新製品レポート
まるで映画のような滑らかで手ブレが無い映像が、片手で簡単に撮れる!

ドローンのカメラと空撮技術を転用! 3軸電動スタビライザー搭載カメラ「Osmo」登場

業務用マルチコプター「Phantom3」や「INSPIRE」などの開発・販売を行うDJI JAPANは、2015年10月14日、3軸電動スタビライザーを搭載した手ぶれ補正機能付き完全一体型手持ち4Kカメラ「Osmo」のメディア向け商品説明体験会を開催した。ドローンで培った3軸ジンバル映像安定化技術を採用し、従来の手持ちカメラで見られる手ぶれや振動を抑えた映画のようなスムーズな映像を手軽に撮影できるという「Osmo」。10月9日に発表しCEATEC JAPAN 2015の会期途中からお披露目され、多くの来場者の注目を集めていたカメラだ。すでに予約は開始されており、11月上旬から順次発送予定。価格は85,000円(税込)となっている。

そんなOsmoを実際に試せる発表会とあり、多くのメディアやテレビ関係者が駆けつけた。

動き回りながら動画を撮るのに最適な機能と持ち心地を実現したというOsmo。映画やテレビ、PV、YouTubeなどの動画撮影を行う業界にとって注目の製品だ

カメラがグリグリと回転し、傾きや向きを検知して水平を保つ

ハンドグリップに4Kカメラを乗せた形をしているムービーカメラOsmoは、カメラ部分は上下や左右の向きに応じて回転するようになっている。そして、3軸ジンバル搭載のカメラが本体の傾きや向き、動きなどを感知し、レンズが水平に保つように自動補正して動く。実際、本体を左右に揺らしてもカメラを水平を保つように各軸が回転するので、撮影している映像は揺らしていることがわからないほどだ。

本体を片手で持って、カメラの向きを自由に動かしながら撮影する。ハンドルが201g、本体/カメラ/ジンバル部で221gと軽量なのも魅力

ハンドグリップの手前側にはいくつものボタンがあり、録画のオンオフや写真撮影(録画中も可)が可能。さらにゲーム機のコントローラーに搭載されているようなアナログパットがついていて、これを上下左右に動かすことでカメラの向きを自由に操作できる。ハンドグリップの背面側には人差し指で押せるボタンがあり、これを押さえることでカメラの向きを固定して水平を保てるようになっている。このボタンを連続で2回押すとカメラが背面側を瞬時に向き、3回押すと手前側を向いて自撮りができる。街中や観光地を歩きながら風景を撮ったり、中継の様子をレポートするため瞬時に自撮りに切り替えるといった使い方にも対応してくれるだろう。

ハンドグリップの背面にはレバースイッチがあり、これでカメラの水平固定や向きの切替ができるようになっている

スマホでモニタリングできるほか、特殊なモードでの撮影も可能

Osmoは、スマートフォンでのモニタリングが可能だ。撮影はOsmo本体だけで行え、撮影したデータはMicroSDカードに記録していく。グリップの左側にはホルダーを装着でき、ここにiPhoneやスマホを取り付けて撮影映像を見ながら撮っていくのが基本スタイルとなる。この時、専用のアプリを使うのだが、リアルタイム映像をWi-Fiで受信しているために多少の遅延が発生する。なお、アプリでは、撮影しているカメラの向きをコントロールしたり、設定の変更が可能。そのためOsmoを三脚などに固定し、少し離れた位置からスマホやタブレットなどで遠隔操作も行うという撮影スタイルも対応できるようになっている。

専用のホルダーには、薄いケースを付けたiPhone 6s Plusをギリギリ入れることができた

専用のホルダーには、薄いケースを付けたiPhone 6s Plusをギリギリ入れることができた

また、普通に撮影するだけではなく、アプリを使って特殊な撮影も行える。「オートマティックパノラマモード」では、カメラが水平を保ったまま自動で回転。360°パノラマ撮影が可能。ほかにもタイムラプス撮影モードが用意されていたり、三脚無しでも長時間露光の撮影もできる。

