さまざまなバイク用品を展開するサイン・ハウスの新ブランド「SPICERR(スパイサー)」から、充電式でコンパクトに折りたためる「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」が2024年7月26日に発売します。
1987年からバイク用品を中心に展開していた同社が、なぜ洗浄機を発売することになったのか? それに折りたためる洗浄機って一体なに? と気になることが満載ですが、気になる特徴や機能、使いやすさを新製品発表会で見てきたので紹介していきます。
<2025年7月23日追記>
※株式会社サイン・ハウスの「ポケッタブル高圧洗浄機SWU-1」、「同PHP-1」、「同SWU-2/PHP-1」に搭載されたバッテリーパックについて、発煙・発火事象が発生していることが判明しました。対象製品の回収および交換が発表されましたので、詳しくはメーカーページをご覧ください。
本体サイズは約176(幅)×181(高さ)×68(奥行)mm、本体のみの重量は約800g。Webストアおよび家電量販店の販売想定価格は12,980円(税込)
元々同社はバイク用品やパーツの製造・販売を行っており、バイク好きな社員も多いそう。そこで、「バイクが洗える洗浄機がほしい」「でもイメージに近いものが売っていない」「それなら作ればいいか!」という社員同士の会話をきっかけに、「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」が誕生することになったそうです。そんな新製品発表会の様子や本製品のポイントを1分ほどの動画にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。
ということでライダー目線のアイデアが詰まった本機ですが、大きく3つの特徴があるのでチェックしていきたいと思います。まず1つ目のポイントは、軽くてコンパクトなところです。
一般的な高圧洗浄機はサイズが大きく重量もあるため、持ち運びが大変だったり、準備に時間がかかったりすることがあります。そこで「軒先で気軽に洗車できないものか……」と手軽に使えるようにこだわり、とにかく軽量化し、本体重量は約800gを実現しました。
本体の持ち手部分を折ることができ、折りたたみ時の本体サイズは約176(幅)×104(高さ)×68(奥行)mmとさらにコンパクトになります。小型のドライヤーくらいのサイズで収納場所にも困らなそう
続いての2つ目のポイントが、電源&水栓なしで使えるところ。高圧洗浄機を使用する際にどうしてもネックになるのが、電源や水栓の確保でしょう。利用環境が限られてしまい、せっかく買ったのに使用できるシーンが少ないという問題をクリアするために、本機は電源を充電式、水栓の代わりにペットボトルや給水ホースを装着する構造を採用したそうです。
本体の充電はUSB Type-Cで行い、約4〜5時間で満充電となり、各モードに合わせて14分〜30分使用できます。給水は2パターンあり、1つは本体に付属の給水ホースをセットして、バケツなどに溜めた水を使用する方法。もう1つは専用のペットボトルコネクターを使って本体にペットボトルをセットして使用する方法。
付属の給水ホースの長さは5mあるので、玄関回りやベランダ、外壁など広いスペースでも使えそうです
ノズルや給水ホースの装着は、本体差し込み口に挿して回すだけと簡単。使いたいときにサッと取り出してすぐに使用できる手軽さは大きな魅力です
こんな感じで電源や水栓も不要なので、ベランダや玄関回りの掃除はもちろん、アウトドアで泥汚れを落としたり、マリンレジャーなどでシャワーとして使うなど、さまざまなシーンで使用できそうです。
そして最後の3つ目のポイントは、可変ノズルと圧力の使いやすさです。付属の5in1ジェットノズルを装着することで、5種類(0度/20度/20度傾斜/40度/シャワー)の噴射スタイルを選べます。
噴射の圧力は背面のボタンで3段階に切り替えができ、強モードで1MPa、中モードで0.7MPa、弱モードで0.5MPa。数値だけだとわかりづらいですが、東京都内の水道の平均水圧が0.25MPa(※東京水道局)なので、水道の2〜4倍ほどの圧力で洗浄することができます。
高圧洗浄機によくある、ノズルは豊富だけど付け替えが面倒くさい! だったり、水圧の調整は手元で行えず、本体を操作しなければいけない! などのちょっとした悩みも解消してくれます。
水圧の操作は本体の背面部分のボタンを押すことで切り替えが可能。噴射中のみしか水圧の切り替えができないので、操作にはやや慣れが必要な印象
ということで、「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」の特徴をチェックしてきましたが、一般的な高圧洗浄機とは一味違った、本機特有の使いやすさや魅力を少しは伝えることができたのではないでしょうか。
業界最軽量&最小クラスを謳う、軽さとコンパクトさで手軽にサッと取り出し、気になるポイントを掃除するのにピッタリな洗浄機という印象です。
1点だけ留意していただきたい点があるとすれば、それは吐出圧力です。一般的なバッテリータイプの高圧洗浄機の吐出圧力は最大2MPaクラスの製品も多いですが、本機の吐出圧力は最大で1MPaとなっております。これは精密パーツが露出したバイクを洗浄するためで、意図的にやや控えめな圧力に設計されていますので、お気を付けください。
そのほか、使いやすさにこだわっているので気になった方は、価格.comのクチコミや家電量販店でぜひチェックしてみてください。