※以下に掲載する作例は、α7シリーズとBatis 2/25を使ってJPEG形式で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。4枚目のみファインの設定になりますが、それ以外はすべてJPEG形式の最高画質(エクストラファイン)で撮影しています。なお、いずれの作例も、高感度ノイズリダクションは「標準」で、レンズ補正機能は、周辺光量補正が「オート」、倍率色収差補正が「オート」、歪曲収差補正が「切」になります。
※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。
α7R II、ISO100、F11、1/60秒、ホワイトバランス:太陽光、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:夕景、JPEG
撮影写真(7952×5304、26.9MB)
α7R II、ISO100、F11、1/20秒、ホワイトバランス:太陽光、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(7952×5304、24.2MB)
α7、ISO160、F11、1/30秒、ホワイトバランス:曇天、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(6000×4000、12.5MB)
α7S、ISO100、F2、1/20秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4240×2832、2.65MB)
α7S、ISO100、F16、1/125秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4240×2832、11.0MB)
α7S、ISO100、F4、1/1000秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:風景、JPEG
撮影写真(4240×2832、6.46MB)
α7、ISO100、F3.2、1/1000秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(6000×4000、8.62MB)
α7R II、ISO100、F11、1/200秒、ホワイトバランス:太陽光、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:クリア、JPEG
撮影写真(7952×5304、26.4MB)
α7S、ISO100、F14、1/250秒、ホワイトバランス:太陽光、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4240×2832、11.3MB)
α7、ISO100、F14、1/125秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(6000×4000、9.81MB)
α7S、ISO1250、F8、1/25秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4240×2832、8.21MB)
α7R II、ISO1600、F2、1/13秒、ホワイトバランス:蛍光灯 温白色、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(7952×5304、21.6MB)
このレンズの大きな特徴となるのが解像力の高さだ。絞り開放ではわずかに解像力が落ちるものの、全体的に線が細くシャープな特性のレンズで、F4あたりを超えるとキレキレの描写になる。さらに、広角レンズで発生しがちな画面周辺での像の流れが非常に少なく、画面全域で高い解像感が得られるのも特徴だ。
色収差については、コントラストが高い被写体の場合、絞り開放だとエッジ部で色にじみが発生することがあるものの十分に抑えられている。歪曲収差はわずかに発生するが、気になるレベルではない。ただし、カメラ側でのレンズ補正機能を使わないと、絞り開放では周辺光量落ちが目立つので注意してほしい。逆光にも強く、強い光源が画面に入る場合でも気になるようなフレア・ゴーストは発生しなかった。
また、カールツァイスのレンズらしく、高コントラストで発色がよく、印象的な深い色が得られるのも特徴。さらに、想像していた以上にボケがなめらかなのも報告しておきたい点だ。自然なボケ方をしてくれるので、ボケを生かした作品作りも行えるはずだ。
オートフォーカスについては、Touitと比べるとレンズの動きが抑えられており、なめらかな動作で、スピーディーに合焦してくれる。ピントの迷いも少なく、安定したオートフォーカス撮影が行えた。
Batis 2/25は、高い解像力が得られるのが魅力の広角レンズだ。有効約4240万画素のフルサイズ裏面照射型センサーを採用する「α7R II」のポテンシャルを引き出せる高性能レンズである。レンズの大きさも、開放F2の広角25mmレンズとして見ると小型・軽量で、コンパクトなフルサイズミラーレス「α7シリーズ」にもマッチする。なかでも、5軸手ブレ補正機能を内蔵する第2世代モデル(α7R II、α7S II、α7 II)であれば、遅いシャッタースピードでも手ブレを抑えた撮影が可能だ。上に掲載した作例の中には、α7R IIを使用することで、シャッタースピード1/13秒でも手ブレを補正して撮ることができている。
価格は、価格.com最安価格(2015年11月17日時点)で135,000円程度。けっして安い製品ではないが、すぐれた解像力となめらかなボケ味を持つカールツァイスレンズで、オートフォーカスにも対応していることを考慮すると、コストパフォーマンスは悪くないと言えよう。