シャープから同社初となるステーションタイプのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air STATION <EC-XR1>」が発売されます。
本モデルは、ゴミに気づいたときにサッと掃除機がかけられるスティック掃除機の手軽さに加え、掃除機を戻すだけで自動で充電とゴミ収集を行うステーションによってメンテナンスの手間が大幅減。さらに、シャープ独自の「ノイズリダクション設計」と「ネイチャーテクノロジー」を組み合わせた低騒音化構造で、何と運転音がシリーズ最小の55db(家庭用エアコン室外機と同程度の静かさ)というのも、注目ポイントです。
市場想定価格は99,000円(税込)前後。
シャープ初のステーションタイプのコードレススティック掃除機「RACTWE AirSTATION <EC-XR1>」。2024年8月22日発売予定
シャープのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air」シリーズから、初のステーションタイプとして登場した「EC-XR1」。その最大の特徴が、運転音の小ささです。まずスティック型の本体内部では、ファンネルサイレンサー(円錐形の遮音カバー)によってモーターを覆い、駆動音と振動を低減。さらに、ファンネル形状によって集約された排気を長い排気経路に通すことで、さらに音を減衰させます。
シャープ初となるステーション+コードレススティック掃除機「EC-XR1」
モーターをファンネルサイレンサーで覆って振動や音を大幅カット
加えて、自然を手本とする「ネイチャーテクノロジー」として、羽音を立てずに飛ぶフクロウの羽根を応用したシートでの吸音と、水流の乱れを整えるサメのエラ形状を模したパーツによって、風切り音を低減させています。これらの振動低減・低騒音化技術の組み合わせにより、吸引力を落とすことなく「RACTIVE Air」史上最小となる運転音55dbを達成した、というわけです。
実際に従来モデルと比較してもこの音の差は大きく、掃除中でも大声を出さず普通に会話ができるレベルだと感じました。
動物の能力を取り込んだ「ネイチャーテクノロジー」のひとつ。サメのエラ型パーツで気流を整えて風切り音を抑制します
もちろん、ステーションでのゴミ収集中に発生する運転音も60dbまで低騒音化されています。たとえば、ロボット掃除機のステーションの場合、ゴミ収集が始まると思わずビクッと身体が反応してしまうぐらいには大きな音(排気音+振動)がしますが、「EC-XR1」ステーションの運転音はかなりマイルド。
ステーション内部にも、吸音シートなどの低騒音化の工夫がいっぱい
何より「キーン」という高音域の風切り音がしっかり抑制されているため、耳に入ってもストレスになりづらいような印象です。耳のよい犬や猫は掃除機の音(特に風切り音)を嫌いになりがちですが、これならもしかして、ペットにもやさしい掃除機と言えるかも?
本体は、髪の毛やペットの毛が絡みにくい高密度縮毛の「からみにく〜いブラシ」を搭載。毛絡みによってブラシの回転が落ちにくく、常に一定のパフォーマンスが発揮できるような設計です。
また、ブラシがヘッド端ギリギリまで届く構造なため、壁際に溜まったホコリや小さなゴミまでしっかりとかき出して吸引できるのもうれしいところ。そして、今や掃除機には必須の装備とも言えるLEDライトもヘッドに搭載しているため、家具の下や廊下の隅といった暗がりになりがちな場所でも、ゴミを見逃さずに掃除できそうです。
ゴミをたくさん溜め込む必要がないため、本体は非常にスリム
ヘッド端ギリギリ(写真右側)まで届くブラシは、壁際の掃除もラクラク
掃除が完了したら、スティック本体をステーションに戻します。すると、自動で充電とゴミ収集をスタート。スティックに溜まったゴミをステーション内の紙パックへ吸引してくれます。いちいちゴミを捨てる手間がないだけでなく、常にスティック内がクリアなことで掃除中の吸引力が落ちないのも、使い続けるうえでありがたみを感じる部分と言えそうです。
ステーション下部にヘッドを差し込んで、本体をカチャッとドッキング。あとは自動でゴミ収集が始まります
ちなみに、ステーション内の紙パックは、約1.5か月分のゴミを溜めておくことが可能。こちらがいっぱいになったときは、紙パックがセットされたダストカップを取り出し、ゴミ箱の上でボタンを押すだけで簡単に紙パックを捨てられます。紙パックに手を触れずに済むだけでなく、ダストカップ自体に抗菌加工がされているため、清潔感も問題なし。もしカップが汚れても、丸ごと水洗いすれば大丈夫でしょう。
ステーションのフタを開けると、ダストカップに即アクセス可能
ダストカップのボタンを押すと写真のように底が開く。つまり、底を下に向けてゴミ箱の上でボタンを押せば紙パックがスルリと落ちるので、紙パックには基本ノータッチでゴミ捨てが済みます(下の動画参照)
今や日本の夫婦の7割を超える共働き世帯にとって、昼間に掃除機がけをするのはまず難しい。ですが、帰宅して夜に掃除機を動かすとなると、どうしても音が気になってしまう。時間を気にせず掃除をするためには、「低騒音化」はどうしても必要なファクターとなるわけです。
つまり、メンテがラクな「ステーション」+気軽にサッと使える「スティック」+時間が気にならない「低騒音」という組み合わせは、間違いなく今後の掃除機のトレンドになるはず。今から注目しておいて損はないでしょう。
発売日から2024年10月14日までに購入した場合、もれなく10,000円キャッシュバックというキャンペーンも開催されるので、購入を考えている方はそのあたりも要チェックです。
【SPEC】
ステーションタイプ コードレススティック掃除機
「EC-XR1」
●サイズ(幅×奥行×高さ)
スティック:221×134×997mm
ステーション:200×289×435mm
収納時:221×289×1,015mm
●重量
スティック:1.6kg
ステーション:3,9kg
●運転音
スティック:約52〜55dB
ステーション:約60dB
●集じん容積
スティック:0.05L(フィルターケース)
ステーション:0.37L(紙パック)
●バッテリー:充電式/リチウムイオン電池(14.4V/2500mAh)
●充電時間:約100分
●最長運転時間
強:約9分
自動:約9〜22分
標準:約35分(標準の吸込口を使用時)/約45分(付属のすき間ノズル使用時)
●便利機能
自動ごみ収集、LEDライト、端までブラシ、からみにく〜いブラシ
●付属品
すき間ノズル、抗菌3層紙パック(1枚)