SUVクーペ、3人乗り、そしてガルウイング!異色のコンセプトカーが登場

旭化成はなぜ次世代EVコンセプトカーを開発したのか

このエントリーをはてなブックマークに追加

旭化成は、同社の最先端技術を投入したEVコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を発表した。AKXYは3人乗りのクロスオーバーEV。ドアはガルウイングが採用されている。

旭化成とGLMが共同開発したコンセプトカー「AKXY」

旭化成とGLMが共同開発したコンセプトカー「AKXY」

黒と白を配したインテリア。運転席は右に配置され、助手席がない3座となっている

黒と白を配したインテリア。運転席は右に配置され、助手席がない3座となっている

GLM トミーカイラZZのプラットフォームを採用

AKXYのプラットフォームは、2017年4月に4000万円の国産EVスーパーカー「G4」の日本初公開で話題となったGLM社の車台とパワートレインが採用されている。

「AKXY」のリアビュー。フロントとリアは絞るような形状にすることで、近未来的なデザインに仕上げられている

詳細なスペックについては公開されていないが、サイズは全長4,685mm×全幅1,813mm×全高1,562mmで、モーターはGLMが発売するEVスポーツカー「トミーカイラZZ」と同様のモーターが搭載されており、305PS(225kW)を発生させる。

インパネ周りには「非接触バイタルセンシングシステム」など先進技術のセンサー類が搭載されている

インパネ周りには「非接触バイタルセンシングシステム」など先進技術のセンサー類が搭載されている

AKXYには、旭化成の27もの最先端技術や部材が投入されている。

たとえば、人の顔をカメラで撮影して心拍数を計測することが可能な「非接触バイタルセンシングシステム」によりドライバーの状態を監視、心拍数に異常があった際にはドライバーに知らせることができたり、CO2センサーで室内のCO2の量を分析することで、人体のアルコール濃度を数値化することも可能という。

また、部材はこれまでの鉄やアルミニウムの代わりとなる高機能樹脂などが採用されており、同社ではこれらの技術の多くを量産車への導入が可能な技術であると説明する。

旭化成がAKXYを開発した理由とは

AKXYの車名には「Asahi Kasei(旭化成)×(かける)You(お客様)=AKXY」という、旭化成とお客様(=国内外の自動車メーカーや部品メーカー)に同社の最先端技術や部材などをコンセプトカーを通して直接触れてもらうことにより、共に未来の価値を創造する関係を構築していきたいという意味が込められている。

今回、AKXYを開発した意図として、旭化成 オートモーティブ事業推進室長の宇高氏によると「自動車産業は、自動運転や電気化といった革新的変化により、自動車の挑戦フィールドが非常に広範囲になった」とし、「旭化成は非常に幅広い事業領域を有しており、その技術力をもって自動車メーカーに対して貢献していきたい」と話す。

旭化成 常務執行役員 兼 高機能ポリマー事業本部長 吉田 浩氏/右:旭化成グループ キャンペーンガール 大伴理奈さん

旭化成が現在推進している新中期経営計画“Cs for Tomorrow 2018”では、自動車関連事業における2025年度の売上高3000億円を目指すために、新組織を立ち上げた。
そのひとつが2016年4月に発足したオートモーティブ事業推進室で、旭化成ではこの新組織を軸として自動車分野の総合戦略を策定、強力に展開していくとする。

AKXYの発表会に登壇した旭化成 常務執行役員の吉田氏は「このコンセプトカーは、同マーケットのニーズであるクルマの軽量化、ソリューションを提供する次世代素材はもとより、電子デバイスや未来を見据えたシステムなども搭載・提案しております。旭化成は自動車のマテリアルソリューションパートナーとして、このコンセプトカーを通じ、世界の自動車関連のお客様に向けて、さらなるソリューションの可能性を提供し、より深くお客様との関係を築いて参りたいと思っております」と語った。

AKXYは「人とくるまのテクノロジー展2017」(期間:2017年5月24日(水)〜26日(金)場所:横浜市)で一般公開され、走行シーンも映像で披露される予定だ。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
あれこれ通信最新記事
あれこれ通信記事一覧
2017.6.27 更新
ページトップへ戻る