2016年8月23日、フィリップスは、美容家電の新製品となる「ビザピュア アドバンス センシティブキット SC5363/10」(以下、センシティブキット)と、「ビザブースト SC2800/20」(以下、ビザブースト)を発表しました。「センシティブキット」は、敏感肌でも安心して使用できる電動洗顔ブラシで、「ビザブースト」は、スキンケア成分の浸透を高めて肌にハリを与える超音波美顔器。どちらも「自分の手ではできない」ケアが自宅で簡単に行えることで、スキンケアの効果をより高めてくれる美容器です。
フィリップスによると、国内の美容家電市場は2013年以降堅調に成長しており、同社の美容家電事業も、2013年の再参入以来、毎年2ケタ成長を達成しているといいます。その中でも、特に美顔器と洗顔器は顕著な成長をしているそう。
しかし、電動洗顔ブラシというと、「肌に負担がかかるのでは?」と敬遠する人も多いもの。フィリップスの調査では、「自分が敏感肌だと思う」という女性は全体の約56%と過半数を超えたそうです。そこで同社は研究を重ね、「赤くなりやすい」「角質層がはがれやすく刺激を受けやすい」といった敏感肌の特徴を特定し、敏感肌の女性でも安心して使用できる製品を開発したのです。
電動洗顔器や電動美顔ローラーの使用率はまだ低いものの、手動製品ユーザーは多いため、市場の成長が期待できるそう
「ビザピュア」は、音波振動と回転を組み合わせた動きで、手では落とし切れない汚れを落とす電動洗顔ブラシ。2013年に初代モデルを発売した同社のヒットシリーズで、2015年には、タッピングが行える「タッピングヘッド」と、目元をケアする「フレッシュアイヘッド」を使い分けることができる「ビザピュア アドバンス」を発売しました。今回発表された「センシティブキット」は、「ビザピュア アドバンス」の新モデルとなります。9月1日発売予定で、メーカー希望小売価格は30,800円(税別)です。
本体サイズは45(幅)×45(奥行き)×200(高さ)mmで、重量は約154g。約6時間の充電で60分間程度使用できます。IPX7の防水仕様で、入浴時も使用可能
「センシティブキット」には、同社が500人の肌データをもとに開発したプログラムを搭載した洗顔ブラシ「インテリジェントブラシ 敏感肌用」が付属するのが特徴。プログラムは、ノーマル肌用のプログラムと比較して、振動を25%、回転数を10%緩和するほか、洗顔時間も短縮されています。
「インテリジェントブラシ 敏感肌用」には、ノーマルブラシに比べて2/3の細さとなる直径約50μmという極細の毛足を採用。肌への負担を軽減しつつ、毛穴の汚れをしっかり落とします
別売りの「ノーマル肌用ブラシ」や「角質ケア用ブラシ」「アクネブラシ」なども、それぞれのブラシに適したプログラムで使用できます
このほか、「センシティブキット」には、「タッピングヘッド」と「フレッシュアイヘッド」が付属します。「タッピングヘッド」は、エステティシャンのフィンガータッピングのような心地よい刺激で肌にハリをもたらし、フェイスラインをきゅっと引き締めるというもの。「フレッシュアイヘッド」は、目元の肌を、音波振動と回転運動に加えて、クーリング効果で引き締め、むくみがちな目元をすっきりとした印象に導きます。
5つのボールが肌をマッサージするように刺激する「タッピングヘッド」(左)と、冷感効果で目元を引き締める「フレッシュアイヘッド」(右)
1台にいくつもの機能が搭載されていると、使用するのが難しそう……と、心配になるところですが、「センシティブキット」に関しては、その心配は無用です。それぞれのヘッドの動作プログラムは、本体とヘッドの両方に搭載された無線技術「NFC」によって制御されており、ヘッドを取り付けるだけで、本体がそれぞれのヘッドの種別を認識。各ヘッドに応じた動作を行ってくれるのです。
ヘッドに合わせてプログラムが自動選択されるため、操作はボタン1つ。手が濡れている状態や、顔に洗顔料が乗っていて目が見えづらいという状況でも、簡単に操作できます
「センシティブキット」の「洗顔」「タッピング」「目元ケア」により、肌のキメが整うという研究結果も
「センシティブキット」の発売と同時に、「ビザピュア」本体に「ノーマル洗顔ブラシ」と「敏感肌用洗顔ブラシ」がセットになった「ビザピュア」の限定モデルも発売されます。メーカー希望小売価格は23,800円(税別)。なお、こちらは「タッピングヘッド」や「フレッシュアイヘッド」は使用できないモデルとなります。
ブロンズカラーを貴重としたシックなカラーリング
ブロンズカラーを貴重としたシックなカラーリング
充電スタンドはヒョウ柄で、大人かわいい印象です
いっぽうの「ビザブースト」は、超音波技術と温感エステ効果によってうるおいを与え、肌にハリと透明感をもたらす美顔器。化粧水や美容液などを塗布した肌にすべらせることで、超音波による500万回/秒の微細な振動で肌に心地よい刺激を与え、スキンケア成分の角質層への浸透をうながします。また、肌をじんわり温めながらケアするので、温感エステのようなリラックス効果も期待できるそう。なお、3 分で気軽にほおと額の手入れができるプログラムと、じっくりとケアが行える7 分間のプログラムが用意されており、肌の状態に合わせてケア方法を選択することができます。9月1日発売予定で、メーカー希望小売価格は20,800円(税別)です。
本体サイズは46.7(幅)×43.7(奥行き)×157.8(高さ)mmで、重量は約161g。約2.5時間の充電で20分間程度使用できます。こちらも操作はボタン1つの簡単さ
肌に当たる部分はアルミニウム合金製
筆者も腕に化粧水を塗布して体験してみたところ、化粧水が肌にぐんぐん吸い込まれていく感じ! 温かいヘッドが肌をすべる感覚も気持ちよかったです
フィリップスの研究によると、「ビザブースト」を使用することで、肌の保湿性やハリの高まりが見られたそう。また、「ビザブースト」の単品使用よりも、前述の「センシティブキット」と併用することで、より高い効果が期待できるということです。
「ビザブースト」使用前と比べ、皮膚水分量が32%、皮膚弾力性が7.5%アップしたという研究結果も
「ビザブースト」単品使用では34.1%だった皮膚水分量の増加率が、「センシティブキット」と併用することで49.6%に増加
発表会では、自身も「ビザピュア アドバンス」の愛用者だというメイクアップアーティスト・早坂香須子氏によるデモンストレーションも行われ、「センシティブキット」と「ビザブースト」なら、短時間ケアをするだけで顔の印象が変わるほどの効果が期待できることをアピールしました。
「ビザブースト」「センシティブキット」で、顔の右半分だけケアするというデモンストレーション
5分ほどケアをした後、モデルの女性の右ほほの位置が上がっているように見えます
早坂氏によると、肌の凹凸や毛穴の汚れは、ファンデーションを乗りにくくするなど、ベースメイクの仕上がりに悪影響を及ぼすそう。メイクの前にしっかりケアをすることで、ファンデーションが少量でも肌にしっかりフィットし、無駄にメイクを濃くする必要がなくなるため、流行の「抜け感」のあるメイクに近づけるそうです。
また、「センシティブキット」の「タッピングヘッド」を使用することで、凝り固まった額をほぐして目をパッチリとした印象にしたり、あごのかみ締め部分をマッサージすることで、えらが張ったように発達した筋肉をほぐして、輪郭の印象を変える効果も期待できると話していました。
美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。