年がら年中スポーツ系インナーを愛用するライター、マリオ高野です。
夏はなるべく涼しくなる性能、冬はなるべく保温できる性能を求めて、毎年さまざまなインナーウェアを試しておりますが、この冬チェックしたのは「おたふく手袋」ブランドの冬用インナー。
まずはシャツをご紹介
100年近い歴史を持つ、手袋を中心とした作業用品の老舗メーカー「おたふく手袋」が展開するインナーウェアブランド「BODY TOUGHNESS」です。
これの上下を購入し、さまざまな場面で着用してみました。
まずはこちらの「JW-172 BT織柄チェック ハイネックシャツ」
見た目はごく普通のスポーツ用ハイネックシャツと変わらず。デザインは基本シンプル、かつ「おたふく顔」のマークが入ったりもしないので使いやすいです
保温とストレッチ性にすぐれたインナーで、第一印象としては微細裏起毛の感触が心地よく、着用した瞬間から暖かさが感じられます。気温がマイナス6℃ほどまで下がる雪山でのレジャー時に着用すると、これまで使ってきた冬用インナーよりも明らかに保温性が高いことを実感。
やがて寒さが辛くなってきても、軽く運動をして体温を高める工夫をすれば、その熱を逃がさずしばらくポカポカして保温効果が続くなど、極寒下での活動をサポートしてくれるのでありました。
表面は市松模様で統一。一般的なヒートテック系より保温を重視した生地のように見えますが、通気性はよく、過度にムレることはありません
「微細裏起毛」で構成される裏地。いかにも保温性にすぐれ、肌にもやさしい感触です
部分的に消臭コアーミシン糸のスイトールCを採用。縫糸部分が違和感になることはありません
ジムでの筋トレなど、屋内でのスポーツ時には少し暑さを感じるものの、冬場にはなかなか得られない大量の汗をかく心地よさが得られ、同時に吸汗性と速乾性の高さも実感。
さらに注目すべきは消臭作用の高さです。ニオイの元となりやすい首まわりや脇部分に「スイトールC」と呼ばれる消臭コアーミシン糸を使っているので、汗などを原因とする悪臭を速やかに吸収してくれるといいます。これは体臭が気になる中年男性には実にありがたい効果です。
気温10℃と、真冬としては暖かい気候の中で屋外スポーツ(草野球の練習)に興じると、汗だくになってしまうほどの暖かさを感じました。屋外スポーツ時の着用は、気温がもっと低い状況下を推奨します
試しに、運動時以外のもほとんどの時も着用してみると、長時間同じシャツを着続けると自分でもハッキリ感じてしまうこともある、自分自身のイヤな体臭が気にならないと思いました。ニオイについては気休めかも知れませんが、消臭効果があると思うだけで、精神的な負担を軽減する効果は得られるでしょう。
筆者は、身長は165cm(体重70kg)と小柄ながら、胸囲は100cm弱あるので「L」を選びましたが、ピッタリでした。
そしてボトムスには「JW-193 BT防風ロングタイツ」をセレクト。
「防風コンプレッションウエア」ということで、表皮はポリウレタンを採用。いかにも風を通さない素材という感触ながら、ウインドブレーカーのようなビニール感はありません
一般的なタイツよりポリウレタン素材を多めに使って防風効果を高め、なおかつ伸縮性にもすぐれたタイツです。
経験上、冬の屋外活動時に一番辛いのは風による体感的な寒さで、風を通さない素材の上着で対策することが多いのですが、下半身を包むインナーから防風性能を高めると非常に効果的であることを強く実感しました。
防風性能の高さと引き換えに、ムレやすいことを心配しましたが、ジムでの筋トレなど、屋内での運動時にも過度に暑くなったりムレを感じたりしないのがすばらしいですね。コンプレッションウエアながら過度な圧迫感もないので、部屋着としても常時着用し続けているほどです。
こちらも裏地は「微細裏起毛」で構成し、消臭コアーミシン糸のスイトールCを採用。風は通さないのにムレにくいという、二律背反した性能を両立できています
このタイツも股上部分に消臭コアーミシン糸の「スイトールC」を使っているので、長く着続けられるのが中年男性にはありがたい限り。
身長165cm(体重70kg)、ウエスト88cmの体格には「L」サイズでぴったりでした。
身長165cmの身体にLサイズだと、全体的にゆとりがある(若干大きめ)感覚ですが、その分突っ張ったりせず、極寒対策として中にタイツを重ね着することにも対応できるので、やや大きめを選ぶとよいと思います
「おたふく手袋」の冬用インナーウェアは想像以上にすばらしく、大変気に入りました。極寒の屋外での活動時に大変重宝しています。
屋外での活動中、インナーを着用する部分は暖かいものの、相対的に手足の末端部分の寒さを感じるようになったので、手袋や靴下、靴も試してみたいところです。