ニュース
スタイリングと走りにこだわった、10代目の新型アコード

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「アコード」2020年2月に発売!北米、中国で販売好調

10代目となるホンダ 新型「アコード」が、2020年2月に日本国内で発売される。同モデルは、2019年10月に開催された「東京モーターショー2019」に先行展示されていたものだ。

ホンダ 新型「アコード」のフロントエクステリアとリアエクステリア。新型アコードのデザインキーワードは「品格」と「スポーティー」。これまでのデザイン手法と異なり、10名のデザイナーに北海道のテストコースで開発中の試作車に乗ってもらい、「この走りを体現するデザインを」と、思いを共有することから始めたのだという

新型アコードには、2L直4の「i-VTECエンジン」に「2モーター内蔵電気式CVT」が組み合わせられたハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されている。グレードラインアップは、ハイブリッドの「EX」1グレードのみで、具体的な発売日や価格については未だ明らかにされていない。スペック(発売前のため暫定版)については、以下の通りだ。

■ホンダ 新型「アコード」(EXグレード)の主なスペック(暫定版)
全長×全幅×全高:4,900×1,860×1,450mm
ホイールベース:2,830mm
車両重量:1,560kg
乗車定員:5名
最高出力(エンジン):107kW(145PS)/6,200rpm
最大トルク(エンジン):175N・m(17.8kgf・m)/3,500rpm
最高出力(モーター):135kW(184PS)/5,000-6,000rpm
最大トルク(モーター):315N・m(32.1kgf・m)/0-2,000rpm
燃費(JC08モード):30.0km/L
燃費(WLTCモード):22.8km/L
最小回転半径:5.7m

新型アコードは、北米では2017年7月に、中国では2018年4月にすでに発売されており、販売台数は北米、中国のどちらも堅調に推移している。昨年、2019年の新型アコードの販売台数を見ると、北米では約24万台、中国では約20万台が販売された。新型アコードは、北米では「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、中国においてはこれまでの歴代アコードよりも好調な販売台数を記録していると言う。

ホンダ 新型「アコード」のフロントフェイス。通常、FF車はノーズを詰めてキャビンスペースに振るのだが、ノーズのカッコよさにこだわるため、Aピラーを後方に100mm移動させてロングノーズを実現させている

本田技術研究所 オートモービルセンター 開発責任者の宮原哲也さんは、「セダンは、たとえば北米においては実は下降気味の市場になります。ですが、アコードやトヨタ『カムリ』などは、そのなかでも奮闘しているという状況です」と語る。いっぽう、中国では「自動車市場が拡大している中国において、セダンについてはほぼ横ばいという傾向なのですが、アコードの販売台数は右肩上がりに大きく成長しています。中国では、新型アコードは若いお客様にお求め頂いており、平均年齢も30才を切ります」と述べる。

プレスラインから流れる理想的な光のコントラストを実現するために、LAのスタジオに1/1のクレイモデルを持ち込み、スタジオ内でモデリングをして外のテラスで試すといったことをデザイナーは毎日繰り返したのだそう

そんな、北米や中国を中心に人気を誇る新型アコードのボディサイズは、先代モデルに比べて全高を15mm下げ、全幅は10mm広げてワイド&ローなスタンスとなった。ホイールベースは55mm伸ばされることで、後席空間を拡大させている。全長は、45mm短くなった。一般的に、ホイールベースが長くなり全長が短くなると、フロントやリアのオーバーハングは短くなるのだが、新型アコードではロングノーズなセダンならではの美しいシルエットを実現するために、フロントピラーの下端を約100mm後方に移動させているという。

■「アコード」の新型と先代モデルのボディサイズを比較
・全長×全幅×全高
新型 [10代目]:4,900×1,860×1,450mm
先代 [9代目]:4,945×1,850×1,465mm

・ホイールベース
新型 [10代目]:2,830mm
先代 [9代目]:2,775mm

新型「アコード」ではヒップポイントの高さが改めて見直され、欧州プレミアムセダンのような低いヒップポイントを実現している

リアシートは、ホイールベースが55mm伸ばされていることで足下空間が70mm、膝回り空間が50mm拡大している

リアシートは、ホイールベースが55mm伸ばされていることで足下空間が70mm、膝回り空間が50mm拡大している

インテリアでは、前席のヒップポイントが先代モデルと比べて25mm下げられていることで、スポーティーで疲労感の少ない運転姿勢を実現している。宮原さんによると、歴代アコードでは視界のよさを確保するために、世代を重ねるごとにヒップポイントが徐々に高まっていったのだと言う。だが、今回は基本骨格から見直しが図られたことで、欧州プレミアムセダンのように理想的な乗員の位置をあらためて提案することができたのだそう。

新型「アコード」のインテリアは、開放的なコンサートホールをイメージして、左右に広がり感のある水平基調でデザインされている。また、エンジン回転数などを解析することによって逆位相の音をスピーカーから出すことでノイズを打ち消す「アクティブノイズコントロール(ANC)」が採用されているというのも特徴的だ

新型アコードのプラットフォームは、先代と比べて多くの超高張力鋼板を採用することによって、50kgの軽量化と車体の剛性アップを実現している。また、低重心化やサブフレームなどの軽量化を施すことで、ロール慣性モーメントが7.2%低減、ヨー慣性モーメントが1.7%低減。これによって、たとえばコーナーから直進への立ち上がり時や、レーンチェンジの際などの姿勢変化においても無駄な挙動がない、一体感のあるドライブフィールを実現している。

アコードで初めての装備となるのが、「アダプティブ・ダンパー・システム」だ。これは、車速や加速度、ステアリングの舵角などから、減衰力をリアルタイムに変化させるというもの。これにより、荒れた路面などにおいて収れん性が向上し、安定感のあるハンドリングや上質な乗り味が得られるという。また、ステアリングシステムには「VGR(可変ステアリングギアレシオ)」が採用されることによって、ステアリングの操舵量に応じてタイヤの切れ角が最適化されている。

日本における販売状況は決して芳しくはないが、世界的にみればまだまだ中核を担っていると言えるセダン市場。各メーカーが日本国内におけるセダンのラインアップを縮小させていくなか、ホンダはアコード以外にも「レジェンド」や「インサイト」「シビックセダン」「グレイス」など、多くのセダンを揃えている。セダンが売れないからと言って日本から撤退するのではなく、魅力的なセダンを作り上げたのだから、少しでも待っているお客様がいるからと、日本でも継続して販売していくその姿にホンダらしさが感じられる。
新型アコードは、ホンダのメーカーHPで佐藤琢磨選手の試乗動画などがティザーサイトとして先行公開されている。気になる方は、のぞいてみてはいかがだろうか。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

関連記事
ページトップへ戻る