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任天堂とDeNAの提携発表や、NVIDIAのゲーム機「SHIELD」をチェック!

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ゲーム業界に関する最新ニュースや、新作ソフト情報などをお届けする「ゲーム業界動向レポート」。今回は、任天堂とDeNAの業務・資本提携や新ハード「NX」の発表記事、NVIDIAのAndroid TVコンソール「SHIELD」の発表など、数々のニュースをふまえた業界動向と、4月発売のビッグタイトルをお届けしよう。

“気になる”ニュース1「任天堂、DeNAと業務・資本提携と新ハードNXを発表」

スマートデバイス向けゲームアプリでは後発となる任天堂はDeNAと手を組んだ

スマートデバイス向けゲームアプリでは後発となる任天堂はDeNAと手を組んだ

任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表(2015年3月17日発表)

3月17日、一部メディアには招待状が配られたようだが、これといった大きな予告もなく、任天堂とDeNAが業務・資本提携を発表した。その共同記者会見に登場したのは、任天堂の岩田聡社長とDeNAの守安功社長。会見では、任天堂とDeNAの出会いに始まり、どうしてお互いが協業することになったのか、なぜ、任天堂がスマートデバイス(スマートフォンやタブレット)向けゲームアプリの開発に乗り出すことになったのか、などの説明がなされた。

発表内容をまとめると、任天堂が自社キャラクターを活用したスマートデバイス向けのゲームアプリを開発し、運営などをDeNAが担うということ。ただし、コンシューマゲーム機とスマートデバイスは特徴がまったく異なるため、「コンシューマゲーム機向けに発売されているタイトルをそのまま移植するようなことは絶対にしない」との部分を強調して発言していたのが印象的だった。

また、スマートデバイス向けゲームアプリの参入によって、ゲーム専用機ビジネスへの情熱を失ったわけではなく、スマートデバイス向けに任天堂キャラクターを露出させ大勢の人に触れてもらうことで、ゲーム専用機ビジネスに役立てるのが目的とも強調していた。その発言にあわせて、新しいゲーム機のコードネーム「NX」を発表。コードネーム以外の詳細は、2016年に明らかにするというものだったが、既存のゲーム機とはまったく異なるコンセプトということなので、続報を待とう。なお、今回の発表について、インターネット上では、「任天堂がスマートデバイスに屈した」「ゲーム機から撤退と書かれないため」などの後ろ向きな意見も見かけるが、そうではないことをこちらとしても強く主張しておきたい。

まったく新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォームの開発コードネーム「NX」を発表

まったく新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォームの開発コードネーム「NX」を発表

それはさておき、なぜ、任天堂がDeNAと組むことになったのかが興味深い。任天堂の岩田社長は、さまざまな要因のほかに「極端な言い方をすると」との前置き後、「DeNAは黒子になっても良い」と言ってくれたからとの発言があった。スマートデバイスでゲームを出すことは任天堂にもできるが、それを運営していくノウハウを持ち、かつ裏方に回っても良いとの意志を打ち出したことがDeNAを選ぶ決め手になったのだろう。質疑応答では、質問者が「なぜ提携相手がDeNAなのか? ほかに実績を残した会社もあるはずなのに」という聞き方をしたのに対し、DeNAの守安社長は「DeNAの実績がないような言い方だが、そんなわけでもない。お互いWinーWinの関係になれると思ったからだ」と切り返す場面も見られた。

ところで、今回の発表で気になるのは、コードネームNXという新型ゲーム機の詳細だと思われるが、現時点でわかっているのは“まったく新しいコンセプトのゲーム機”ということのみ。ニンテンドーDSのように2画面+タッチパネルだったり、Wiiのようにコントローラーが斬新だったりと、何らかの方向において従来では考えつかなかったような操作体系を採用したゲーム機が登場するかもしれない、ということだろう。もしかすると、ソニーの「Project Morpheus」のようなヘッドマウントディスプレイを搭載するのかもしれない。つまり、現時点では「何でもあり」ということになる。しかし、1920×1080ドットというフルHD解像度は変わらないだろうし、光学メディアはBD対応ドライブで、CPUは現在と同じくIBMが担当、後方互換はあるとしてもWii Uとのみで、ほかは現在のようなバーチャルコンソールというシステムで対応……までは何となく想像がつく。とはいえ、思い切って光学ドライブレスにするかもしれないし、考えつかないような新たな操作方法を提唱してくる可能性もあるので、公式からの発表があるまでは一喜一憂せずのに待つのが正解だろう。

