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e-POWERの出力アップも図られた、日産「ノート」の上級モデルが登場

日産「ノートオーラ」2021年秋発売! 標準のノートとの違いを試乗で比較

2021年6月15日、日産はコンパクトカー「ノート」の上級モデルとなる「ノートオーラ」を発表した。

2021年秋に発売予定の、日産「ノート」の上級モデル「ノートオーラ」

2021年秋に発売予定の、日産「ノート」の上級モデル「ノートオーラ」

発売日は、2021年秋ごろが予定されている。グレードラインアップと価格については、以下の通りだ。

■日産 新型「ノートオーラ」のグレードラインアップと価格
-2WD-
G:2,610,300円
G leather edition:2,699,400円
-4WD-
G FOUR:2,868,800円
G FOUR leather edition:2,957,900円
※価格はすべて税込

今回、ノートオーラへ試乗することができたので、外観から内装、走りなど標準のノートとの違いを比較しながらレビューしていこう。

日産「ノートオーラ」のフロントエクステリアとリアエクステリア

日産「ノートオーラ」のフロントエクステリアとリアエクステリア

オーラの製品画像
日産
4.11
(レビュー18人・クチコミ1634件)
新車価格:261〜295万円 (中古車:253.0万円

まずは、ノートオーラの外観から。基本的にはノートのデザインが踏襲されており、ひと目見ればノートだとすぐにわかるが、細部はプレミアムモデルらしい凝った作り込みがなされている。

日産「ノート」では、格子状のフロントグリルが採用されていたが、「ノートオーラ」では菱形の凝ったデザインパターンが新たに採用されている

日産「ノート」では、格子状のフロントグリルが採用されていたが、「ノートオーラ」では菱形の凝ったデザインパターンが新たに採用されている

日産「ノートオーラ」には、電気自動車「アリア」と同じデザインの、細目のLEDヘッドランプやシグネチャーランプ(ヘッドランプ下のブーメラン型のランプ)が採用されている

日産「ノートオーラ」には、電気自動車「アリア」と同じデザインの、細目のLEDヘッドランプやシグネチャーランプ(ヘッドランプ下のブーメラン型のランプ)が採用されている

ノートオーラ専用にデザインされているフロントグリルは、形や大きさが少しずつ異なる菱形のパターンが採用されている。また、日産の新型クロスオーバーEV「アリア」と同じデザインの、薄型の4連プロジェクターLEDヘッドランプや、Vモーショングリルに沿うようなシグネチャーランプが搭載されている。なお、シグネチャーランプにはシーケンシャルターンランプが内蔵されており、ウインカーやハザードを点灯させるとこのシグネチャーランプがオレンジに光る仕組みになっている。

左が日産「ノート」、右が「ノートオーラ」のフロントフェイス

左が日産「ノート」、右が「ノートオーラ」のフロントフェイス

ノートオーラのフロントフェイスは、標準のノートよりもいっそう精悍さを感じさせるデザインになった。

日産「ノートオーラ」のテールランプは、「アリア」と同じ横一文字のリアコンビネーションランプが採用されている

日産「ノートオーラ」のテールランプは、「アリア」と同じ横一文字のリアコンビネーションランプが採用されている

また、フロントだけでなく、リアもアリアと同様の横一文字のコンビネーションランプが採用されており、テールランプやストップランプ、バックランプに至るまでフルLED化が図られている。

日産「ノートオーラ」のサイドイメージ

日産「ノートオーラ」のサイドイメージ

ノートオーラは、外観デザインだけでなくボディサイズも異なる。標準のノートの全幅は1,695mmの5ナンバー車だが、ノートオーラでは40mm拡大されて1,735mmになり、ワイド化されて3ナンバー車となった。そのため、ノートオーラでは標準のノートよりもフェンダーなどが張り出している。ノートオーラの開発者は、「前席ドアはノートと共通だが、後席ドアや前後フェンダーなどはノートオーラ専用になる」と述べる。なお、この全幅拡大によって走行安定性が向上しているのだが、それについては後述したい。

日産「ノートオーラ」のインテリアは、インパネやセンターコンソールに木目調フィニッシャーやツイード調素材が採用されている

日産「ノートオーラ」のインテリアは、インパネやセンターコンソールに木目調フィニッシャーやツイード調素材が採用されている

ノートオーラのインテリアは、インパネ上部やセンターコンソールなどにツイード調の素材が採用されていたり、木目調フィニッシャーの装着などによって、標準のノートよりも上質化が図られている。シート生地は、ツイード調の生地と合成皮革を使用しているタイプと、本革の2種類が用意されている。

日本国内の日産車としては初採用となる、「12.3インチ フルTFTメーター」。中央に、ナビ画面を表示させることができる

日本国内の日産車としては初採用となる、「12.3インチ フルTFTメーター」。中央に、ナビ画面を表示させることができる

標準のノートには、7インチと5インチのディスプレイを統合したメーターが採用されていたが、ノートオーラでは大型の「12.3インチ フルTFTメーター」が新たに採用されている。このメーターは、中央に地図や車両情報などを切り替えて表示できるようになっているのが大きな特徴だ。同メーターは、海外では新型「ローグ」に搭載されているものだが、日本国内では初の採用になる。

