンテンツを楽しめるスマホVRゴーグルは、Googleの「Cardboard」やサムスン「Gear VR」など、数多くの製品が発売されているが、Merge VR GogglesもそんなスマホVRゴーグルのひとつだ。最大の特徴は、ボディにやわらかいウレタン素材を採用していること。顔にピタっとフィットし、メガネをかけた状態で長時間装着していても痛くならず、万が一VRゴーグルを落としたりしても、装着したスマートフォンを衝撃から守れるというメリットがある。ちなみに、ウレタン素材を全面採用したVRゴーグルは、Merge VR Gogglesが初だという。
ウレタン素材を使っているため、手で握っただけでもグニャっと曲がる
やわらかいウレタン素材の特徴を生かし、スマートフォンの装着はゴーグル部分上部に空いたスリットにはめ込む形で行う。高さ123〜158mmまでのスマートフォンが装着できる。なお、取り出し口はやや狭くなっており、誤ってスマートフォンが抜け落ちないようになっている。
本体上部のスリットからスマートフォンを取り付ける
iPhoneを装着したところ。一度取り付けるとしっかりとはまってなかなか抜けない
また、装着したスマートフォンを取り出すことなく画面タッチが行える独自のインプットボタンを本体上部に装備。インプットボタンはピストン式になっており、ここを押すと画面がタッチされる仕組みになっている。対応アプリケーションでは任意の操作が可能だ。
独自のインプットボタン。タッチされるというギミック自体は非常に単純だ
レンズの視野角は約90度。他のVRゴーグルと比べると狭い印象だが、これは視野角が広すぎると逆によってしまうためだという。インプットボタンを上下から挟み、左右にスライドすることで約10mm程度のレンズ位置調整も可能となっている。
光学レンズ部分をアップしたところ。視野角は約90°
さらに、VRゴーグルの正面は一部が取り外せるようになっており、取り付けたスマートフォンの背面カメラを利用し、AR機能に対応したアプリのプレイにも対応。VRゴーグル側面には、イヤホンやヘッドホンのケーブルを接続するオーディオポートも用意されている。
取り付けたスマートフォンの背面カメラを利用し、AR機能にも対応
本体サイドにはオーディオポートも用意
コンテンツについては、360度静止画や360度動画、AppStore やGoogle Store で配信中の各種VRアプリを楽しめるという。なお、インプットボタンのサポートの有無についてはアプリによってことなるが、デベロッパー向けの開発キットが用意されており、対応アプリの開発もサポートしているという。
Merge VR Gogglesの特徴を解説する米DWANGO創業者の ロバート・E・ハントレー氏
筆者もMerge VR Gogglesを体験してみたが、メガネをかけた状態でバンドをしっかり固定しても、メガネのフレームが無理に皮膚に食い込むようなことはなく、付け心地はかなりよかった。タッチ操作も安価な製品だといちいち取り出して操作する必要があり不便だが、Merge VR Gogglesならタッチ操作が行えるのが非常に便利だった。これなら、寝ながらでもVR視聴を快適に行えそうだ。
メガネをした状態できつく装着しても痛くならない
iPhoneとAndroidの両対応で使える機種が豊富、付け心地も快適ということで、VRゴーグルの入門機としてはかなりよさそう。気になる人は、ぜひTSUKUMOに足を運んでみてはいかがだろうか。