レビュー
セガのこだわりが詰まっています

100円玉を握りしめた興奮が再び! 「アストロシティミニ」レビュー

家庭用ゲーム機が人気を博していたとは言え、最新ゲームの多くはゲームセンター(ゲーセン)に集まっていた1980〜90年代。この時代にゲーセンに通っていた人なら名前こそ知らなくても絶対に目にしたことがあるのが、ゲーム筐体の「アストロシティ」でしょう。

自宅に持って帰りたかったほどあこがれの名機が、セガ設立60周年を記念して、手のひらサイズの「アストロシティミニ」として2020年12月17日に発売されました。当時の思い出を振り返りつつ、レビューをお届けします。

ゲーセンの興奮が手のひらでよみがえる「アストロシティミニ」をレビュー。価格は12,800円(税別)

ゲーセンの興奮が手のひらでよみがえる「アストロシティミニ」をレビュー。価格は12,800円(税別)

白いボディに緑のレバーとボタンがまぶしい筐体デザイン

ベースとなっている「アストロシティ」は、1993年に登場したアーケード筐体。多くのゲーセンに導入されていましたが、駄菓子屋などで見たことがある人もいるでしょう。当時は、ゲーセン以外にも、子どもが集まる場所にアーケード筐体が設置されるのがごくごく普通の光景でした。

当時10代前半だった筆者は、「アストロシティ」の名前こそ知りませんでしたが、筐体はめちゃくちゃ見覚えがあります。真っ白に緑色のボタンが映えるボディ。そして、筐体上部のパネル、側面に描かれた「ASTROCITY」の文字。これだけでゲーセンや駄菓子屋で友達とわいわい過ごした楽しい時間が、頭の中を駆け巡ります。

オリジナルの6分の1、まさに手のひらサイズで復活した「アストロシティミニ」。ディスプレイは4インチ。本体には、オリジナルと同様に樹脂が素材に使われており、その質感までもが再現されています

オリジナルの6分の1、まさに手のひらサイズで復活した「アストロシティミニ」。ディスプレイは4インチ。本体には、オリジナルと同様に樹脂が素材に使われており、その質感までもが再現されています

本体上部のパネルもオリジナルを再現。「ASTROCITY」の文字が懐かしいですね。ちなみに、パネル下部にはLEDが内蔵されており、電源を入れると蛍光色に光ります

本体上部のパネルもオリジナルを再現。「ASTROCITY」の文字が懐かしいですね。ちなみに、パネル下部にはLEDが内蔵されており、電源を入れると蛍光色に光ります

緑色のレバーとボタン。もう何もかもが懐かしい気分にさせてくれます

緑色のレバーとボタン。もう何もかもが懐かしい気分にさせてくれます

レバーは、さすがにオリジナルと同様に握ることはできず、つまむように操作します。しかし、レバーを傾けたときや、ボタンを押したときの操作感、そして音はオリジナルにかなり近いと思います

レバーは、さすがにオリジナルと同様に握ることはできず、つまむように操作します。しかし、レバーを傾けたときや、ボタンを押したときの操作感、そして音はオリジナルにかなり近いと思います

当時はゲームを遊ぶのに多くの人が並ぶほどで、順番待ちとして100円玉を並べるというローカルルールが、筆者が通っていたゲーセンにはありました

当時はゲームを遊ぶのに多くの人が並ぶほどで、順番待ちとして100円玉を並べるというローカルルールが、筆者が通っていたゲーセンにはありました

背面には電源ボタンとHDMIポート、USBポート×2、イヤホンジャック(これはうれしい!)、給電用のmicroUSBポートが並びます。このあたりは時代を感じますね

背面には電源ボタンとHDMIポート、USBポート×2、イヤホンジャック(これはうれしい!)、給電用のmicroUSBポートが並びます。このあたりは時代を感じます

懐かしの37タイトルを収録!テレビにつなげば大画面で遊べる

続いて「アストロシティミニ」のゲームをチェックしていきましょう。収録されているゲームは全部で37タイトル。その中には、今は「アストロシティミニ」でしか遊べない、家庭用ゲーム機初移植のものもあります。

・収録タイトル
バーチャファイター
スペースハリアー
ラッドモビール
ダークエッジ(家庭用ゲーム機初移植)
アラビアンファイト(家庭用ゲーム機初移植)
ゴールデンアックス
ゴールデンアックス デスアダーの復讐(家庭用ゲーム機初移植)
コットン
サンダーフォースAC
ソニックブーム
青春スキャンダル
カルテット2
ぷよぷよ
ぷよぷよ通
スクランブルスピリッツ
コラムス
コラムスII
スタックコラムス
フリッキー
忍者プリンセス
アレックスキッド with ステラ ザ・ロストスターズ
SHINOBI 忍
シャドーダンサー
ESWAT:サイバーポリス イースワット
クラックダウン
ゲイングランド
ボナンザブラザーズ
イチダントアール
ワンダーボーイ
ワンダーボーイ モンスターランド
ワンダーボーイIII モンスターレアー
ファンタジーゾーン
エイリアンストーム
エイリアンシンドローム
タントアール
獣王記
ドットリクン(家庭用ゲーム機初移植)

数あるタイトルの中でも筆者が最も思い入れが強いのは「バーチャファイター」です。世界初の3Dグラフィックを採用した対戦格闘ゲームで、当時は人だかりができるほど人気でした。多くのゲームが1プレイ100円のところ、「バーチャファイター」は1プレイ200円というのも驚きでした。中学生だった筆者にとって1プレイ200円は非常に大金だったため、なかなか遊べず、人が遊んでいるのをずっと見ていた記憶があります。