日産「ノートオーラ」は、標準の「ノート」と比べてe-POWERの出力アップが図られている

日産「ノートオーラ」は、標準の「ノート」と比べてe-POWERの出力アップが図られている

そして、ノートオーラでもっとも注目したいのが、ノートよりも動力性能が向上していることだ。ノートオーラに搭載されている、1.2L直列3気筒エンジンや駆動用モーター、駆動用リチウムイオン電池などはノートと共通のものだが、制御が変更されることによってe-POWERの出力が高められている。

ノートオーラの駆動用モーターの最高出力は、100kW(136PS)、最大トルクは300Nm(30.6kg-m)だ。標準のノートは、最高出力が85kW(116PS)、最大トルクが280Nm(28.6kg-m)なので、ノートオーラは最高出力で18%、最大トルクで7%向上していることになる。

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の走行イメージ

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の走行イメージ

オーラの製品画像
日産
4.11
(レビュー18人・クチコミ1634件)
新車価格:261〜295万円 (中古車:253.0万円

この違いは、試乗するとすぐにわかった。ノートオーラは、標準のノートに比べると、登坂路などでアクセルペダルを踏み増した時のモーターの力強さに余裕がある。さらに、アクセルペダルを深く踏み込んだ際の加速の伸びもいい。ノートでも、十分なパワーを持ち合わせているのだが、ノートオーラではさらなる加速性能を手に入れている。

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の走行イメージ

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の走行イメージ

さらに、ノートオーラはコーナーリング性能も向上している。前述の通り、全幅が40mm広げられており、トレッドも20mm広い。タイヤサイズは、標準のノートは15インチ(185/65R15)か16インチ(185/60R16)だが、ノートオーラでは17インチ(205/50R17)タイヤが装着されており、路面をしっかりとつかんでくれる。急な車線変更を強いられたり、下り坂のカーブでブレーキペダルを踏むような場面でも、標準のノートに比べて特に後輪の接地性が明らかに高くなっているのがわかる。

日産「ノートオーラ」(G FOUR leather edition [4WD])の走行イメージ

日産「ノートオーラ」(G FOUR leather edition [4WD])の走行イメージ

ノートオーラは、4WD車の性能も良好だ。標準のノートと同じく、後輪にモーターが備えられていることから、コーナーを曲がる時の安定性が高い。モーターは、駆動力の増減を機敏に行えるため、走行状況に応じて前後輪の駆動制御がより緻密になることから、舗装路面においても安定性が向上している。

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の試乗イメージ

日産「ノートオーラ」(G leather edition [2WD])の試乗イメージ

ひとつ注意したいのが、乗り心地だ。時速40km以下では、比較的小さな凹凸に反応して、ボディが上下に揺すられやすいように感じた。大きな凹凸での突き上げ感は抑えられており、速度が上昇すれば次第に快適になるのだが、市街地など低速域における乗り心地が少々気になった。ノートオーラは、プレミアムなコンパクトカーだからこそ、加速性能やコーナーリング性能の向上に加えて、乗り心地も同時に向上させるべきだろう。これらの特徴を踏まえると、ノートオーラは高速道路などで比較的長い距離を移動するのに適したコンパクトカーと言えそうだ。

ノートオーラの価格(以下、すべて税込)は、2WD(FF)車のGで2,610,300円。G leather editionは2,699,400円と、89,100円の価格上昇で本革シートと後席のセンターアームレストが加わる。ちなみに、標準のノートでは本革シートがセットオプションに含まれ、本革シート+後席センターアームレストの正味価格を算出すると約14万円になる。つまり、ノートオーラでは、本革シートを標準のノートよりも割安に装着できることになる。

左が日産「ノート」で、右が「ノートオーラ」

左が日産「ノート」で、右が「ノートオーラ」

ノートオーラの、4WD車における価格アップは258,500円になる。この価格差は、標準のノートと同額だ。後輪をモーターで駆動する4WD車としては、妥当な価格設定だろう。前述の通り、ノートやノートオーラの4WD車は、舗装路を走る時にもメリットを得られることから、選ぶ価値は高い。

ノートオーラを実際に購入する時は、多くのユーザーが選ぶであろう「プロパイロット」「SOSコール」「日産コネクトナビ」「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」などのセットオプション(401,500円)を加えたい。これらを、ノートオーラのGに装着すると、合計価格は3,011,800円になる。

いっぽう、標準のノートの場合には、売れ筋の2WD Xの価格が2,186,800円で、これにプロパイロット、SOSコール、日産コネクトナビ、「インテリジェントアラウンドビューモニター」などのセットオプション(420,200円)と「LEDヘッドランプ」などのセットオプション(99,000円)を加えると、合計価格は2,706,000円になる。

つまり、ノートの予算に約31万円を加えると、内外装の質感や走行性能が向上し、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムや17インチアルミホイールなどを装着したノートオーラを購入することができるのだ。ノートの実際の購入価格が270万円に達することを考えると、ノートオーラが内外装や装備を上級化して300万円少々なら、比較的割安と言えそうだ。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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オーラの製品画像
日産
4.11
(レビュー18人・クチコミ1634件)
新車価格:261〜295万円 (中古車:253.0万円
ノート e-POWERの製品画像
日産
4.03
(レビュー269人・クチコミ18430件)
新車価格:202〜244万円 (中古車:65〜298万円
ノートの製品画像
日産
3.81
(レビュー296人・クチコミ8605件)
新車価格:124〜268万円 (中古車:1〜279万円
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