THETA Sは本体だけでも撮影ができるが、今回は新搭載となった「ライブビュー」機能を使って撮ってみた。スマホ側でシャッターが押せるだけでなく、オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル設定、ISO感度といった設定も、プレビューで変化を確認しつつ撮影できるので非常に便利。これまでのように“当てずっぽう”でシャッターを切らなくてもよくなった(それはそれで楽しい部分もあるのだが)。
ライブビューができれば“自撮り棒”でも撮影しやすい。THETAは撮影者を中心に全方位写るので、当然ながら本体を持つ手も映り込む。それをいい具合に回避できるこのスタイルは筆者のお気に入り
ライブビュー機能は、上の写真よのうな「パノラマ表示」のほか全画面表示も可能。いずれも撮影モードを設定しながら見ることができる
本体底部の三脚穴。ちなみに、左側が充電用のmicroUSBポート、右側にあるのがMicro HDMIポート(ライブストリーミング配信用)
撮影を始めたのが夕方からということで光量が心配だったが、明るいレンズのおかげだろうか、夜の帳が下りてきた屋外や薄暗い会場でのイベントでも、問題なく撮影することができた。イベント会場は混み合っており、いちいち設定を変えられるような状況ではなかったのですべてオートで撮影したが、なかなかいい塩梅の写真が撮れていた。
撮影した静止画を「THETA S」(iPhone) で表示したもの。ぐるぐる回したり、拡大、縮小表示ができ、それだけでもおもしろい。これはオートで撮影したもの
撮影データは、Wi-Fi接続時に「THETA S」でこのように一覧表示される。必要な画像を選択してスマホに転送する。内蔵メモリーは8MB
さらに暗くなった屋外で撮影してみると、センサーの高解像化とF2.0のレンズによる高画質化を実感できる写真を撮ることができた。下の写真はオートで撮影したものだが、Exif情報を見ると「ISO800」となっている。このレベルのノイズなら、まず問題ない。なかなかキレイに仕上げてくれているといってよいのではないだろうか。
2つのレンズを持つTHETA Sが撮影する画像は、このようなメルカトル図法の地図のようになっており、専用アプリや専用Webサイトを介して「全天球」として見られる
専用Webサイト「theta360.com」(リコー)にアップロードして表示したもの。360度全球体表示を楽しめる。ちなみに、アップロードした写真のページには埋め込みコードが生成される(写真右下「埋め込みコード」ボタン)
以下は、「theta360.com」にアップロードした写真をパソコンのモニターで全画面表示し、閲覧する様子だ。
なお、生成された埋め込みコードを使えば、以下のように自分のページで見せることができる。埋め込みコードは、自動再生機能のON/OFFを選べるようになっている(今回は自動再生ONを選択)。
夜のゴールデン街。 - Spherical Image - RICOH THETA
撮影した静止画は画像を転送したスマホで全天球表示が楽しめるだけでなく、簡単な編集が行え、そのままFacebookやTwitterといったSNSで共有することが可能だ(アカウントも持っていることが前提)。
「THETA S」の“ぼかす”機能はSNS公開前に隠したい部分をサッと隠せるのが◎
次ページでは、「共有」について紹介。