しかし、「アストロシティミニ」ならそれも遊びたい放題。しかも、最大3つのセーブ機能にも対応しているのもポイントが高いです。「バーチャファイター」は対戦ゲームなのでセーブ機能はそこまで必要ないかもしれませんが、当時のアクションやシューティングゲームって難度がものすごく高く、何度もチャレンジしてお金がなくなった、もしくは時間がなくなってしまい続きが遊べなくなったってことが多かったんです。これも、セーブ機能で回避可能というわけ。あの当時に見られなかったステージの続きが、「アストロシティミニ」で見られるかもしれません。

ホーム画面は、左に収録タイトルが並び、右にタイトルの詳細が表示されます

ホーム画面は、左に収録タイトルが並び、右にタイトルの詳細が表示されます

タイトルを選ぶと画面下部にセーブスロットが! これで何度でもやり直せます

タイトルを選ぶと画面下部にセーブスロットが! これで何度でもやり直せます

ちなみに、ゲームを始めるときは、タイトル画面で2つある黄色のボタンの左を押してコインを投入、右でスタート。なかなか芸が細かいですよね。コイン投入時の音も聞けるというわけです

ちなみに、ゲームを始めるときは、タイトル画面で2つある黄色のボタンの左を押してコインを投入、右でスタート。なかなか芸が細かいですよね。コイン投入時の音も聞けるというわけです

「アストロシティミニ」に収録されている「バーチャファイター」。ディスプレイの解像度が800×600のため、当時のゲーセンと比べるとめちゃくちゃキレイに感じます

「アストロシティミニ」に収録されている「バーチャファイター」。ディスプレイの解像度が800×600のため、当時のゲーセンと比べるとめちゃくちゃキレイに感じます

本体の安定性はゲームを遊ぶのに十分。レバーを動かしても本体が動いてしまうということはありません

本体の安定性はゲームを遊ぶのに十分。レバーを動かしても本体が動いてしまうということはありません

「バーチャファイター」以外にも「ぷよぷよ通」や「獣王記」、「ゴールデンアックス」など、知っているタイトルから遊んでみたかったものをプレイしてみましたが、4インチのディスプレイは長時間遊ぶのにはちょっと厳しい……。やはり、しっかり腰を据えて遊ぶなら、同梱のHDMIケーブルでテレビやディスプレイに出力するのがベターです。なお、外部ディスプレイに接続するときは、720pで出力されます。

今回は55インチのテレビに接続。こんな大画面で遊べる「バーチャファイター」は見たことがありません。本格的にプレイするならテレビなどに接続するのがベターです。

今回は55インチのテレビに接続。こんな大画面で遊べる「バーチャファイター」は見たことがありません。本格的にプレイするならテレビなどに接続するのがベターです。

仕方がありませんが、「スクランブルスピリッツ」のような縦スクロールのシューティングゲームは、画像のように左右が黒くなります

仕方がありませんが、「スクランブルスピリッツ」のような縦スクロールのシューティングゲームは、画像のように左右が黒くなります

大画面で遊ぶなら、絶対に試してほしいのが2人同時プレイや対戦プレイです。別売りの「アストロシティミニ コントロールパッド」(2,780円、税別)や「アストロシティミニ アーケードスティック」(12,800円、税別)を本体に接続すると、最大2人で遊べます。

昔のゲーセンだと、2人で長椅子に座って同時プレイや対戦プレイをしましたよね。対戦ゲームは対面タイプもありましたが、2人プレイ対応の筐体もたくさん設置されていました。

今回は「アストロシティミニ コントロールパッド」を使って2人プレイ。スティックではなく十字キーを搭載するコントローラーで、デザインは「アストロシティ」を受け継いでいます。

「アストロシティミニ コントロールパッド」を本体のUSBポートに接続すると最大2人で「アストロシティミニ」が遊べます

「アストロシティミニ コントロールパッド」を本体のUSBポートに接続すると最大2人で「アストロシティミニ」が遊べます

最近のゲームは、ボイスチャットを使ってオンラインで友達と遊ぶのが一般的でしょう。しかし、やはり実際に友人と隣に並んで遊ぶのはオンラインとはまた違った楽しさがあります。2人で「アストロシティミニ」をワイワイ盛り上がりながらプレイしていると、当時のゲーセンで遊んだ懐かしい思い出にひたれます。全クリ目指して協力プレイに燃え、時には対戦プレイでケンカ寸前までバチバチやり合ったあの日々が、頭の中に浮かびあがりました。あの頃、毎日のようにゲーセンに通っていた友達は今何をしているのだろうか、と少しセンチメンタルな気分になりました。

2人プレイは、協力であろうと対戦であろうと楽しいこと間違いなし。「あー、あったあったこの技!」とか言いながらめちゃくちゃ盛り上がりました

2人プレイは、協力であろうと対戦であろうと楽しいこと間違いなし。「あー、あったあったこの技!」とか言いながらめちゃくちゃ盛り上がりました

「アストロシティミニ」は、1980〜1990年代にゲーセンにハマっていた人なら刺さること間違いなしのゲーム機です。ゲームをプレイしないときは、オブジェとして飾っておくのもアリでしょう。最新ゲームとはひと味違う面白い、懐かしいゲーム体験にひたれます。気になる人はぜひチェックしてください。

(C)SEGA (C)SEGATOY

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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