シリーズ累計で4,400万本という販売を記録し、世界中にファンを持つ3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズ(バンダイナムコ)。
そんな鉄拳シリーズの最新作である「鉄拳7」(PC/PS4/XboxOne)が2017年6月1日に発売されるが、その直前の5月29日(月)〜5月31日(水)の3日間限定で、東京・秋葉原にてひと足早く鉄拳7をプレイできる「e-sports TEKKEN BAR」がオープンした。
「鉄拳7」(PC/PS4/XboxOne)の発売を記念して東京・秋葉原に3日間限定で開かれる「e-sports TEKKEN BAR」
「e-sports TEKKEN BAR」は、ベルサール秋葉原にほど近い場所に位置する。営業時間は3日間ともに17:00〜22:00(最終入場21:30)で、入場料は無料(ワンメニューオーダー制)。
「e-sports TEKKEN BAR」はベルサール秋葉原にほど近い場所に位置する
店内には鉄拳7の試遊機が設置されており、来場者は誰でも自由にキャラクターを選んで対戦ができる。さらに、トーナメントや勝ち抜きバトル、鉄拳シリーズのトッププレイヤーの1人である「pekos(ペコス)」氏との対戦も可能という。
ちなみに「e-sports」とは“エレクトロニック・スポーツ”の略で、主にコンピューターゲームにおける対戦をスポーツ競技のように見立てる場合に用いられる言葉。世界中ではすでに理解・認知が拡がっているが、日本での本格的な普及はまだこれからとなる。
「e-sports TEKKEN BAR」を記念して開かれたオープニングイベントにて、鉄拳に20年以上も携わっているチーフプロデューサーの原田勝弘氏は、高額の賞金がかけられたり多くのプロゲーマーが存在したりといった海外と違い、日本では事情が異なるためにまだまだe-sportsは浸透していないとする。
鉄拳7 チーフプロデューサーの原田勝弘氏
その上で、e-sportsとしての鉄拳7が目指す方向性として、「みんなが路上サッカーのような感じで、気軽に参加できて、気軽に観戦して。競い合う喜びもそうだし、観る喜びも気軽に楽しめる。それが我々のコンセプトです」と話し、気軽に立ち寄ってイベントに参加したり試合を観戦するなどでe-sportsを盛り上げていくことが、今回の“TEKKEN BAR”開店の趣旨であることを明かした。
今回「e-sports TEKKEN BAR」の名誉店長として就任した、新日本プロレスの「オカダ・カズチカ」選手がイベント会場に姿を現した。
新日本プロレス IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ選手
現IWGPヘビー級王者のオカダ選手は、5度もの防衛を果たすという実力派レスラー。オカダ選手は実力もさることながら人気も相当なもので、新たに女性のファン層を取り込み「プ女子」という言葉の火付け役となったほど。
オカダ選手は「レインメーカー」(=カネの雨を降らせる男)という異名を持っているが、TEKKEN BARではオカダ名誉店長就任記念として、同名称の「レインメーカー」カクテル(1,200円[税込])が1日10杯の限定数で提供される。
登場したオカダ選手は裸エプロン(?)に着替えた後、みずから作ったカクテルを、原田氏と“鉄拳大好き女子”を盛り上げるために生まれた「鉄拳女子部」メンバーに振る舞った。
裸エプロンの格好でカクテルシェーカーを振るオカダ・カズチカ選手
原田氏、オカダ・カズチカ選手と鉄拳女子部のメンバー
オカダ選手のゲームの実力についての話になると、原田氏いわく「ちょっと前に外道選手とも対戦されてて、なかなか光るところがあって。リアルなファイトではなくゲームでも強いとのことで、店長に就任いただいております」。
そして、オカダ選手 vs 鉄拳女子部による対戦という方向で話は進んでいき「昨日の試合で手首を怪我しちゃって・・ハンデでもいいなら(笑)」とオカダ選手が冗談交じりに話すと、「ハンデと言われるとなめられた気がして、本気でいきます!」と気合い十分の鉄拳女子部メンバー。
さらに、鉄拳女子部が勝った場合には、お姫様だっこをしてほしいという条件を突き付けられ、「それは実現しないと思いますので、いいですよ」と強気のオカダ選手。
IWGPヘビー級王者と鉄拳大好き女子という異色の対戦となったが、結果は鉄拳女子部が2連勝。敗北したオカダ選手は、お姫様だっこを希望した部員のユウミィさんを抱え上げた。
対戦に負け、約束通り鉄拳女子部のユウミィさんにお姫様だっこをするオカダ・カズチカ選手
原田氏は、「実はどっちかが勝った場合の台本がそれぞれあって、ガチでやるって聞いていたんですけれども。1本くらい見せ場を与えてあげるのかなと思ったんですけれど、2本ストレートで取っちゃったんでびっくりです」と、鉄拳女子部の強さに改めて驚いていた。
なお、鉄拳7の「公式日本王者決定戦」の開催も発表された。オンラインでの予選が2017年夏に、秋には全国決勝大会が開かれるという。
“日本王者”という言葉に反応したオカダ選手が「ボクも出ます!」と言うと、原田氏は「こんなこと言うと失礼なんですけど、絶対負けると思う(笑)」と話した。
原田氏、オカダ・カズチカ選手と鉄拳女子部のメンバー
さらに、「公式日本王者決定戦」出場の1枠を賭けた特別予選が、5月29日〜31日にかけて毎日開かれるという。もし、腕に自信のある方や鉄拳7に興味を持った方は、ぜひ秋葉原へ足を運んでみてはいかがだろうか。
「e-sports TEKKEN BAR」にて5月29日〜31日の3日間、「鉄拳7 公式日本王者決定戦」の1枠を賭けた特別予選が開催される