PC用テレビチューナーでは珍しいトリプルチューナー製品が登場!

地上・BSデジタル放送を最大3番組同時録画対応!エスケイネット「MonsterTV PCIE3」レビュー

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トリプルチューナーを採用したPC用のテレビチューナーボード「MonsterTV PCIE3」が2016年12月にエスケイネットから登場した。デスクトップPC向けの内蔵用製品ながら、単体での3番組の同時視聴・同時録画に対応。2月14日時点で実勢価格は2万円を切っており、最大2番組まで対応できるW録モデルを2基買うよりコストパフォーマンスの高いモデルとなっている。そんなエスケイネットのテレビチューナーボード「MonsterTV PCIE3」をくわしくレビューしていく。

エスケイネットから発売された内蔵用のテレビチューナーボード「MonsterTV PCIE3」

エスケイネットから発売された内蔵用のテレビチューナーボード「MonsterTV PCIE3」

「MonsterTV PCIE3」は、ボード1枚で最大3番組の同時視聴と同時録画に対応できるテレビチューナーボード。受信できるのは、地上デジタルとBSデジタルで、110°CSデジタルは非対応。2波トリプルチューナーという割り切った仕様にすることで、2017年2月16日時点の価格.com最安価格は19,599円(税込)となっており、1チューナーあたりの価格はW録モデルよりも安いのが特徴だ。

アンテナ端子は各1系統。PCとの接続インターフェイスはPCI Express x1。ブラケットはロープロファイル非対応の通常サイズ。ミニタワー型以上のデスクトップパソコンであれば取り付けられる。

ブラケットは通常サイズ。ロープロファイルのみのスリムタワーなどには装着できない。本体にはグラフィックボードのような小型ファンが搭載されている。ファンは常時回転している

アンテナ入力端子は、地上とBSの2系統。B-CASカードはminiタイプを使う

アンテナ入力端子は、地上とBSの2系統。B-CASカードはminiタイプを使う

また、機能もシンプルさが追求されている。テレビ視聴ソフトは独自のものを使うが、番組表や録画番組の管理はWebブラウザーで行う。録画についてはH.264ハードウェアトランスコーダーを搭載し、1TBのHDDに最大1250時間の長時間録画が行える。さらに録画した番組を再生するときには、CM飛ばしに便利な15秒スキップや、早見に使える2倍速再生機能も搭載。録画から再生まで手軽に楽しめるようになっているのだ。他社モデルにあるようなスマートフォンへのストリーミング配信機能やリモート操作機能などは一切ないが、機能を絞ることでシンプルな操作性とかつ高いコストパフォーマンスを実現しているのが本製品の大きな魅力といえるだろう。

動作推奨環境は、CPUがIntel Core 2 Quad Q9550同等以上、メインメモリーが4GB以上、ストレージの空き容量は5GB以上。対応OSは、Windows 10/8.1/7(いずれも日本語版)。

なお、セットアップは簡単で、ドライバーとテレビ視聴アプリはほぼ自動でインストールされる。チャンネルスキャンを終えればすぐ使用可能だ。

チャンネルスキャンと録画先を設定する初回設定画面。チャンネルスキャンにやや時間がかかるが、それが終われば録画先のストレージを指定するだけですぐ使用できるようになる

「MonsterTV PCIE3」のメニュー画面。番組視聴や番組表表示、予約一覧表示などの操作はすべてここから行う。3つのチューナーの状態がわかりやすく表示されているのが印象的だ

同時視聴、同時再生でもスムーズな再生を実現

まず「MonsterTV PCIE3」で気になるところは、動作の軽快さだろう。一般的なW録モデルよりチューナーが1基多いため、「3番組同時視聴時に動作が重くなるのでは?」と思うかもしれないが、その心配はいらない。

今回、インテルのクアッドコアCPU「Core i5-6600」(3.3GHz)、CrucialのDDR4-2133メモリーの16GBキット「CT2K8G4DFD8213」、ASUS製のH170チップセット搭載マザーボード「H170 PRO GAMING」、システムドライブにサムスン製SSD「750 EVO」という構成のパソコンでテストしたが、同時録画・同時視聴時でもコマ落ちやカクツキは一切なかった。視聴画面が立ち上がるまでに10秒前後時間がかるのは少し気になるところだが、一度表示されれば後はスムーズに見られる。SSDのおかげもあるかもしれないが、CPU使用率は28%と低めになっていた。比較的新しいパソコンであれば、3番組同時視聴でも処理能力が不足することはまずないだろう。

3番組同時視聴を行ってみた。このときは、BS×1波、地上×2波の番組を同時視聴したが、コマ落ちすることなく表示されていた。このほか、地上×3波またはBS×3波の組み合わせでも確認してみたが、CPU使用率は大きく変わらなかった