撮影者以外に、オペレーターがスマホやタブレットでカメラの向きを遠隔コントロールすることも可能だ

撮影者以外に、オペレーターがスマホやタブレットでカメラの向きを遠隔コントロールすることも可能だ

アクセサリーが充実。高所からのクレーン撮影や車載撮影も可能になる

Osmoにはさまざまなマウントやエクステンションを取り付けることができ、種類も充実。バイク用カメラマウントやカーマウントを使用すれば、アクションカムのような迫力ある走行映像が撮れる。伸ばすと2mにはなる延長ロッドを取り付ければ、クレーンのようなハイアングルからの撮影も可能。このとき、スマホやタブレットでカメラの向きを自由に変えることもできるので、今までとは違った映像になる。なお、延長ロッドには専用の三脚を取り付けて安定させることも可能。これらのアクセサリー(オプション品)をさまざまなシーンで活用することでこれまで見たことのない新しいアングルからの映像を撮ることができるなど、撮影表現の幅が広がりそうだ。

アクションカムのようなアクセサリーが用意されている

アクションカムのようなアクセサリーが用意されている

拡張ロッドは伸縮可能。伸ばして高い位置から撮影できる

拡張ロッドは伸縮可能。伸ばして高い位置から撮影できる

撮っている映像をタブレットで見つつ、アングルを変えられるのが便利

撮っている映像をタブレットで見つつ、アングルを変えられるのが便利

自転車にOsmoを取り付けられるアクセサリーも。振動を吸収する構造になっている

自転車にOsmoを取り付けられるアクセサリーも。振動を吸収する構造になっている

バッテリーが1時間程度しか持たないので、長時間撮影するならバッテリー(別売)を複数個用意した方がよいだろう

カメラの交換ができ、RAWでロスレス4K動画の撮影も可能

Osmoに標準搭載されているカメラ「Zenmuse X3」は、1,240万画素の1/2.3型CMOSセンサーを搭載しており、記録解像度とフレームレートは、4K(4096×2160)24/25p、4K(3840×2160)24/25/30p、2.7K(2704x1520)24/25/30p、フルHD(1920×1080)24/25/30/48/50/60/120pから選択可能。焦点距離は画角は20mm(35mm判換算)とかなりの広角。カメラには新タイプの9層レンズが搭載されていて、鮮明でシャープな画像が得れらるようになっているという。ちなみにカメラは、センサーサイズが4/3とよりスペックの高い「Zenmuse X5」シリーズと交換することも可能で、さらに美麗な静止画・動画撮影が行える(焦点距離は30mm/35mm判換算)。なかでも512GBのSSDを搭載した「5XR」は、RAWでの動画撮影に対応できるなど、プロ向けの仕様になっている。

カメラをドローン用「Zenmuse X5」シリーズと交換装着できる(価格や発売時期は未定)

カメラをドローン用「Zenmuse X5」シリーズと交換装着できる(価格や発売時期は未定)

DJIジャパンの丸川英也氏がOsmoやカメラの歴史について説明。「ドローンによって簡単に空撮ができるようになったが、今度はOsmoによって地上での撮影方法が変わる」と語っていた

カメラマンのMatthew Carmody氏は、Osmoで撮影した子供たちの公園で遊ぶ映像も披露。同氏はこれまで動き回る子供の撮影に大型のハンドヘルドジンバル装置「Ronin-M」を使い苦労していたという。片手で使えるOsmoは取り回しがよくすぐに撮影できるのが便利だと、優れた使用感を実演してアピール

川村和弘

川村和弘

新しモノ好きで、元ゲーム雑誌の編集者。玩具の攻略本を出版した経験もアリ。現在は、iPhone関連の情報メディアなどで編集・ライターとして活躍中!

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る