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ピンのアイアン「i210」と「i500」を試打してきた! プロもアマも使えそう

オグさんです。夏から秋にかけて、各メーカーから新製品が続々発表されていきます。今回はピンの新製品を打つ機会をいただきましたので、レポートしていきたいと思います。取材日は、岐阜の多治見市で気温が40度を記録した日でした……暑かった〜。

これです!

これです!

アイアン2モデルをリリース

G400ドライバーが好調のピンが2モデルのアイアンを発表しました。まず「i210アイアン(以下i210)」。これは同社契約の鈴木愛選手が使って今季4勝(2018年7月26日現在)を挙げている「i200」の後継モデル。2017年の男子ツアーでは宮里優作選手がこのアイアンを使って賞金王に輝いた、非常に評判の高いアイアンなんです。次に「i500アイアン(以下i500)」。こちらはまったく新しいジャンルのアイアン。詳細は後述しますね。

i200アイアンで2017年の国内賞金女王となった鈴木愛選手。飛んで曲がらないドライバー、切れのいいアイアン、思い切りのいいパットと非の打ちどころがない日本の中心選手の1人です
写真提供:ピンゴルフジャパン株式会社

ピンのアイアンは、それぞれ味付けというか性能がはっきりしていて、以下のように分類できます。

<グループ1:飛距離重視>
└ G700
└ i500(新製品)

飛距離重視の中でも打点のミスに強くオートマチックに打てるG700、シャープな形状、操作性にすぐれたi500と、異なるタイプをラインアップすることで、ニーズに細かく応えています。

<グループ2:操作性重視>
└ iBLADE
└ i210(新製品・旧i200)

iBLADEは、ツアープロが求める操作性を第一に、よりシビアな環境でもボールを捉えやすくしたモデル。i210は、プロが求める操作性を確保しながら操作性をじゃましない程度の寛容性を持たせたモデルで、こちらも好みによって選ぶことができます。

<グループ3:バランス重視>
└ G400

上記の飛距離重視グループ、操作性重視グループの”ちょうど中間”に位置するのがG400。ミスへの許容性は高めですが、少々の操作なら受け付けてくれ、飛距離性能も考えた欲張りなモデルです。バランスのよいアイアンが欲しいならこれですね。

G700、iBLADEが気になる方は、過去の記事で試打しているのでぜひチェックしてみてください。では今回の新製品の試打にいってみましょう。

上達志向があるなら「i210」がいい

では、i210からまいりましょう!
メーカーによれば
・エラストマーCTPがi200比30%大きくなった
・鈴木愛選手のテストでは、初速、打ち出し角、キャリーが少しずつアップ

という進化を遂げたモデルです。

簡単にいえば、王道のアスリートアイアンi200の打感がよくなってボールが上がりやすくなり、飛ぶようになったということですね。エラストマーCTPは主に振動減衰の役目を持っていますのでそれが大きくなったということは、嫌な振動が起きなくなる、つまり打感がマイルドになります。初速はボールが飛んでいくスピード、打ち出し角は球の飛んでいく高さですから、それが上がったということは、同じ力でスイングすれば飛ぶ可能性が高まったということです。

前作i200に比べてエラストマーCTPが大きくなり、フィーリングが向上したようです

前作i200に比べてエラストマーCTPが大きくなり、フィーリングが向上したようです

i200ユーザーである鈴木選手がi210をテストした結果。ボールが速く高くなり、飛距離が少し伸びていますね

i200ユーザーである鈴木選手がi210をテストした結果。ボールが速く高くなり、飛距離が少し伸びていますね

断面を見ると、キャビティバック構造であることがわかります

断面を見ると、キャビティバック構造であることがわかります

矢印で示したのがエラストマーCTP。これ自体も前作比で50%柔らかくなり、インパクトでの衝撃を吸収します

各番手のロフト角は下記のとおり。クラシカルなアスリートモデルと比べると、1番手近くロフトが立っています。それでもしっかりボールが上がってくれるのは、クラブの低重心化によるもの。プロが使うモデルとしては飛距離が出しやすいモデルといえます。

<番手/ロフト角(度)>

#3/19
#4/22.5
#5/26
#6/29.5
#7/33
#8/37
#9/41
PW/45
UW/50

顔はやや小ぶりでセミグース。トップブレードも適度な厚さを持っており、構えたときのプレッシャーはほとんどありません

打感が気持ちいい♪

打感が気持ちいい♪

今回は芝の上で打つ機会をいただいたので存分に試すことができました。まず印象に残ったのは、ヌケのよさ。少々のラフでもヘッドがスパッと抜けてくれるのでミドルアイアンでもしっかりと高さが出せました。上述のとおり打点のミスにも強く、ヒール側やトゥ側でヒットしても曲がりは少ないですし、飛距離ロスも少なかったですね。

