鉄や銅など、金属の多くが空気に触れることで段々と酸化し錆びるように、人間の体も酸化により“錆び”のような現象が起きるといいます。近年、そんな“体の酸化→錆び現象”を抑える作用があるとして注目を集めているのが「水素」。美容や健康に特に気を使っている方はすでに取り入れているかもしれません。最近では、コンビニなどでも水素を含むという「水素水」なる物が置かれていたりもしますね。
そしてこの“体の酸化→錆び現象”は、美容面では肌のシミやシワ、くすみといった大人の女性の多くが気になる問題に関連するそう。そこに着目し開発されたのが、ヤーマンの美容スチーマー「H/C ボーテ ピュア水素水スチーマー IS-94W」(以下、ピュア水素水スチーマー IS-94W)。水道水から水素水を作り、それを浴び、さらには飲むこともできるという画期的なスチーマーです。ヤーマンでは、この水素水を生かした独自のエイジングケアを秋冬に向けて提案。発売を前にデモンストレーションが行われたので、その様子をレポートします。できたての水素水を、浴びて、飲んできました!
“大人の本気の美容家電”として発表された「H/C ボーテ」シリーズから、美容スチーマー「ピュア水素水スチーマー IS-94W」とEMS美容器「フェイスV HB-10N」が登場。いずれも11月1日発売予定
まず、「ピュア水素水スチーマー IS-94W」について、その機能を紹介していきましょう。
「ピュア水素水スチーマー IS-94W」の最大の特徴は、一般的な美容スチーマーとしてだけでなく、給水タンクに水道水を入れるだけで水素水を生成できること。給水タンクに電極が搭載されており、水を電気分解して水素を発生させるという仕組みになっています。さらに注目なのは、この生成した水素水をスチームとして肌や髪に浴びるだけでなく、「ドリンクモード & 飲用専用ボトル」により、より高濃度の水素水を生成し飲むことができるという点です。
「ピュア水素水スチーマー IS-94W」。本体サイズは、157(幅)×204(高さ)×213(奥行)mmと、美容スチーマーとしては一般的。重量は約1,300g(本体のみ)。機能面では、「水素水生成モード」のほか、12分間の温スチームを発生する「温スチームモード」、温スチームと冷風を組み合わせた「温冷モード ハリ弾力 SPコース」、5分間の温冷スチームができる「温冷モード 時短エステコース」、専用ボトルをセットして10分で高濃度の水素水を生成する「ドリンクモード」の5つのモードを搭載。電源のほか操作ボタンは1つだけで、押す回数や長さで設定変更可能。価格は、本体のみが39,960円、250mlの飲用ボトル付きが49,680円となっています(税込)
水素がもたらす効果についての解説も。人間の体の“酸化→錆び現象”には、体内で発生する、ひじょうに酸化力の強い「活性酸素」が関係しているそう。水素にはこの活性酸素を除去する性質があるといいます。実際に、クリップを水道水と水素水に1週間浸した実験結果が示されましたが、水道水のほうが錆びているのに対し、水素水のほうはほとんど錆びていないことがわかります。この水素の特性をエイジングケアに生かそうというわけです
会場では、「ピュア水素水スチーマー IS-94W」と「フェイス VHB-10N」を実際に使って、15分間の“効率的なエイジングケア”のデモンストレーションが行われました。その効果は、後ほど! ちなみに、スチームの噴出口の角度は37〜45°で調整可能なので、髪や顔、デコルテにも浴びやすくなっています。また、噴出される水素水の量は12mL/分と家庭用美容スチーマーとしてはかなりのパワー。期待できそう!
スチーマー時よりも高濃度の水素水を生成できる「飲用専用ボトル」(「ドリンクモード」で使用)。スチーマー用タンクの電極は1対ですが、飲用専用ボトルには2対搭載されているため、より多くの水素が発生できるそうです。容量は250mL。フタ付きなので持ち歩きも可能。食事中や入浴の前後、就寝前など好きなタイミングで飲むとができます。ちなみに、電極の極性を自動で切り替えることで劣化を抑制。基本的には交換不要とのこと
水素水生成中の様子が下の動画。ボトルの下のほうから小さな気泡が発生してるのが見えるでしょうか?
