氷上性能と両立された騒音と磨耗ライフ性能。ミニバン・SUV向けモデルも登場!

2017年版・最新スタッドレスタイヤ6製品の特徴に迫る

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2017年版のスタッドレスタイヤの新製品6モデルが出そろった。肝心の氷上ブレーキ性能を高めつつ、騒音の低減やロングライフ性能、ウェット路面の対応などさらなる使いやすさが追及されているのが今期モデルの特徴。そんな各製品の特徴を解説しよう。

氷上性能に加えて、摩耗ライフ性能や静粛性を高めた定番モデル
ブリヂストン「BLIZZAK VRX2」(ブリザック ブイアールエックス2)

「BLIZZAK VRX2」は、「VRX」の後継となるブリヂストンの主力スタッドレスタイヤ。氷路面で高いグリップ力を高めた新開発の「アクティブ発泡ゴム2」や、摩擦力向上剤を結合させるなどの改良を加えることで、前モデルと比較して、氷上ブレーキ性能が約10%、摩耗ライフ性能も22%それぞれ高められており、騒音エネルギーも31%削減されている。また、タイヤの表面に「マイクロテクスチャー」という微細な凹凸が作られており、タイヤ装着初期から高い氷上性能を発揮できる。

シリーズの特徴だった豊富なサイズも継承されており、245/40R20 95Qから135/80R12 68Qまでの全109サイズを用意。スポーツカーから軽トラックまでさまざまなタイプのクルマに対応する。

ウェット路面における性能向上とともに騒音も低減された
YOKOHAMA「iceGUARD 6」(アイスガード6)

近年の地球温暖化や除雪技術の向上により、スタッドレスタイヤはウェット路面への対応も求められている。この「iceGUARD 6」は、従来からの基本コンセプトである“氷に効く”、“永く効く”“燃費に効く”に加え、“ウェットに効く”を新たに追加したのが特徴だ。氷上性能は、従来モデル「iceGUARD 5」と比較して約15%向上させつつ、ウェット性能も5%高められた。また、エネルギー換算でパターンノイズを約33%、ロードノイズも約25%削減されており、静かになっている。燃費性能も前モデルと比較して2%向上しており、同社のスタンダードエコタイヤ「ECOS ES31」と同等レベルを実現している。

265/35R19 94Qから135/80R13 70Qの全95サイズを用意。なお、サイズごとに発売時期が異なっており、11月や12月に発売されるものもあるので、メーカーサイトなどを確認してほしい。

南北に長い日本の国土に対応した、グローバルメーカーの日本専用モデル
グッドイヤー「ICE NAVI 7」(アイスナビ7)

世界的なタイヤメーカーであるグッドイヤーが、日本専用に日本国内で製造する、日本専用スタッドレスタイヤがこの「ICE NAVI 7」だ。日本の積雪地帯は、北海道から山陰地方まで南北に長いため、水分の多い牡丹雪から、パウダースノーまで雪質も地域によって大きく異なる。「ICE NAVI 7」は、太い縦溝と細分化された横溝を組み合わせたパターンデザイン「セブン・エフェクティブ・デザイン」や、氷上の引っかき性能を高める表面構造「エキストラ・マルチプル・サイプ」を採用することで、日本の多様な氷上・雪上環境に柔軟に対応する。また、高いグリップ力とコーナリング性能を備えつつ、それらと相反する燃費や磨耗ライフなどのエコ性能も向上、または従来モデル並みが維持されている。肝心の氷上ブレーキ性能は従来モデルと比較して約7%、ウェット路面のブレーキ性能も2%それぞれ高められた。また、燃費性能は4%高められており、同社のスタンダードエコタイヤ「EfficientGrip ECO EG01」シリーズに迫るレベルを達成している。

サイズは、245/45R19〜165/80R13の合計67サイズだ。

新品時はもちろん、磨耗しても氷上性能を維持する
ミシュラン「MICHELIN X-ICE3+」(ミシュラン エックスアイス3プラス)

タイヤの性能は、走行を重ねて磨耗するほど低下する。そんな性能低下を防ぐ工夫が多く施されているのがこの「MICHELIN X-ICE3+」である。新しいコンパウンド「表面再生ゴム」により、前モデルと比較して、新品時の氷上ブレーキ性能が4.5%高められているが、さらに10,000km走行後の氷上ブレーキ性能を比較すると11.5%も性能が向上している。こうした氷上ブレーキ性能は、ほかの性能とのトレードオフの関係になりやすいが、雪道やシャーベット状の路面におけるグリップや、乾燥路面での高速安定性や静粛性といった各種性能は犠牲になっておらず、前モデルと同レベルを維持している。

サイズは、235/60R18〜185/65R15の合計15サイズだ。

アイス性能と走行安定性を高次元でバランスさせたSUV・ミニバン向けスタッドレス
トーヨータイヤ「Winter TRANPATH TX」(ウィンター トランパス ティーエックス)

重心の高いミニバンやSUV専用のスタッドレスタイヤ。「NEO吸着ナノゲルゴム」や、新開発のトレッドパターン「3Dダブルウェーブグリップサイプ」、引っかかりを高める硬い天然素材「鬼クルミ」を配合することで、氷上ブレーキ性能は従来モデル「Winter TRANPATH MK4α」と比較して12%向上している。また、ミニバン専用夏タイヤ「TRANPATH」シリーズで使われている「スーパーハイターンアップ構造」を採用することで、冬道でも氷上性能と走行安定性を高次元で両立させた。

225/45 R18 91Q〜175/80 R15 90Qの31サイズが用意されている。

4年使えるロングライフモデルに、人気のクロスオーバー向け13サイズが追加
ダンロップ「WINTER MAXX 02(ウインターマックス ゼロツー)」

2016年に登場した「WINTER MAXX 02」は、今期大きなモデルチェンジはないが、新サイズが追加された。追加されたのは、235/55R20〜225/70R16までの13サイズで、ミニバンやクロスオーバーなど近ごろ人気の車種に適したものがメイン。さらに、そのうち3サイズはXL規格(EXTRA LOAD)となる。前モデル「WINTER MAXX 01」と比較して、氷上ブレーキ性能が12%、氷上コーナリング性能が3%それぞれ高められているのが特徴。また、「高密度ゴム」や氷上ブレーキ性能の持続性を高める「液状ファルネセンゴム」を採用することで、4年のロングライフを実現している。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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2017.11.18 更新
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