小ぶりなヘッドでミスに強いアイアンを探しているなら、このi210はおすすめです。肝心の操作性は文句なし。腕がないので自由自在とまではいきませんでしたが、弾道の左右、上下の調節は問題なくできます。弾道自体はそこそこ直進性が高いのに、操作しようとするとちゃんと応えてくれるよくできたアイアンですね。打感もソフトで打っていて気持ちよかったです。上達志向があるならば、どのタイミングからでも買って損はないと思うアイアンでした。

少々のヒール、トゥでのヒットではミスになりにくかったです

少々のヒール、トゥでのヒットではミスになりにくかったです

ヘッドの操作がしやすいので、弾道の打ち分けもしっかりできます

ヘッドの操作がしやすいので、弾道の打ち分けもしっかりできます

スパッとピンへ一直線……これはちょっと左に飛んでますね。クラブがいいのに腕が悪い(泣)

スパッとピンへ一直線……これはちょっと左に飛んでますね。クラブがいいのに腕が悪い(泣)

「i500」は”飛び系ブレード”という新ジャンル

お次はi500。こちらはピンとしてはまったく新しいジャンル”飛び系ブレード”として登場したモデル。ピンとしてというよりは、どのメーカーにも今までこういったクラブはなかったと思います。形状はブレード、いわゆるマッスルバックですが、実は中が空洞になっています(本来のマッスルバックは空洞ではなく鉄のかたまり)。この空洞になっている部分の重さを外側に配分すると、形はカッコいいのにミスに強いアイアンが出来上がるのです。そういったアイアンは今までにもありましたが、このi500はそこに飛距離性能をがっつり入れ込んできました。つまり、ブレードの形状をしているのにがっつり飛んでミスに強いアイアンというわけなんです。フェース面には薄くて硬めの素材を使い、重量を後方やソール側に配分できるようにしているという、かなり手が込んだアイアンです。

既存のブレードを超えたブレードアイアンとピンは説明します

既存のブレードを超えたブレードアイアンとピンは説明します

はじきのいいマレージングC300フェースにより高初速を実現

はじきのいいマレージングC300フェースにより高初速を実現

中身はこのように中空構造。半分にすると重さを低い位置の後方に配置したいという意思が見て取れますね

中身はこのように中空構造。断面からは重さを低い位置の後方に配置したい意思が見て取れますね

各番手のロフト角は下記のとおり。上記のi210と比べるとだいたい”4度”立っています。4度はおおむね”1番手分”です。これだけ立っているのに、打つとボールはちゃんと上がってくれる。でも形状はマッスルバック。でも飛距離は出る。いろいろな意味でびっくりするアイアンです!

<番手/ロフト角(度)>
#3/17
#4/19.5
#5/22.5
#6/25.5
#7/29
#8/33.5
#9/38.5
PW/44
UW/49

構えてみると、ブレードモデルにマッチしたシャープな形状。グースの度合いはi210より少しストレート気味。上級者が好むアスリートなアイアンそのものですが、少しだけ大きめに作られています

ではi500を打ってみます。アイアンは見た目で判断してはダメですね。特にこのアイアンは! まず、大変よく飛びます。そして高さもしっかり出て直進性の高い弾道がビシッと飛んでいきます。操作もできますが、そこそこといった印象。それよりも飛距離性能と高さ、そしてミスへの許容性に驚きました。

打感はi210と比べてややはじく感触。音で表現するなら「カシッ」といった感じでしょうか。不快ではなくこれはこれで気持ちいい打感ですね。
3番アイアンを「UTとして」使ってもいいかもしれません!

インパクトの手ごたえはちょっと硬めですが、これはこれで気持ちよく、打音は「カシッ」。球離れが早い印象で直進性の高い弾道が打ちやすいです。カメラマン(編集N)に難があったらしく写真は止まって見えますが……ホントに打ってるんですよ!

i500は、バッグに入っている姿はブレードそのもの。アスリートが好むシャープな顔なのに、サイズがやや大きいため難しそうとは感じさせません。普通のブレードと比べ、ヘッドが大きくソールもやや広くなっています。そして打つとミスに強い。形状はブレードですが、使ってみると今までのブレードアイアンとはまったく別物といっていいクラブです。

