テッピーが行く! 旅カメラ周遊記

ソニー「α7C」×「FE20-70mm F4 G」のお気楽スタイルで東京スカイツリー&浅草を写真散歩!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「α7C」のAF機能を試しながら、ぶらぶらと浅草寺へ向かう

東京スカイツリーを後にし、隅田川を渡って浅草の浅草寺に向かいます。

「α7C」を使っていて“やはり快適だな”と思うのがAFの精度と操作性です。今回の旅ではAFの追尾機能をフル活用して撮影してみました。「リアルタイムトラッキング」と呼ばれるもので、これは人や動物などの動体だけでなく、静止した被写体を撮る際にも非常に効果的。一度合わせたピントをそのまま維持し続けながら撮影に臨めます。

構図を決め直す際も、ピント位置を気にする必要がありません。これがモニターをタッチするだけで実行できる(「タッチトラッキング」)のが、すばらしいところ。直感的に操作できます。

トラッキング機能を使う場合は、「フォーカスエリア」内の「トラッキング」を選択します。「タッチトラッキング」は「タッチ操作時の機能」の中から選びます。「トラッキング」はAF-C設定時のみ有効ですが、「タッチトラッキング」はどのAFモードにも対応。設定自体は少しややこしいですが、うまく使いこなしたい機能です

トラッキング機能を使う場合は、「フォーカスエリア」内の「トラッキング」を選択します。「タッチトラッキング」は「タッチ操作時の機能」の中から選びます。「トラッキング」はAF-C設定時のみ有効ですが、「タッチトラッキング」はどのAFモードにも対応。設定自体は少しややこしいですが、うまく使いこなしたい機能です

モニターをタッチすることで追尾が開始される「タッチトラッキング」はどのAFモードでも利用できるのがポイント。つまり、仮にAF-Sを設定していてもタッチ操作で瞬時にトラッキングに移行して撮影できるのです。静止した被写体用と動く被写体用で、機能やモードを切り替える手間を省くことができ、幅広い被写体に必要最低限の操作で撮影に臨めます。

また、背面右上の「AF-ON」ボタンがこのトラッキング機能と連動しているのもすばらしいです。「AF-ON」ボタンを押し続けている間は、「リアルタイムトラッキング」が自動的に作動する仕組みです。ファインダーで撮影を行う場合に非常に有効でしょう。

「AF-ON」ボタンは、ほかのボタンよりも大きく操作しやすい形状です

「AF-ON」ボタンは、ほかのボタンよりも大きく操作しやすい形状です

フレームを被写体に重ね、「AF-ON」ボタンを押し続けるだけで、被写体を追尾してピントを合わせ続けてくれます

フレームを被写体に重ね、「AF-ON」ボタンを押し続けるだけで、被写体を追尾してピントを合わせ続けてくれます

ちょっと低速ですが、ブレ具合がいい感じ。ハトに対し「タッチトラッキング」を使って追尾しながら撮影しましたα7C、FE20-70mm F4 G、40mm、F8、1/50秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:白黒撮影写真(6000×4000、11.3MB)

ちょっと低速ですが、ブレ具合がいい感じ。ハトに対し「タッチトラッキング」を使って追尾しながら撮影しました
α7C、FE20-70mm F4 G、40mm、F8、1/50秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:白黒
撮影写真(6000×4000、11.3MB)

不思議なオブジェと東京スカイツリーα7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/2000秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:風景撮影写真(4000×6000、10.9MB)

不思議なオブジェと東京スカイツリー
α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/2000秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:風景
撮影写真(4000×6000、10.9MB)

この日はとても晴れていて、休憩にアイスコーヒーをテイクアウト。左にコーヒーを持ち、右手のみで操作しました。こうした撮影でも「AF-ON」ボタンを使ったトラッキング機能は非常に便利ですα7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F8、1/250秒、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブスタイル:ビビッド撮影写真(6000×4000、8.4MB)

この日はとても晴れていて、休憩にアイスコーヒーをテイクアウト。左にコーヒーを持ち、右手のみで操作しました。こうした撮影でも「AF-ON」ボタンを使ったトラッキング機能は非常に便利です
α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F8、1/250秒、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブスタイル:ビビッド
撮影写真(6000×4000、8.4MB)

「α7C」は連写性能も高い

「α7C」は最高約10コマ/秒のAF/AE追従連写を実現しています。コンパクトなボディながら連写性能も十分です。以下に、移動する電車を連写撮影した写真を掲載します。

大勢の人でごった返す浅草界隈を、「FE20-70mm F4 G」の広角域を使って撮影する

今回使用した「FE20-70mm F4 G」は、焦点距離20mmに対応しており、標準ズームレンズとしてだけでなく、広角ズームレンズのような使い方も可能です。広く情景を取り込んだり、被写体に寄って遠近感を強調したりしながら躍動感のある画作りが楽しめます。

新型コロナウイルス感染症も落ち着き、浅草はかつての賑わいを取り戻しつつありました。そんな活気ある様子も「FE20-70mm F4 G」であれば、余すところなく記録できるのでした。

