あれこれ通信
2mの巨大な氷のスライムも登場!

ドラクエ30周年の5/27に発売「ドラゴンクエストヒーローズII」完成披露発表会

スクウェア・エニックスは、2016年5月26日に、都内にてPS4/PS3/PS Vita用ゲーム「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」(以下、ドラゴンクエストヒーローズII)の完成披露発表会を開催した。「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二さんをはじめ、メインキャラクターたちの声を演じた森山未來さん、武井咲さん、山田孝之さんも登場し、それぞれが本作や「ドラゴンクエスト」シリーズへの熱い思いを語ってくれた。

左から、スクウェア・エニックスのプロデューサー青海亮太さん、山田孝之さん、武井咲さん、森山未來さん、堀井雄二さん、コーエーテクモゲームスのプロデューサー小笠原賢一さん

「ドラゴンクエスト」シリーズといえば、誰もが知っている国民的RPGと呼べる作品だ。1986年5月27日に1作目となる「ドラゴンクエスト」がファミリーコンピュータ向けに発売されて以来、今年2016年で30周年を迎える息の長い大人気シリーズとなっている。現在はナンバリングタイトルI〜Xの10作品に加え、「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズや、スマートフォン向け「星のドラゴンクエスト」なども盛り上がりを見せている。シリーズ作品では、シナリオとゲームデザインを堀井雄二さんが、キャラクターデザインを「ドラゴンボール」でおなじみの鳥山明さんが、音楽をすぎやまこういちさんが担当しているというのも、大きな特徴と言えるだろう。なお、パッケージは全世界でシリーズ累計6600万本が出荷されている。

こうした「ドラゴンクエスト」シリーズ作品の中で初となる、アクションRPG作品が2015年2月26日に発売された前作の「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」だ。モンスターたちを相手に剣や魔法を使って敵を倒していく作品で、累計100万本を突破する大ヒット作となっている。開発を担当したのは、コーエーテクモゲームスで「無双」シリーズなどを手がけるω-Forceチーム。たくさんの敵を相手にした一騎当千の爽快感が味わえるのはもちろん、「ドラゴンクエスト」シリーズらしい「敵を倒して経験値を稼げば先へ進める」という、誰もが気軽にプレイできる難易度設定も受け継がれている。また、主人公がボイス付きで話すのは、シリーズを通してこの「ドラゴンクエストヒーローズ」が初めてだった。

2016年5月27日に発売される「ドラゴンクエストヒーローズII」は、前作から主人公やストーリーなどを一新。物語が続編ではないため、前作を遊んでいない人でもプレイしやすい内容だ。本作では、通信時なら最大で4人までの同時プレイが可能になったほか、異なる機種間での「クロスプレイ」も楽しめる。外出先ではPS Vita、自宅に戻ったらPS4やPS3で続きを遊ぶといったことができるのだ。さらに、機種ごとのセーブデータに互換性を持たせた「クロスセーブ」にも対応した。

PS4/PS3/PS Vitaで発売される「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」。価格は、PS4版が7,800円、PS3版とPS Vita版が6,800円(いずれも税別)

また、ゲームシステムも進化し、フィールドの概念が登場。見えている敵を相手に、そのままシームレスに戦闘が展開されるため、前作以上に臨場感が高まっている。歴代タイトルからの登場キャラクターは、「ドラゴンクエストIV」のトルネコとミネア、「ドラゴンクエストVI」のハッサン、「ドラゴンクエストVII」のマリベルとガボ。本作では、新たに「ドラゴンクエストVIII」のククールが参戦! かつてともに旅したであろう彼らと、再び冒険に出かけよう。

本作の舞台は、長きにわたり平和が続いていた七つの王国。ある日その均衡が崩れ、まるで古(いにしえ)より伝わる不吉な予言をなぞるかのように戦争が勃発する。オレンカ国にある士官学校に留学中のラゼルと、彼を訪ねた従姉妹のテレシアは、祖国ジャイワールとオレンカとの戦いをきっかけに、世界を覆う大きな争いの渦に巻き込まれていく……。