“気になる”ニュース2「NVIDIA、家庭で楽しめるエンターテイメント機器『SHIELD』を発表」

NVIDIAが発表した、世界初となるAndroid TVコンソール「SHIELD」

NVIDIAが発表した、世界初となるAndroid TVコンソール「SHIELD」

NVIDIA、ご家庭で楽しめるエンターテイメント機器を発表(2015年3月3日発表)

2015年3月3日からサンフランシスコにて開催されていた「Game Developers Conference 2015」(ゲーム開発者会議・通称GDC)において、NVIDIAが世界初となるAndroid TVコンソール「SHIELD」を発表した。NVIDIAの最新プロセッサーである「Tegra X1」を採用し、4K出力が可能となっている。Google Playが利用できるほか、各社の音楽・映像配信サービスやテレビ対応Androidアプリ、そしてゲームに対応しているのもウリだ。気になるゲームは、ローカルで動くAndroidゲームに加え、ユーザーのPCまたはオンデマンドのGRIDゲームストリーミングサービスから、コンソール用を含む50のタイトルが遊べる。既存のAndroidゲームに加えて、「Crysis 3」「Doom 3:BFGEdition」「Boderlands:TPS」といったPC向けゲームのAndroid版も用意されているのもポイントだ。

ハードウェアの仕様は、スペックとしてはかなりパワフル。アメリカでの発売は5月の予定で、価格はコントローラーが1つ付属して199ドルという設定から、かなり強気な戦略なのがわかる。Android TVコンソール「SHIELD」は、日本で未発売の携帯ゲーム機「SHIELDポータブル」、日本で2014年10月10日に発売された「SHIELD タブレット」に続く3製品目となるが、現時点では日本での発売日や価格などについては公式からの発表はなし。

なお、NVIDIAは“ほかのゲーム機と競合するものではない”としているが、各種コンシューマゲーム機とライバル関係になるのは明らか。今後どのような動きを見せるのかが楽しみだ。

ぜひとも日本でも発売してほしい「SHIELD」

ぜひとも日本でも発売してほしい「SHIELD」

“気になる”ニュース3「Project Morpheus」の新型試作機が登場!」

Project Morpheusの新型試作機

Project Morpheusの新型試作機

「プレイステーション 4」の世界をさらに拡げるバーチャルリアリティシステム
「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」新型試作機を開発(2015年3月4日発表)

「SHIELD」と同じくGDC関連の話題だが、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2014年3月に発表したバーチャルリアリティ(VR)システム「Project Morpheus(プロジェクトモーフィアス)」の新型試作機を、GDC 2015で発表した。

2014年の発表以来、さまざまな方面から反響を得ているProject Morpheusだが、今回の新型には従来の5インチ液晶ディスプレイに代わって、解像度が向上した1920×1080ドットの5.7インチ有機ELディスプレイが搭載された。対角が約14.8cmのフルHDディスプレイということで、計算してみると横12.6cm×縦7.1cmの大型ディスプレイのようだ。PS Vitaの液晶画面サイズが5インチなので、それよりも確実に大きいことになる。注目すべきは、有機ELディスプレイを搭載したことにともない、120fpsの映像表示に対応したこと。プレイステーション4(PS4)をアップデートすることで、すべてのPS4タイトルがProject Morpheusに接続して使用する際に120fpsの映像出力が可能となるのだ。なめらかに動くことで、目の前にある仮想世界により深く没入することができるようになるだろう。

ほかにも、VRヘッドセットに搭載していたLEDの数が6つから9つに増えたことで位置検出がさらに正確になったり、1本のバンドだけで着脱できる快適さも備えるなど、着実に進化している。

商品化は2016年上半期を予定しているとのことだが、Project Morpheusがゲームの世界を変えるのかどうかは発売されるソフト次第。また、周辺機器であるため、価格が高すぎれば手を出す人も少くなり、結果として普及しないままに終わる危険性もある。このあたりをうまくクリアできれば、もしかすると数年後のゲーム世界を大きく変えているかもしれない。

2016年に商品化予定のProject Morpheus

2016年に商品化予定のProject Morpheus

“気になる”ニュース4「PS4がファームウェアのアップデートでゲームのサスペンド&レジュームに対応」

ゲームのサスペンド&レジュームに対応したPS4

ゲームのサスペンド&レジュームに対応したPS4

近日アップデート! PS4システムソフトウェア バージョン2.50(2015年3月12日発表)

以前からアナウンスされていた、PS4向けのシステムソフトウェアバージョン2.50“Yukimura”の詳細が3月12日に発表され、3月26日より配信がスタートした。