10分経つとボトル内には気泡がたくさん。なお、ボトル内の水素水の水素濃度は、最大で1.2ppm。一般的にスーパーやコンビニで売られている水素水とほぼ同等レベルといったところでしょうか(ちなみに、筆者がスーパーでたまに購入する水素水には「充填時1.6ppm、平均濃度1.23ppm」というものと「溶存水素濃度0.8〜1.2ppm」があります)。「せっかくなので飲みたいです!」とお願いたところ「どうそ!」ということで、飲んでみました。感想は、“無味無臭で可もなく不可もなく”といったところ。味を確認しつつのんびり飲んでいたら「水素が抜けてしまうので早めに飲んだほうがいいですよ」とアドバイスが
次に、「ピュア水素スチーマー IS-94W」と併用することでより高い効果が期待できるというEMS美容器「フェイスV HB-10N」を、その実演を交えて紹介しましょう。
「フェイスV HB-10N」は、電流で表情筋を刺激するEMS(ElectricalMuscleStimulation)によるリフトケアを目的とした美容器ですが、一般的な製品に多い「低周波」ではなく、より深い部分にまで作用する「中周波」を使用するのが特徴。さらに、クレンジングや化粧水の導入をサポートする機能のほか、約42℃の温プレートと約12℃の冷プレートによる温冷ケアが行える機能を併せ持っている点がポイントです。
会場では、実際に「ピュア水素スチーマー IS-94W」と「フェイスV HB-10N」を併用した約15分の“トータルエイジングケア”が行われ、その手軽さと性能をアピール。その効果については、以下の動画と写真でご確認ください。
「フェイスV HB-10N」。本体サイズは、約47(幅)×27(奥行き)×177(高さ)mm。重量は約185g。機能面では、中周波EMSで表情筋を刺激しケアする「EMS アップモード」のほか、肌の汚れを電気の力で引き出す「クリーンモード」、電気の力で角質層の深部まで化粧水を浸透させる「モイスチャーモード」、目元ケア専用の「アイケアモード」、顔全体からデコルテまでの“温冷ケア”を行える「HOT & COOL」の5つのモードを搭載
「クレンジングモード」でケアする様子。プレート上にコットンを挟んで使用しますが、こするのではなく、引き出した汚れを拭き取るイメージ。電気の力で汚れを引き出すので、通常の洗顔では落としきれない汚れも取り去ることができるそうです
クレンジングがすんだらイオン導入で化粧水を肌に浸透させます。温プレート(表面)と冷プレート(裏面)で肌のキメを整えながら行うのが効果的だそう。ちなみにこのケアは目元にも行うことができ(アイケアモード)、同社の調べでは、4週間の使用で目元のシワの深さが約-23%まで改善されたことが確認できたとしています
次は、EMSによるケア。表情筋に電気の刺激を与えることで表情筋を動かします。普段動かすことの少ない部分を電気の力で動かすことができるので、“たるみ”対策になります。低周波より深い部分に作用する中周波なので、効果的なリフトアップが期待できそう。同社のおすすめスポットは、鼻の横の「迎香」だそう(下の動画でご確認ください)
“さすが中周波”ということなのでしょうか。「フェイスV HB-10N」を表情筋のスポットにあてると、顔がかなり勝手に動いてしまうのがわかります(下の動画参照)。こめかみあたりにあてると「眼輪筋」のケアが、鼻の横の「迎香」に当てるとむくみに効果的だそう。確かに、この辺の筋肉なんて自分の力でどうやって動かすのかもわかりません。ブルドッグ顔を防ぐという「頬骨筋」なんてどこに力をいれればよいのやら……ということは、意識しないとどんどんたるむということ!? ……すぐにでも導入したい(笑)
「フェイスV HB-10N」はすべてのケアがまぶたや首筋といったデリケートな部分にまで使うことができます。年齢が出やすい首やまぶたこそ、使いたいですよね
今回実演したケアが、同社が提案するトータルエイジングケア「水素温冷 Vジング・メソッド」。いろいろやっていますが、水素は“浴びながら”、EMSもイオン導出も導入も「フェイスV HB-10N」だけで行えるので、実は手間いらず。ケアにかかる時間はトータル15分程度(ケアの前に飲む水素水を作っておく必要がありますが)。なお、スチーム量は多いのですが、ふわっとした感じでびしゃびしゃにはならないのが好印象でした。とはいえ、やはりスチムーを“浴びる”ので、ヘアセットは肌ケア後に行ったほうがよいと思います
「水素温冷 Vジング・メソッド」後のモデルさんの顔(写真右側)は、いかがでしょうか? たった15分、しかも1回だけなので参考程度ということではありますが、確かに、ケアを施したほう(向かって左半分)は、ケアをしてないほうに比べて全体的に上がっているように感じます