男主人公の「ラゼル」(声:森山未來)ジャイワール王国出身の士官候補生。隣国・オレンカの士官学校に留学し日々訓練に励んでいたが、とある事件をきっかけに国家同士の戦いに巻き込まれてしまう

女主人公の「テレシア」(声:武井咲)ジャイワール王国の士官候補生。留学中の、いとこであるラゼルを訪ねてオレンカへやってきた。勢いで突っ走りがちなラゼルに、的確なツッコミを入れるしっかり者

主人公の仲間「ツェザール」(山田孝之)ジャイワールの王子で、主人公たちとは幼なじみ。王子でありながら、軍の総司令官を任されている。若き人格者として慕われているが、いっぽうでカッとなると手がつけられなくなる面も

声を演じた3人の「ドラゴンクエスト」シリーズに対するこだわり

完成披露発表会で最初に登壇したのは、「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親である、堀井雄二さん。意外なことに「10周年の時も20周年の時も次回作を作るのに必死だったので、このように30歳と意識できたのは初めて」とのこと。「30年続けられるとは思わなかったので、ファンとスタッフの方々に感謝しています。明日が『ドラゴンクエスト』シリーズ30歳の誕生日ですが、そんな記念すべき日に『ドラゴンクエストヒーローズII』という新しいタイトルを発売できることをうれしく思います」と挨拶した。

このようなイベントができることをうれしく思いますと、満面の笑みで語る堀井さん

このようなイベントができることをうれしく思いますと、満面の笑みで語る堀井さん

ここで、メインキャラクターの声を演じた森山未來さん、武井咲さん、山田孝之さんと、本作プロデューサーの青海亮太さんが登場。青海さんは「30周年の、その誕生日に発売できることは本当にうれしいです。いろいろとレベルアップしたため、前作よりも開発が困難な部分もあったんですが、みなさんの『ドラゴンクエスト』に対する愛で完成しました」とコメントすると、堀井さんが「森山さんと山田さんはガチガチのドラクエユーザーで、武井さんは両親が夜を徹してプレイするのを見ていただけでなく、ボクがゲームデザインを手がけた「いただきストリート」をやり込んでいる」と続け、3人の「ドラゴンクエストヒーローズII」に対する思い入れを語った。

前作からいろいろレベルアップしたため、開発は難航した、と思い出を語った青海さん(左)

前作からいろいろレベルアップしたため、開発は難航した、と思い出を語った青海さん(左)

トークショーでは「演じてみての感想」が聞かれた。森山さんは「そもそも、主人公しゃべるの!?というところでビックリしました。熱血キャラなので叫ぶんですが、前作からさらにパワーアップしているので、1人あたりのセリフ量が半端なく多いんです。そのため、とにかく叫び続けてたという印象でした。もうひとつ衝撃だったのが、ルカナン(ルが高く、以降低い)という呪文が、実はルカナン(カナが高く、ルとンが低い)というアクセントだったということ。収録の時に堀井さんの指導で、初めて知りました」と、新事実を披露していた。

森山さんからは、敵の守備力を下げる呪文「ルカナン」の話が披露。これ以外にも数多くの呪文のアクセントが、収録時に堀井さんによって明かされたとのこと

武井さんからは「しっかりもので学級委員長のような役だったんですが、声だけで表現する難しさがありました。1人での収録だったんですけれど、先に森山さんの声が入っていたので、すごく心強くて、セリフのかけ合いのようにできたのでよかったです」とコメント。

武井さんは、収録時に「いけた」と思っても、聞いてみるとちょっと違うと思うこともあったので、たくさんの時間をかけて演じたそうだ

山田さんからは「難しかったです。セリフで張って言わなきゃいけないところがうまくいかずに何回もやりました」との感想だったものの、「でも楽しかったです」と笑顔も見せていた。ここで青海さんが、山田さんが本作に出演することになったエピソードを披露。「前作の時に、CMの撮影時に現場を訪ねたんですが、そこで山田さんが『僕のところにオファーが来てないんですけど』と言われまして(笑)。山田さんは「完全に冗談」で言ったそうですが、「ドラゴンクエストヒーローズII」制作時に堀井さんと相談して、山田さんの起用が決定しました」と説明すると、堀井さんも「ちょっと斜に構えたキャラがピッタリで、レコーディングに来た山田さんがツェザールにしか見えないんですよ!」と、ハマり役だったことを強調した。

