交換レンズ図鑑

オールマイティーな標準マクロレンズ、ソニー「FE 50mm F2.8 Macro」実写レビュー

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今回は、ソニー「αシリーズ」のミラーレス一眼カメラ用(Eマウント用)の新レンズ「FE 50mm F2.8 Macro」(SEL50M28)を取り上げる。フルサイズ対応のコンパクトな標準マクロレンズで、マクロやスナップ、風景など幅広いシーンで使えるのをウリにする製品だ。実写作例をもとに描写力と使い勝手をレビューしよう。

FE 50mm F2.8 Macro(ボディはα7R II)

FE 50mm F2.8 Macro(ボディはα7R II)

小型・軽量ボディで最短撮影距離0.16mを実現。操作性も充実

・焦点距離50mm/絞り開放F2.8の等倍マクロレンズ
・重量約236gの小型・軽量な筐体を実現
・最短撮影距離は0.16mでワーキングディスタンスは50mm以下
・フォーカスモードスイッチ、フォーカスレンジリミッター、フォーカスホールドボタンを装備。倍率/距離表示も採用
・EDガラスと非球面レンズを採用し、シャープな描写を実現

FE 50mm F2.8 Macroは、焦点距離50mm/絞り開放F2.8の等倍マクロレンズ。中望遠のマクロレンズと比べて、クローズアップ時にも背景が広く写る標準域のマクロレンズだ。フルサイズ対応FEレンズのマクロレンズとしては、焦点距離90mmの高性能なGレンズ「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」に続く2本目の製品となる。

大きな特徴となるのが、70.8(最大径)×71(全長)mmで重量約236gという小型・軽量な筐体を実現していること。さらに、最短撮影距離0.16mでワーキングディスタンス50mm以下と、被写体に接近して撮影できるのも特徴。被写体との距離が短くなりがちな料理や小物などのテーブルフォトにも向いたレンズとなっている。50mmの標準レンズなのでスナップや風景などの撮影に活用することも可能だ。ソニーは、本格的なマクロ撮影による作品作りから、テーブルフォト、スナップ、風景、ポートレートまで幅広いシーンで活躍するレンズとしている。

70.8(最大径)×71(全長)mmで重量約236gのコンパクトなレンズ

70.8(最大径)×71(全長)mmで重量約236gのコンパクトなレンズ

操作性が充実しているのも特徴で、AF/MFのフォーカスモードスイッチや、フルレンジ/遠距離(∞〜0.3m)/近距離(0.3〜0.16m)の3段階の範囲を選択できるフォーカスレンジリミッター、ボタンを押している間ピント位置を固定できるフォーカスホールドボタンを装備。鏡筒には、マクロ撮影時に便利な倍率/距離表示が施されている。

AF用モーターにはDCモーターを採用。AF合焦後にフォーカスリングを回してピントを調整できるDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)の利用にも対応している(※AFモードのまま、スイッチやボタンでモードを切り替えることなく、フォーカスリングを回すことでいつでもMF操作が行えるフルタイムマニュアルフォーカスには非対応)。

レンズ構成は7群8枚。ED(特殊低分散)ガラスで色収差を効果的に補正するほか、非球面レンズの採用によって各種収差を良好に補正。画面中心から周辺までシャープな描写を実現しているという。絞り羽根は7枚の円形絞り。フィルター径は55mm。フードの取り付けには非対応だが、フードなしでもフレアやゴーストを抑えるように光学・メカ設計を最適化しているという。ほこりや水滴の浸入を防ぐ、防塵・防滴に配慮した設計も取り入れられている。

フォーカシング時にレンズが繰り出して全長が変化する。鏡筒には倍率/距離表示が備わっている

フォーカシング時にレンズが繰り出して全長が変化する。鏡筒には倍率/距離表示が備わっている

レンズ側面にフォーカスモードスイッチ、フォーカスレンジリミッター、フォーカスホールドボタンを装備

レンズ側面にフォーカスモードスイッチ、フォーカスレンジリミッター、フォーカスホールドボタンを装備

フードの取り付けには対応していないが、内側に反射防止用の細かい溝加工が施されている

フードの取り付けには対応していないが、内側に反射防止用の細かい溝加工が施されている

実写作例

※以下に掲載する作例は、α7R IIとFE 50mm F2.8 Macroを組み合わせてJPEG形式で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。すべてJPEG形式の最高画質(エクストラファイン)で撮影しています。なお、いずれの作例も、高感度ノイズリダクションは「標準」で、レンズ補正機能は周辺光量補正が「オート」、倍率色収差補正が「オート」、歪曲収差補正が「切」になります(いずれも初期設定のまま)。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

開放F2.8でガーベラの雄しべにピントを合わせて撮ったマクロ作例。浅い被写界深度だがピント位置はしっかりと解像している
α7R II、ISO400、F2.8、1/100秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(7952×5304、14.4MB)

ミニひまわりをF5.6まで絞ってクローズアップ撮影した1枚。やや暗いところで撮ったが、コントラストが高くシャープな写りになった
α7R II、ISO640、F5.6、1/80秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(7952×5304、16.8MB)

光を反射する金属の表面を開放で接写。細かい傷や汚れが鮮明に描写できている
α7R II、ISO100、F2.8、1/100秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:クリア、JPEG
撮影写真(7952×5304、17.8MB)

花に止まるキチョウを開放で撮影。ピント位置では毛の1本1本が解像している
α7R II、ISO320、F2.8、1/200秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(7952×5304、14.5MB)

上の作例のキチョウにさらに近づいて被写体を大きく写した作例。F5.6まで絞っている
α7R II、ISO400、F5.6、1/320秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、クリエイティブスタイル:ビビッド、JPEG
撮影写真(7952×5304、16.9MB)

1枚目の作例と同じ被写体(ガーベラ)を最短撮影距離付近で撮影。絞り値はF5.6。ボディはα7 IIを使っている。レンズの先端近くまで被写体を近づけているが、標準域のマクロレンズなので背景が広く写っている
α7 II、ISO800、F5.6、1/10秒、ホワイトバランス:オート、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、JPEG
撮影写真(6000×4000、9.68MB)

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2017.8.18 更新
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