バージョン2.50では、ゲームやアプリの進行状況を保存したままスタンバイモードに入り、復帰したときには中断した時点から続きが楽しめるという「サスペンド&レジューム」機能が追加される。今どきのPCではおなじみの機能だが、それと同じ操作感覚でゲームが楽しめるようになるということだ。ただし、このバージョンではスタンバイモードにしたユーザーのみがゲームやアプリに復帰することができる。ほかのユーザーが復帰させたり、「ソフトウェアの自動アップデート」設定がONでアップデートが自動実行されてしまった場合は、一時中断状態が解除されてゲームやアプリケーションが終了してしまう。この点には注意しておきたい。

システムソフトウェアバージョン2.50“Yukimura”でフォントサイズ変更に対応するPS4

システムソフトウェアバージョン2.50“Yukimura”でフォントサイズ変更に対応するPS4

ほかにも、動画共有サイトの「YouTube」だけでなく「Dailymotion」へのビデオアップロードに対応したり、トロフィーを獲得したときのスクリーンショットが自動で保存され、シェアできるようにもなった。また、シェアプレイ時のフレームレートが選べるようになり、最高60fpsでのプレイも可能。あわせて、PS Vita/PS Vita TVでのリモートプレイも60fpsで遊べるようになっている。ただし、60fpsでのシェアプレイ中は、ブロードキャストは行えない。ゲームの自動録画も停止されるので、ブロードキャスト配信を行う頻度の高い人はチェックしておこう。

“気になる”ニュース番外編

PlayStation Mobile
コンテンツ配信および購入済みコンテンツの再ダウンロード終了のお知らせ(2015年3月11日発表)

2012年10月からスタートした「PlayStation Mobile(PSM)」は、ゲーム機やスマートデバイスなど複数の端末でゲームなどのコンテンツを共通利用できる仕組み。大々的な発表もなされ、盛り上がっていくかと思われたPSMだったが、コンテンツ配信が2015年の7月15日で、ダウンロードしたタイトルの再ダウンロードが同年9月10日をもって、それぞれ終了となることが発表された。ただし、ダウンロードしたタイトルに関して、2015年4月10日から9月10日の間に遊びたいすべての機器でゲームを起動することで機器認証されるので、そのまま遊び続けることが可能になる。

この件で考えさせられるのは、サービスが終了した後のコンテンツの扱いだろう。電子書籍などにも同じことがいえるが、購入したコンテンツは誰のもので、どのような形で利用するものなのか、そのようなことを今一度ジックリと考える良い機会なのかもしれない。今回のPSMに関しては、ダウンロードしたコンテンツを現時点で遊べたとしても、認証期間終了後に機種変更などしてしまった時点でプレイ不可能になってしまう。オンラインでの購入は手軽な反面、こういったことがあるということも頭の片隅に入れておきたい。

『METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN』の発売日 発表!
全世界待望のシリーズ最新作、9月全世界発売開始(2015年3月5日発表)

オリジナルデザインのPS4本体と「METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN(メタルギア ソリッド V ファントムペイン)」をセットにした特別限定モデルが発売決定。

オリジナルデザインのPS4本体と「METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN」をセットにした特別限定モデル

オリジナルデザインのPS4本体と「METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN」をセットにした特別限定モデル

PS4、Xbox One向けビッグタイトルの1つとして大々的にアナウンスされていた「メタルギア ソリッド V ファントムペイン」だが、そのついに発売日が決定した! 2015年9月1日の北米、中南米、欧州を皮切りに、日本を含むアジアは9月2日より発売となる。PC版(STEAM)は、2週間遅れての9月16日からだ。

本作は、物語の発端を描くプロローグとして2014年3月に発売された「メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ」の本編。広大なオープンワールドを舞台として、物語の原点となる主人公が“なぜ英雄が悪の道へ落ちることになったのか?”という、シリーズ最大の謎となるエピソードが描かれている。特徴は、オープンワールドに時間や天候の概念を導入したことで、決まった攻略法の存在しない本当のステルスゲームとして完成した点。さらに、コナミが開発した次世代ゲームエンジン“FOX ENGINE”を搭載することで、今まで以上に臨場感溢れるスリリングな遊びが楽しめるのだ。

