交換レンズ図鑑

ライカブランドの大口径・広角レンズ、パナソニック「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」実写レビュー

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今回の連載「交換レンズ図鑑」は、2016年7月15日に発売になったパナソニックの最新レンズ「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」を取り上げる。絞り開放F1.4の大口径を実現したライカブランドの広角・単焦点レンズだ。価格.com最安価格(2016年8月5日時点)は約14万円と、マイクロフォーサーズ用のレンズとしては高額な製品となる。価格に見合う価値のあるレンズなのか、その実力を検証した。

LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.(ボディはLUMIX GX7 Mark II)

LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.(ボディはLUMIX GX7 Mark II)

開放F1.4の大口径を実現した35mm判換算広角24mmレンズ

・パナソニックの単焦点レンズとしては最広角となるSUMMILUX
・各種収差や周辺光量落ちを抑制する光学設計を採用
・周辺部のサジタルフレアも徹底的に抑え込んでいる
・240fps駆動のコントラストAFに対応

パナソニックは、マイクロフォーサーズ用のレンズとして、開放F1.4の標準レンズ「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」や、開放F1.2の中望遠レンズ「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.」、35mm判換算800mmの超望遠を実現した望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」といったライカブランドの製品を用意している。いずれも、ライカの厳しい光学基準をクリアした、すぐれた描写力・表現力を持つレンズとして高く評価されている。

今回紹介するLEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.は、そんなライカブランドの最新レンズ。現時点で、パナソニックの単焦点レンズとして最広角となる35mm判換算で24mm相当の画角の広角・単焦点レンズだ。しかも、SUMMILUX(ズミルックス)の名が示すように、絞り開放F1.4という明るさを実現。レンズ焦点距離12mmで被写界深度の深いパンフォーカス撮影がやりやすいだけでなく、開放F1.4の明るさを生かしてボケのある撮り方ができるのも魅力だ。

絞り開放F1.4の大口径を実現したライカブランドの広角24mmレンズ

絞り開放F1.4の大口径を実現したライカブランドの広角24mmレンズ

レンズ構成は12群15枚で、非球面レンズ2枚、UEDレンズ2枚、EDレンズ1枚を使用し、各種収差や周辺光量落ちを抑制。画面の周辺でもにじみや歪みの少ない高性能レンズで、大口径レンズで発生しやすい周辺部のサジタルフレアも、非球面レンズを最適に配置することで徹底的に抑え込んでいるという。

オートフォーカス性能も高く、240fps駆動のコントラストAFに対応した、高速・高精度なピント合わせを実現。4K動画撮影中のAFサーチ時の微小な画角の変化を低減することもできるという。

絞り羽根は9枚(円形虹彩絞り)で最短撮影距離は20cm。フィルター径は62mm。サイズは70(最大径)×約70mm(長さ)で、重量は約335g (レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを含まず)。防塵・防滴仕様も実現している。

鏡筒は金属製。ライカブランドのレンズらしくシンプルなデザインを採用する。絞りリングも搭載

鏡筒は金属製。ライカブランドのレンズらしくシンプルなデザインを採用する。絞りリングも搭載

側面にAF/MF切り替えスイッチを装備

側面にAF/MF切り替えスイッチを装備

金属製の丸型フードが付属する

金属製の丸型フードが付属する

実写作例

※以下に掲載する作例は、LUMIX GX7 Mark IIとLEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.を組み合わせてJPEG形式の最高画質(ファイン)で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。いずれの作例も、ホワイトバランスと仕上がり設定のフォトスタイル以外の画質調整機能はすべて初期設定のままとしました(長秒ノイズ除去:オン、iDレンジコントロール:オフ、シェーディング補正:オフなど)。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。

抜けのよさと赤色の表現力に注目してほしい1枚。コントラストが高く、鮮やかで印象的な色に仕上がった
ISO640、F8、1/60秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、7.55MB)

背景ボケを狙って撮影。レンズ焦点距離12mmのレンズとしては大きなボケが得られた
ISO400、F1.4、1/30秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、4.37MB)

広角24mmのパースを意識して撮影した1枚
ISO800、F4、1/15秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、6.45MB)

それほど光量の多くない屋外で絞り開放で撮影。ピント位置のシャープな描写と、背景のなめらかなボケ味に注目
ISO200、F1.4、1/1000秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、4.09MB)

F8に絞って撮影したもの。周辺部が流れることなくしっかりと解像している
ISO200、F8、1/15秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、7.74MB)

コントラストの高さと歪曲収差の少なさに注目してほしい1枚。方向の異なる直線がキレイに伸びている
ISO200、F8、1/8秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド、JPEG
撮影写真(4592×3448、5.89MB)

ガラス越しに撮影したがシャープで抜けのよい描写が得られた
ISO200、F5、1/13秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、7.70MB)

開放F1.4で撮影。ピント位置の前後でなめらかなボケ味が得られた
ISO200、F1.4、1/15秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(4592×3448、4.70MB)

F11まで絞って撮影したもの。コントラストの高さが印象的
ISO200、F11、1/250秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド、JPEG
撮影写真(4592×3448、5.45MB)

晴天下でマクロ撮影。絞りF3.5で撮影しているがピント位置はシャープな描写だ
ISO200、F3.5、1/4000秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド、JPEG
撮影写真(3448×4592、4.63MB)

光芒をアンダー目に撮影。気になるようなフレア・ゴーストは発生していない
ISO200、F11、1/640秒、ホワイトバランス:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド、JPEG
撮影写真(4592×3448、4.09MB)

周辺部のコマ収差やサジタルハロが少ないのもこのレンズの魅力
ISO200、F4、5秒、ホワイトバランス:オート、フォトスタイル:ヴィヴィッド、JPEG
撮影写真(4592×3448、7.55MB)

製品 価格.com最安価格 備考
LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH. H-X012 126,380 絞り開放F1.4の大口径を実現したライカブランドの広角・単焦点レンズ
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2017.2.15 更新
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