ソール幅はやや厚め。それだけにダフりのミスには強く仕上がっています

ソール幅はやや厚め。それだけにダフりのミスには強く仕上がっています

フェース長は一般的なブレードより少しだけ長く、ミスへの許容性と操作性を両立させるためにこの長さになったのかなと。安心感もありますし、ちょうどよさを感じる長さです

新製品2モデルを打ってみて、ピンのアイアンのラインアップは隙間がなくなったなぁと思いました。飛距離を重視するとその中からミスに強いモデル、操作できるモデルを選べます。操作性を重視するなら、バリバリのアスリートモデルからやや寛容性を持ったモデルまでラインアップされています。さらにその真ん中にも1モデルあり、どんなゴルファーでも選びやすくなりましたね。同社が推奨するフィッティングでしっかり自分のスイングに合わせれば、鬼に金棒。アイアン選びに苦しむ必要がなくなりそうです。

ちなみに、個人的な感想としてi210は上達志向があり、テクニックを磨きつつ今もゴルフを楽しみたい方。i500は、飛距離にも、カッコにもこだわる方、または操作性が多少ないと困るけど、最近飛ばなくなってきたと感じる方などにおすすめです。

ウェッジとパターにも新製品が追加!

今回の発表では、ウェッジとパターにも新製品が加わりました「GLIDE FORGED ウェッジ」ならびに「VAULT2.0 パイパーC」「同 クレイジーH」「同 ケッチ」です。

技を生かせる「GLIDE FORGED ウェッジ」

GLIDE FORGED ウェッジは、どちらかといえばテクニックを生かせるウェッジで、ヌケがよく、さまざまな打ち方ができます。ハイバンスがやさしいといわれる昨今ですが、ロフト56度はバンス角10度、ロフト58度は同8度と控えめに設定。ミスの許容度よりもヘッドの操作性を重視した仕上がりになっています。実際に打ってみて、ヌケのよさはすごかったです。操作性よりもミスへの許容性を求めるなら、GLIDE2.0のWSソールがおすすめですね。

ストレートなリーディングエッジにピン独自のネック形状で、バンカーやラフからでも抵抗が少なくスパッと抜けてくれます。GLIDE2.0よりも小さくなった顔はシャープで、スクエアに構えても開いても違和感のない形。いびつなところがないので誰でも構えやすく仕上がっています

バックフェースのカスタムオーダープログラムも用意されています(有料)。バックフェースに模様を追加できたり、アルファベットを刻印できたりするプログラムで、オリジナルのデザインに仕上げることができます

知る人ぞ知るオーダーオプション「カスタムウェッジグラインド」にも対応しています。これは何通りかある削りの中から自分の打ち方に合ったものを追加でオーダーするもの。プロユースのウェッジのようなソールになります(その分ミスには弱くなりますが……)。このGLIDE FORGEDではタングステンが入っているトゥ側を削り落とすことはできないそう。ノーマルの状態でさまざまなテクニックを使える削りになっているので、これ以上削らなくてもいいような気もしますが……笑

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日本限定のセンターシャフトモデル

最後はパター。新しく追加された中で私が興味を持ったのがセンターシャフトのこのモデル「VAULT2.0 パイパーC」。鈴木愛選手がプロトタイプを試合で使って結果を出し、日本限定で製品化されたモデルです。ほかのVAULT2.0シリーズと同様にしっかりと重量感があり、ゆったりとしたストロークがしやすいパターです。

ソールのウェイトを替えることができるので、ゴルファーそれぞれのテンポや打ち方に合わせて振り心地を変えられるのがいいですね。ゴツっとしたしっかりめの打感の中に、柔らかさも感じる絶妙なフィーリング。タッチも合わせやすかったです。これだけしっかり作り込まれて、なおかつ重量が変更できる小ぶりなセンターシャフトは、あまりありません。2本のサイトラインも目標に構えやすいですし、正直、かなり欲しいですねこのパター(笑)。

センターではなくボールの幅に合わせて引かれた2本のサイトラインは、ボールが転がるイメージが湧きやすく、構えやすかったです

プレイヤーの好みに合わせて、ヘッド重量が3種類用意されているあたり、ピンが力を入れているのがわかります。

新製品の中でi500はおもしろい存在です

今回の新製品追加によって、ピンのラインアップはますます盤石になったなというのが率直な印象。中でも今までにない飛び系ブレードというi500はおもしろい存在で、持っている性能もほかのアイアンとは一線を画します。見た目にとらわれず、ぜひ手に取って打ってもらいたいですね。i210は、多くのプロやトップアマに好評だった前作のi200の正常進化版だけあって、使いやすさは抜群で、プロも着々とスイッチしているもよう。こりゃ当面、ピンの勢いは止まりそうにないですね。

<発売予定日>
i210アイアン…2018年9月6日
i500アイアン…2018年10月4日
GLIDE FORGED ウェッジ…2018年9月6日
VAULT2.0 パイパーC…2018年9月21日

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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