なお、本作にはオンラインマルチモード「メタルギア オンライン」も収録されており、最大で16人までの大戦が可能となっている。

これに合わせてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、日本国内向けにオリジナルデザインのPS4を投入する。主人公スネークの左腕に装着された赤い義手“バイオニックアーム”をイメージしたカラーを採用し、義手の接続部分にある金色のラインや注意サインなど細部にまでこだわったデザインが施され、重厚感のある仕上がりになっている。コントローラも特別製で、スネークの右腕に握られるハンドガンをイメージしたカラーとなっている。商品名や発売日といった詳細はまだ未定だが、かなりの人気を博すことだろう。

「プレイステーション4」と「プレイステーション ヴィータ」
中華人民共和国にて2015年3月20日(金)発売決定(2015年3月10日発表)

2015年3月20日、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、中国でのPS4とPS Vitaの発売を始めた。当初、1月11日からの発売を予定していたものの、“当局”の要請により延期していたものだ。本体発売と同時に、中国語(簡体字)にローカライズしたタイトルも「三国無双8」や「KNACK」(PS4)、「FINAL FANTASY X HDリマスター」(PS Vita)などが登場している。

なお、価格はPS4が2,899人民元、PS Vitaが1,299人民元となっているが、3月中旬でのレートで日本円に換算すると、PS4が約56,460円、PS Vitaが約25,300円だった。日本での発売価格がPS4は税込み43,178円、PS Vitaが税込20,498円なので、PS4とPS Vita共に25%ほど日本よりも高い値付けとなっているようだ。

この価格を考えると富裕層をターゲットとしているものと思われるが、今後の売れ行きに注目したい。

文化庁「メディア芸術データベース(開発版)」を公開(2015年3月16日発表)

文化庁が進めてきた、メディア芸術作品の全体像の調査・作品のデジタル化に資する事例検証等を行ってきた成果の一環として、マンガ・アニメ・ゲーム・メディアアートの作品情報や所有情報をデータベースとして整理し、開発版ながら先日公開された。従来、こういったものは個人または各出版社から発売される書籍に書かれたデータを参照するしかなく、国のお墨付きデータが登場したということで安心して使えるようになったといえる。

ただし、まだタイトルに“開発版”と銘打たれていることからもわかるように、検索の精度やデータの蓄積度はこれからという部分も多い。トップページに記されているメールアドレスから意見を送ることができるので、気になる部分があったり手元に信頼できるデータを持っていて「俺のデータを使え!」という人は、送ってみるのがいいかもしれない。

数十年分のメディアに関するデータベース

数十年分のメディアに関するデータベース

『ラブプラス』・『ときめきメモリアル』シリーズに関するお知らせ(2015年3月18日発表)

コナミにて、恋愛シュミレーションゲーム「ラブプラス」シリーズや「ときめきメモリアル」シリーズなどに関わってきた内田氏が、3月15日にコナミを退社したことを自身のTwitterアカウントにて報告した。退社に関しては、真実を知っているのは当人たちのみで、「ラブプラス」シリーズや「ときめきメモリアル」がなくなってしまうなどのさまざまな意見が飛び交っていたが、ついにコナミが今後も「ラブプラス」シリーズや「ときめきメモリアル」シリーズを制作・提供すると発表した。

制作担当者の退社について、メーカー自らがタイトルの継続について発表する事態になった

制作担当者の退社について、メーカー自らがタイトルの継続について発表する事態になった

田中将大選手、ついに「ゲームクリエイター」デビュー!
スマホゲーム『実況パワフルプロ野球』
待望のマー君プロデュースシナリオ 本日配信開始!(2015年3月13日発表)

コナミがiOSとAndroidに配信しているスマートデバイス向けゲームアプリ「実況パワフルプロ野球」に、田中将大選手がプロデュースしたシナリオ「北雪(ほくせつ)高校」編を、2015年3月13日から配信開始した。田中選手と言えば、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースと総額1億5500万ドルの7年契約を結び、好成績で昨シーズンを終えたことで話題になった“スゴイ”人。実は、幼少期から「実況パワフルプロ野球」シリーズのファンだということで、本作のテレビCMへの出演が決定したようだ。

そんな田中選手がプロデュースした「北雪高校」編は、ゲームの主人公が高校時代を過ごす北海道が舞台。数年後に女子高になることが決定した野球の名門校「北雪高校」で、主人公以外は全員女子という野球部に入部し、さまざまな問題を乗り越えて甲子園出場を目指す。

これまでのシリーズでも、シナリオ部分の評価が高かっただけに、どのような展開で進むのかが気になるところだ。

4月発売の注目作はコレだ!