隅田川が一望できる「すみだリバーウオーク」。低い位置から広角端で躍動感のある様子をとらえましたα7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F8、1/15秒、ISO50、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブスタイル:クリア撮影写真(6000×4000、15.4MB)

隅田川が一望できる「すみだリバーウオーク」。低い位置から広角端で躍動感のある様子をとらえました
α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F8、1/15秒、ISO50、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブスタイル:クリア
撮影写真(6000×4000、15.4MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F5.6、1/160秒、ISO50、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブスタイル:クリア撮影写真(6000×4000、12.7MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F5.6、1/160秒、ISO50、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブスタイル:クリア
撮影写真(6000×4000、12.7MB)

雷門。おなじみの光景が戻ってきました。広角端が焦点距離20mmと広いのでゆうゆうと情景を取り込むことができますα7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/400秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:ビビッド

雷門。おなじみの光景が戻ってきました。広角端が焦点距離20mmと広いのでゆうゆうと情景を取り込むことができます
α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/400秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:ビビッド

仲見世通り。こうしたシーンはレンズを望遠寄りにして、圧縮効果を使い、雑多な様子を強調しながら撮ってみたいですα7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F4、1/1000秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

仲見世通り。こうしたシーンはレンズを望遠寄りにして、圧縮効果を使い、雑多な様子を強調しながら撮ってみたいです
α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F4、1/1000秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F8、1/500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F8、1/500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、34mm、F8、1/100秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:スタンダード撮影写真(6000×4000、5.9MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、34mm、F8、1/100秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:スタンダード
撮影写真(6000×4000、5.9MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F4、1/2500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、70mm、F4、1/2500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、24mm、F4、1/2500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア撮影写真(6000×4000、12.6MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、24mm、F4、1/2500秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア
撮影写真(6000×4000、12.6MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F8、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F8、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

広角ならではの躍動感ある描写を狙って、低速で動く人々をブラしながら手持ち撮影。服がやや白飛びしそうだったので、ソニー純正の現像ソフトを使ってRAW現像で仕上げましたα7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F22、1/2秒、ISO50、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:紅葉、Imaging Edge DesktopでRAW現像

広角ならではの躍動感ある描写を狙って、低速で動く人々をブラしながら手持ち撮影。服がやや白飛びしそうだったので、ソニー純正の現像ソフトを使ってRAW現像で仕上げました
α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F22、1/2秒、ISO50、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:紅葉、Imaging Edge DesktopでRAW現像

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/800秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア撮影写真(6000×4000、13.4MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/800秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア
撮影写真(6000×4000、13.4MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、46mm、F5.6、1/125秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、46mm、F5.6、1/125秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、59mm、F4、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、59mm、F4、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/1250秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア撮影写真(6000×4000、12.1MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、20mm、F4、1/1250秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(ホワイト優先)、クリエイティブスタイル:クリア
撮影写真(6000×4000、12.1MB)

旅のまとめと補足

ということで、今回は「α7C」+「FE20-70mm F4 G」の組み合わせで旅をしました。

この組み合わせは軽くて携行しやすく、スナップ向けのセットだと思います。AF性能も“さすが! ソニー”という感じで、高速・高精度なだけでなく、AF関連の操作性もよく練られています。ただ、設定項目が少し複雑で、使いこなすための準備が必要だと感じました。

「FE20-70mm F4 G」は、広角表現のバリエーションを増やせるのが最大の魅力でしょう。F4通しの絞り値も使いやすいですね。もちろんF2.8ほどではないものの、うまく使えば十分浅い被写界深度で撮影できます。

補足ですが、「FE20-70mm F4 G」は接写も得意。ひとつ注意したいのは、MFではどの焦点距離でも0.25mまで被写体に近づけますが(最大撮影倍率は0.39倍)、AFだと広角端時の最短撮影距離が0.3mに制限されます。広角側で接写したい場合はMFで撮影を行いましょう。

α7C、FE20-70mm F4 G、58mm、F4、1/1250秒、ISO100、ホワイトバランス:白熱灯、クリエイティブスタイル:ビビッド撮影写真(6000×4000、9.8MB)

α7C、FE20-70mm F4 G、58mm、F4、1/1250秒、ISO100、ホワイトバランス:白熱灯、クリエイティブスタイル:ビビッド
撮影写真(6000×4000、9.8MB)

浅草界隈は幾度となく足を運んでいますが、ここ最近はご無沙汰でした。改めて巡ってみましたが、日本の伝統的な場所でありつつも、外国人観光客もいっぱいで、飲み屋もいっぱいで、遊園地もあって、隅田川もあって……、ひとつに収まりきらない“カオス感”が、とても印象的でした。

個人的には、海外から来た人たちをストリートスナップで撮影しても面白い場所だなと思ったり。写欲を多いにかき立ててくれる、そんな下町でした!

では、また次回の旅でお会いしましょう!

河野鉄平
Writer
河野鉄平
フォトグラファー。写真家テラウチマサト氏に師事後、2003年独立。ポートレートを中心に活動。2022年1月に新著『上手い写真は構図が9割』(玄光社)発売。ポーラミュージアムアネックス(2015年/銀座)など写真展も多数。Profoto公認トレーナー。
記事一覧へ
真柄利行(編集部)
Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×