また、視聴時でもウィンドウサイズの調整が可能で、マウスカーソルで自在に大きさを変えられる。音声はウィンドウのアクティブ/非アクティブに関わらず、全表示番組分が再生されるようになっているが、個別に音量調整やミュートも可能だ。裏番組を同時にチェックするときに、画面サイズや音声を個別に調整できるのはかなり便利だ。

さらに録画した番組を同時に再生することもできるが(同時再生数の制限はないとのこと)、スムーズさはパソコンの性能に依存するという。ちなみに、3番組の同時視聴と、3本の録画番組再生を同時に行ってみたが、前述の環境ではスムーズに再生できていた。筆者は倍速再生より一度に複数タイトルを同時に見て時短するタイプなので、こういう機能があるとありがたい。

画面サイズを変えて、視聴×3本と録画番組の再生×3本を同時に行ってみた。どの画面でもコマ落ちカクツキなく再生できていた

番組表、録画一覧、予約情報はいずれもブラウザーから行う

操作面もよく考えられている。番組表の表示、録画一覧の表示、予約情報の表示はいずれもWebブラウザーから行うようになっており、インターフェイスもシンプルでわかりやすい。たとえば、番組表の閲覧時にブラウザーの表示倍率を調整すれば、1画面に表示できる局数を調整することもできる。

PC用のテレビチューナーの中には専用ソフトからアクセスするものが多いが、普段から使い慣れているWebブラウザーのほうが直感的に使いやすい。

番組表の画面。Webブラウザーの表示倍率を低くすることで全チャンネルを1画面に表示するということも可能だ

番組表の画面。Webブラウザーの表示倍率を低くすることで全チャンネルを1画面に表示するということも可能だ

番組表だけでなく、録画番組一覧などもWebブラウザー上に表示できる。ここで録画した番組の情報を確認できるほか、再生や削除の操作も行える

シンプルながら使いやすい録画機能

録画についても面倒な操作は一切ない。ブラウザー上の「番組表」から予約設定が行えるほか、指定したキーワードで自動的に録画スケジュールを作る「おまかせ録画」や、視聴時に録画を始められる「録画ボタン」の3種類の録画機能を持つ。なかでも「おまかせ録画」はキーワードを入力すれば、後の「ジャンル」「放送(BSまたは地上)」「画質」などは選ぶだけのシンプルな設定で自動録画でき便利だ。

「おまかせ録画」の設定画面。ここで入力するのはキーワードのみで、このほかのジャンル、放送、画質については、プルダウンで選ぶだけでいい簡単仕様。なお、再放送の番組では“[再]”などのテキストがタイトルに加わることがあるが、そういう特定の文字を含めないで検索するNOT検索には対応していなかった

キーワードを男性声優「諏訪部順一」で検索した結果。今期放送中のアニメ番組をピックアップしてくれた

キーワードを男性声優「諏訪部順一」で検索した結果。今期放送中のアニメ番組をピックアップしてくれた

また、「同じタイトルの番組を複数録画する」というチェック項目を外せば、再放送を録画しないで済む。平日に4回(地上×2回、BS×2回)同じ番組を放送するNHKの連続テレビ小説でも、1日に1話のみの録画で済む。

ただ、複数の放送局で放送されている同一番組、たとえば深夜帯のTVアニメでこの機能が使えるかというと、そうではない。2017年2月14時点で放送されている「この素晴らしい世界に祝福を!2」で試してみたが、筆者の住んでいる地域では5つの放送局(BS11、TOKYO MX、テレビ神奈川、チバテレビ、テレビ埼玉)を受信できるものの、4本にしか絞られなかった。たとえ同じ番組でも放送局が違うと、EPGが若干異なるためか別の番組と認識されるらしい。

TVアニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」をおまかせ録画でキーワード登録してみた。「同じタイトルの番組を複数録画する」というチェックが入っている状態では6本ピックアップされていた(上から2本が同じタイトル、下から4本が翌週放送分)

続いて「同じタイトルの番組を複数録画する」のチェックをオフにしたところ、先ほどの6本から4本までに絞り込まれていたが、完全には重複が解消しなかった

まとめ

「MonsterTV PCIE3」は、一般的なPC用のW録チューナーに比べて、1基多い3基のチューナーを搭載することで、裏番組視聴・録画にさらに強くなったモデルと言える。110°CSデジタル放送に非対応なのは人によって評価が分かれると思うが、地上・BSデジタルの番組を録画中にもう1チャンネル多く見られるのは、使ってみるとかなり便利だった。特に番組が同時間帯に重なりやすいTVアニメではその威力を存分に発揮してくれる。決して多機能ではないが、視聴と録画に必要な機能は搭載しており、逆にそうした割り切りのよさがコストパフォーマンスの高さにつながっている。自室に置いてあるパソコンで、好きなテレビ番組をたくさん見たり録ったりしたいなら、本製品はなかなか魅力的な1台だ。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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2017.11.20 更新
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