4月発売になるタイトルから、注目作をピックアップして紹介しよう。

1本目は、PS2用ソフト・SIMPLE2000シリーズとして登場した「THE 地球防衛軍」シリーズの最新作となる「地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR」で、4月2日発売予定だ。シリーズ1作目の「THE 地球防衛軍」は、実は世界累計150万本を売り上げた大ヒット作。その後も作品を重ね、最新作の「4.1」がPS4で発売される。

ベースとなるのは、PS3とXbox 360で発売された「地球防衛軍4」。3人称視点のアクションゲームだが、出現する巨大な地球外生命体フォーリナーの、アリやクモに似た見た目のインパクトが強く、そしてそれを武器で倒す爽快感がマッチし、独特の高揚感を生み出すタイトルに仕上がっている。

本作は「4」の単なる移植作品ではなく、既存ミッションの約半数をリニューアル! もちろん、新たなミッションとエピソードだけでなく、より進化した敵、それに対応できる新型の武器や兵器も収録されている。さらには、従来作以上に巨大な敵までもが登場。それらは、1080pのフルHDに対応した映像でスムースに映し出されるだけでなく、安定した描画フレームレートで描かれるので、快適にプレイできるのだ。

2本目は4月29日に発売される、「ゼノ」シリーズでおなじみのモノリスソフトが制作するシームレスオープンワールドRPG「XenobladeX(ゼノブレイドクロス)」で、Wii Uでの発売だ。

2010年に発売された前作「ゼノブレイド」で実現した、オープンワールドを駆け巡りながら探索し、敵とのエンカウント時にはシームレスにバトルへと移行するシステムはより洗練され、前作の5倍以上の広さを誇る惑星ミラの大地を舞台に地球人類種の存続をかけた重厚なSFストーリーが展開する。

戦闘シーンではフィールドを自由に動き回れるので、敵の死角を突いて戦っていく。攻撃は、近距離と遠距離の武器を使い分けながら行うだけでなく、“アーツ”と呼ばれる必殺技を繰り出すこともできる。敵に大ダメージを与えることができるので、使いどころを考えて発動させたい。パーティは最大4人での編成なので、状況に合わせて各自の判断で戦ってくれる仲間と力を合わせて敵に立ち向かおう。

広大な惑星ミラを旅するために、Wii U GamePadでは“セグメントマップ”と呼ばれる地図を確認することができるようになっている。これを手がかりに、各地を探っていくことになるのだ。また、主人公キャラクターはゲーム開始時にアバターを作成するので、自分だけのキャラで物語へと入っていくことができる。声も、男性10名女性10名の豪華な有名声優陣20名から選べるので、思い入れもひと際強いものになるだろう。

3本目は、「ゼノブレイドクロス」と同じ4月29日に発売が予定されている3DS用「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION(パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)」。

今や、スマートデバイス向けゲームとして定番となっている「パズル&ドラゴンズ」(以下パズドラ)と、任天堂の国民的人気キャラクター「マリオ」が手を組んだ、3DSで遊べるゲームだ。今作では、キノコ王国に突如として出現したドロップの力を使い、クッパたちがピーチ姫をさらってしまう。彼女を救うために、マリオはパズルバトルの冒険に出発するというストーリーという物語。

パズルの基本ルールは簡単で、同じ色を3つ以上揃えてドロップを消していくだけ。連鎖消しでコンボを出せば、一気に大ダメージを与えることも可能と、ベースの部分は「パズドラ」と同じだ。キノコ王国にはいくつものワールドがあるので、ワールドマップを移動してコースを進み、パズルでバトルを勝ち抜いていく。最後に待つボスを倒せば、次のワールドへGO!

コースに進むときは、マリオまたはルイージからチームリーダーを選び、バトルするチームを編成する。各キャラクターはスキルと呼ばれる必殺技を持っているので、それを考えて選出することになるだろう。なお、特定ワールドをクリアしたりコース内で敵ブロックを入手すると、新しい“なかま”を増やすことができる。なかまキャラは「キノピオの家」でパワーを送り、パワーアップして育成することも可能だ。

「パズドラ」とは違い課金要素は一切含まれていないので、誰もが安心して楽しめるという利点もある。これまで遊ぶ機会がなかったという人は、これをきっかけにプレイしてみるのも良いだろう。

音無 欒
Writer
音無 欒
主にコンシューマ&ソーシャルゲームの記事を手がけるMac好きIT系ライター。ゲーム歴は40年弱。80年代のマイコン弄りや深夜アニメなどが元気の素。
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山野 徹(編集部)
Editor
山野 徹(編集部)
新しいもの好きで、アップルやソニーと聞くだけでワクワク・ドキドキ。デジタル好きだが、最近はアナログにも興味が出てきたアラフォー編集者。
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