交換レンズ図鑑
【連載】交換レンズ図鑑 第3回

EF-Sレンズ初のパンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」

注目度の高い交換レンズをレビューする連載「交換レンズ図鑑」の第3回は、キヤノンの新型パンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」を取り上げる。発売が大幅に前倒しになった話題のレンズだ。価格.comでの注目度も高く、「レンズ」カテゴリーの注目ランキングは4位(2014年11月12日時点)。開発中のベータ機を用いて特徴を紹介したい。

EF-Sレンズでは初となるパンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」。話題の高性能なAPS-Cデジタル一眼レフEOS 7D Mark IIに装着した。キヤノンは、EOS 7D Mark IIなども発売日を前倒ししたが、このレンズについても、予定より発売を前倒しして販売を開始する

厚さ22.8mmで重量125gの薄型・軽量ボディが魅力。38mm相当の画角でスナップに最適

EF-S24mm F2.8 STMは、EOS 7D Mark IIやEOS 70D、EOS Kiss X7など、APS-Cセンサーを搭載するキヤノン製デジタル一眼レフ用に設計されたレンズ(EF-Sレンズ)の新製品。キヤノンの現行のレンズラインアップを見ると、35mmフルサイズ対応のEFレンズではEF40mm F2.8 STMが、ミラーレス一眼カメラEOS M用のEF-MレンズではEF-M22mm F2 STMがパンケーキレンズ(薄いパンケーキのような形状をしているレンズ)として用意されているが、EF-Sレンズとしては、今回紹介するEF-S24mm F2.8 STMが初のパンケーキレンズとなっている。

最大の特徴は、最大径68.2×厚さ22.8mmで重量125gという薄型・軽量ボディを実現していること。2014年11月12日時点で、EF-Sレンズとして最薄・最軽量モデルとなっている。さらに、35mm判換算で焦点距離38mm相当の扱いやすい画角の単焦点レンズであることもポイント。薄くて、軽くて、38mm相当の扱いやすい画角ということで、気軽なスナップ撮影に適したレンズとなっている。開放F値はF2.8。EOS M用のEF-M22mm F2 STMのように開放F2まで明るくしてほしかったという意見もあるだろうが、厚さ22.8mmのスリムボディであることを考慮すると、納得できるスペックだ。

35mm判換算で38mm相当の画角となる単焦点レンズ。開放F値はF2.8

22.8mmという厚さは、100円硬貨の直径とほぼ同じ

横から見てもその薄さが伝わる。薄型パンケーキレンズであるため手ブレ補正機能は搭載されていない

さらに、コンパクトな筐体ながら、GMo(ガラスモールド)非球面レンズを含む5群6枚のレンズ構成を採用し、高い描写性能を発揮するのも特徴。絞り羽根は7枚で、自然なボケ感を実現しているという。最短撮影距離が16cm(レンズ面からは約9cm)と短いのも魅力で、被写体に近寄っての撮影が多くなるテーブルフォトにも向いたレンズとなっている。

このほか、ギアタイプのSTM(ステッピングモーター)を採用し、静止画だけでなく動画の撮影時にも静かでスムーズなオートフォーカスの利用が可能。オートフォーカス合焦後にフォーカスリングを回転させてピント調整が行えるフルタイムマニュアルフォーカスにも対応している(なお、EF40mm F2.8 STMなどのSTMレンズと同様、フォーカスリングの回転を電気的に検知してモーターで駆動する電子マニュアルフォーカスを採用しており、電源オフ時やオートパワーオフ時、スタンバイ時は、フォーカスリングを回しても動作しない仕様になっている)。

しかも、EF-S24mm F2.8 STMは、コストパフォーマンスが高い。価格は23,000円(税別)と比較的購入しやすいプライスになっている。

インナーフォーカスではないためフォーカシング時にレンズが繰り出すが、最短撮影距離時でも繰り出しはこの程度にとどまっている (※記事公開時に「無限遠側にするとレンズが少し飛び出る」と表記しており、修正いたしました。誤った情報を掲載し、申し訳ありませんでした。)

鏡筒にはAF/MF切り替スイッチのみが装備されている

実写作例(※今回、等倍での掲載はありません)

※以下に掲載する作例は、EOS 7D Mark IIとEF-S24mm F2.8 STM(ベータ機)を使って、JPEG形式の最高画質(L:ラージ/ファイン)で撮影したものになります。今回、EF-S24mm F2.8 STMのベータ機を使用したため、撮影写真の等倍掲載ならびに、描写力の評価は行いません。また、ボディ(EOS 7D Mark II)のレンズ光学補正(周辺光量補正、色収差補正、歪曲収差補正)は、レンズが発売前で補正データが用意されていないため「補正なし」になっています。製品版で撮影した作例ではないため、参考程度にチェックしていただければと思います。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺960ピクセルに縮小した画像が開きます。

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO100、F2.8、1/320秒、EV+0.7、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:オート、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、IS250、F5.6、1/125秒、EV-1.0、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:オート、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO500、F2.8、1/30秒、EV+1.0、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:オート、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO250、F2.8、1/40秒、EV+1.7、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:オート、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO100、F4、1/50秒、EV+0.7、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO200、F2.8、1/30秒、EV+0.7、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

EOS 7D Mark II、絞り優先AE、ISO100、F2.8、1/60秒、EV+0.7、測光:中央部重点平均測光、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:オート、高感度撮影時のノイズ低減:標準、オートライティングオプティマイザ:標準、高輝度側・階調優先:しない、レンズ光学補正(補正データがないため補正なし)、JPEG

真柄利行(編集部)

真柄利行(編集部)

体力勝負ならそこそこ強い編集部デスク。カメラやAV家電を中心に製品のレビュー記事を担当しています。撮られるのは苦手ですが撮るのは好きです。

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