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軽いギアで走行時の空回り感を低減するアシスト制御も開発

最適なアシストに切り替えてくれるモードが便利! ヤマハの新型電動アシスト自転車「PAS」シリーズ


通学や買い物、子供の送り迎えなど、日常的に自転車を利用しているユーザーにとって、今やなくてはならない存在となりつつあるのが電動アシスト自転車です。そんな電動アシスト自転車の人気メーカーであるヤマハが、アシストユニットの制御を進化させ、より快適な乗り心地を追及した「PAS」シリーズの2020年モデルを発表。どのような乗り心地なのか、発表会で試乗してきました!

アシスト制御の進化で走りやすさと使い勝手が向上

新モデルの大きな進化点は、新しいアシストユニット「スマートパワーアシスト」を採用したこと。アシストを始めるタイミングやパワー調整、制御といったソフトウェア部分を改良することで、走行性を高めました。このスマートパワーアシストを搭載したモデルは、シティサイクルタイプ「PAS With」シリーズ3機種と、子乗せタイプの「PAS un」シリーズ5機種。いずれも、車体やサイクルユニットなどのハードウェアは従来モデルとほぼ同じです。

シティサイクルタイプ「PAS With」シリーズ3機種のメーカー希望小売価格は111,000〜141,000円(税別)で、2019年11月29日から順次発売予定。写真は、左側が「PAS With」(メーカー希望小売価格111,000円/税別)、右側が「PAS With DX」(メーカー希望小売価格116,000円/税別)

子乗せタイプ「PAS un」シリーズ5機種のメーカー希望小売価格は127,000〜146,000円(税別)で、2020年1月20日から順次発売予定。写真は、左側が「PAS Kiss mini un SP」(メーカー希望小売価格146,000円/税別)、右側が「PAS Babby un SP」(メーカー希望小売価格142,000円/税別)

新たなアシストユニットを備えた新モデルの特徴は、主に3つあります。ひとつは、アシスト力が自動で調整される走行モードが追加されたこと。ヤマハによると、電動アシスト自転車を使用する人の多くがバッテリー消費を抑えるため、平坦な道では標準モード、急な坂ではパワーモードというように、状況に合わせて走行モードを切り替えているのだそう。しかし、その半面、切り替え操作のわずらわしさを感じているのだとか。そこで、「トルク」「クランク回転」「スピード」を感知する3つのセンサー「トリプルセンサーシステム」で、ペダルを漕ぐ力やペダルを回す速さ、路面の状況から適したアシスト力を見極めて自動制御する「スマートパワーモード」が開発されました。スマートパワーモードに設定しておけば、平坦な道や下り坂ではより省エネモードに、登り坂や積載が重い時などはパワフルなアシストに自動で切り替わります。

アシスト走行モードは、パワフルにアシストする「強モード」とロングライドが可能な「オートエコモードプラス」、そして自動的にアシストパワーを制御する「スマートパワーモード」の3つ。なお、ファンクションメーターの液晶画面に時計表示が装備されているのは、実はヤマハだけ。これ、意外に便利です

また、電源を切る前に選択していた走行モードが記憶される「走行モードメモリー機能」も新搭載されました。よく使う走行モードが決まっている場合、電源オン時に走行モードを切り替える手間が省けます。

ファンクションメーターの電源をオンにすると、前回使用していた走行モードで起動

ファンクションメーターの電源をオンにすると、前回使用していた走行モードで起動

そして、3つめの特徴となるのが、ペダルの高回転時にもしっかりアシストが得られるように制御が改良されたこと。従来は、急な坂道などでペダルが重く感じた際に軽いギアに切り替えると、ラクに漕げるようにはなるもののペダルを漕ぐスピードが速くなり、空回り感があったのだそう。新モデルでは、高ケイデンス(ペダルを回す速さ)領域のモーター出力を高めることで、「アシストが効かなくなる領域」を低減したといいます。

1速や2速で高回転ペダリングを行っても、アシストを感じられるようにモーター制御を調整したそう

1速や2速で高回転ペダリングを行っても、アシストを感じられるようにモーター制御を調整したそう

新旧モデルで走行性能をチェック!

