本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、近年セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第63回は「SLEEVELESS DRYDOT LIGHT CREW (スリーブレスドライドットライトクルー)」をピックアップした。
ザ・ノース・フェイス「スリーブレスドライドットライトクルー」(品番:NT12372)。公式サイト価格は8,360(税込)
このプロダクトは、汗冷えを軽減する「DRY DOTテクノロジー」を採用した、軽量で高機能なランニングカットソー。気温の変化が大きい山岳地帯を駆け抜けるトレイルランニングや、発汗量が多く汗冷えしやすいスポーツシーンなど、幅広く対応する一着だ。
スリーブレスデザインのシャツ「スリーブレスドライドットライトクルー」は、肌面にはっ水糸を使用しており、汗を素早く表面に吸い上げてドライ感をキープする「DRY DOTテクノロジー」を採用したランニング用カットソー。
肌面にはっ水ドライ機能、表面には吸水拡散機能を持つ「DRY DOTテクノロジー」を採用した生地「ライトウェイト ドットニット」
襟口や袖口は、肌当たりのいいフラットな縫製により着用ストレスを軽減。また、銀イオンによる抗菌防臭効果を発揮する「ポリジン・ステイフレッシュ加工」を施すことで、イヤなニオイにも対応している。
銀イオンによる抗菌防臭効果を発揮する「ポリジン・ステイフレッシュ加工」を採用
日々のオンロードランニングはもちろんのこと、走行中に気温が大きく変化しがちなトレイルランニングや長距離走など、通常よりも発汗量が多く、汗冷えしやすいスポーツシーンで活躍するハイパフォーマンスランニングトップスだ。
左胸と右肩に「THE NORTH FACE」のロゴが入る
世界中のトップアスリートとともに開発された「ザ・ノース・フェイス」最高峰ライン「サミットシリーズ」であることを主張するロゴが左裾に配される
「スリーブレスドライドットライトクルー」を実際に着て走ってみた!
ランニングウェアのマーケットには、吸汗速乾性をうたうプロダクトは星の数ほど存在するが、その機能性は千差万別だし、そのアプローチもさまざま。いずれにしろ、かいた汗を素早く吸い上げる、もしくは外へと排出して乾燥させるというプロセスは共通している。本モデルも同様だ。
まず、手に取ってみると、柔軟で軽量な素材であることがわかる。着用してみたときの印象は適度にゆとりのあるフィット感だ。
実際に走り始めてみると、スリーブレスデザインは腕が振りやすいことを改めて認識。発汗が始まると、ポリエステル100%の生地「ライトウェイト ドットニット」はしっかりと汗を吸収するタイプで、乾くスピードが速いので、べたつき感は少なかった。そのために長時間走っても快適感を失わないのはありがたかった。
1回目の試走は6kmランだったが、2回目はこのウェアの機能性を検証するべく、8kmを走ってみたが、快適な着心地はキープしたまま。3回目も9kmをトレッドミルで走ってみたが快適そのもので、次回15kmや20kmといった自分にとってのロングランをトライする際にもこのウェアを着用しようと思った。
ちなみに、こうしたランニングトップスにおいて、筆者史上最も快適だと思ったのは、他ブランドにはなるが、パタゴニアが2012年にリリースした「エアフロー」のシリーズ。だが、この「スリーブレスドライドットライトクルー」もそれに勝るとも劣らない快適な着心地を提供してくれた。
以上のように、ザ・ノース・フェイスの「スリーブレスドライドットライトクルー」は、レベルの高い吸汗速乾性、快適性を誇るランニングトップスであり、特にオンロード、トレイル問わず長距離を走るランナーにトライしてほしい一着だ。トレーニング後半でも快適な着心地をキープしてくれるだろう。
最近の高機能をうたうモデルでは1万円を超えるランニングトップスは珍しくないが、このアイテムはアンダー1万円で購入できるのもうれしいところ。リリース以来、ランナー間のクチコミで評判となっており、すでに在庫は少なくなっているので、気になったランナーは早めのアクションをおすすめする。