新アシストユニットを搭載した新モデルの走行性がどれほど進化したのか、従来モデルと比較して確かめてみました。乗り比べたモデルは、フロント側にチャイルドシートを装備する子乗せタイプ「PAS Kiss mini un SP」です。高ケイデンス時の違いを確認するため、どちらもギアは「1」を選択。新モデルの走行モードは自動でアシストパワーが調整される「スマートパワーモード」で走行しました。

手前が新モデルで、奥が従来モデル。重量8kgの人形を乗せて試乗します

手前が新モデルで、奥が従来モデル。重量8kgの人形を乗せて試乗します

まず、走ったのは平坦な道。写真を撮るタイミングではゆっくり走行していますが、それ以外は、高ケイデンスになるようにペダルを速く漕いだりもしながら乗り味を確かめました。

ペダルを高速で漕がなくても、違いを実感。スピードが乗ってくると従来モデルは少し空回りする感じがありますが、新モデルのほうはアシスト力が働いていることが感じられました。ささいな差ですが、伸びやかな漕ぎ心地で、より安定したような感覚が得られます

そして、そのまま坂道へ。雨が降っていたので、雨具を着ての試乗となります。

新旧モデルに交互に乗り、登り坂、下り坂を走りました

新旧モデルに交互に登り坂、下り坂を走りました

上の動画を見てわかるように、ギア「1」なのでかなり速くペダルを漕いでいます。平坦な道の時同様に、高速でペダルを踏み込んでも新モデルはアシスト力が急に失われるような感覚はありません。また、平坦な道から登り坂に突入し、その後、坂を下りましたが、「スマートパワーモード」でアシスト力が上手に調整されているのか、違和感なくするすると走れてしまいました。

乗っている時に気付いたのですが、フロント側に子どもを乗せるタイプの場合、左手側ハンドルにあるファンクションメーターの液晶画面の視認性が悪くなることも。こんな場合にも、自動的にアシストパワーを調整する「スマートパワーモード」が役立ちます

車体などの部分は従来どおりなので新モデルに特化したことではありませんが、今回試乗した「PAS Kiss mini un SP」の特徴を軽く紹介しておきます。「PAS Kiss mini un SP」でもっとも目を引くのが、フロント側にあるシェル型のチャイルドシート「コクーンルーム」。子どもの足先まで包み込む形状なので、安心感は高まるでしょう。なお、「PAS Kiss mini un SP」よりバッテリー容量が1.1Ah小さい12.3Ahの「PAS Kiss mini un」もラインアップ。重量など微妙に違うスペックはありますが、車体設計は同じなので「PAS Kiss mini un」にも「コクーンルーム」が搭載されています。

20インチの小口径タイヤを装着し、車高が低いので安定感があります。またぐ部分のフレームも低く設計されているため、乗り降りのしやすさも上々

低重心となるためか、フロント側が重くてもカーブを安定して曲がることができました

低重心となるためか、フロント側が重くてもカーブを安定して曲がることができました

人形のサイズが大きいため、頭が出ていますが、実際は、頭はヘッドレストに当たる位置に納まるとのこと。子どもをすっぽり包み込むように乗せられるのが「コクーンルーム」の特徴です

このように覆われる「コクーンルーム」は、子どもの乗せ降ろしの際に手間取りそうに思われるかもしれませんが、片手で開け閉め可能(下の動画参照)。それでいて、子どもが簡単に開けられないように2重ロック機構となっているので、安心です。

「コクーンルーム」はこのように大きく開きます

「コクーンルーム」はこのように大きく開きます

シートベルトは身体をしっかりホールドする5点式。座面と腰、腰両脇部分には衝撃を吸収するクッションも配置されています

シティサイクルタイプ「PAS With」シリーズでも同様の走行性能を実感

前述のとおり、新しいアシストユニット「スマートパワーアシスト」はシティサイクルタイプ「PAS With」シリーズにも採用されています。同コースを試乗してみましたが、自動でアシスト力が調整される「スマートパワーモード」の効果はしっかり感じることができました(下の動画参照)。通勤や通学で使うなら、「PAS With」シリーズを選ぶといいでしょう。

基本的な車体設計は従来モデルと同じですが、後輪のサークル錠の配置が荷台前方から後方に変更され、駐輪場などでより鍵の開け閉めがしやすくなりました

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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