山田さんはその後のコメントで「影で、事務所を通して圧力をかけたりとかはしていません(笑)」と笑いながら釈明した

続いて、本作にはキャラクターごとに堀井さんが決めた、個性的な決めゼリフが用意されているということで、それにからんだ話題となった。「じわじわたぎってきたぜ!」が決めゼリフのラゼルを演じる森山さんは、幼少期からやってきた「踊り」に今注力しているそうで、そこがたぎっている部分とのこと。「転職しているわけじゃないんですが、遊び人からの、踊り子からの、スーパースターになれたらいいかなと思っています」との夢も語ってくれた。

武井さんが演じるテレシアは、決めゼリフが「ちょっと言うこと聞きなさいよっ!」という委員長キャラで、武井さんが学生の時にクラスでどんな存在だったかを訪ねると、「高校生の時には仕事を始めていたので、わりと1人で行動することが多かったかもしれません。仕切るタイプではなかったです。私生活では、お姉さん気質が出ることがありますね。基本的には何でもちゃきちゃき自分でやっちゃうので、近い性格かもです。ダラダラしている人に、尻を叩いてやらせるみたいな」との回答が得られた。

山田さんが演じる「正義は我にありだ!」の決めゼリフを持つツェザールは、カッとなると手がつけられないキャラ。手がつけられなくなるほど熱中していることを聞かれた山田さんは「やりたいと思ったことはやると決めているので、続けていればいつかは形になると信じてドンドンやってます」とのこと。決めゼリフにちなんで、他人には理解されないけれど自身の中にある美学を聞かれると「『ドラゴンクエスト』シリーズをプレイするときは、一目散にツボとタルはすべて割ります……ひとつ残らず! 『ドラゴンクエストヒーローズ』は最初のころ、敵を全部倒して後で割ればいいやと思っていたんですが、戦いが終わったら動けなくなって(笑)。もしかして、あそこにすごいのが入っていたのかも……と後悔したくないので、最近は敵より先にツボとタルを全部壊してから戦います」とこだわりを見せた。これには堀井さんも「アクションなので、そこまでやる人はいないと思っていたんですが……そこまでやるんですね(笑)」と笑うばかり。

30周年を記念して、2mもある巨大なスライムの氷像が登場!

ここで、5月27日が「ドラゴンクエストヒーローズII」の発売日であると同時に「ドラゴンクエスト」シリーズ30周年誕生日ということで、お祝いセレモニーが開催された。ステージに現れたのは、東京メトロポリタン・ブラス・クインテットが演奏する「ハッピーバースデードラゴンクエスト」に乗せて登場した、高さ2mにもおよぶ巨大なスライムの氷像! これには登壇者一同もビックリで、森山さんからは「メラ(炎の魔法)で溶かしたいです」との発言も飛び出すほど。「ドラゴンクエスト」30周年を記念して特別に制作されたオブジェで、ライトアップもされていた。

堀井さんも感心して、思わず触ってしまったほど。非常に精巧な作りだった氷のスライム

堀井さんも感心して、思わず触ってしまったほど。非常に精巧な作りだった氷のスライム

最後は、登壇者それぞれから「ドラゴンクエストヒーローズII」と「ドラゴンクエスト」シリーズ30周年についての思いが語られた。森山さんは「30周年ということは、ボクの生きてきた時間と変わらないぐらいの長さになるんですけれど、個人的に大好きな作品に関われたことホントにうれしく思います。初めてのゲームキャラクター声優ということで、でき上がりがどうなっているのかボクもわからないことがいっぱいあるので、遊びながらゲームを思い切り楽しみつつ自分の声を聞きます」。

武井さんは「30周年の日に発売される歴史的ゲームに携われて、ホントにうれしく思いました。これで自慢が増えたなという思いです。これからもすべての人に愛されるゲームであり続けるように、心から願っています」。

山田さんは「今年で30周年ですが、ぜひ還暦までいっていただきたいです。『ドラゴンクエスト20』ぐらいまで、ね(笑)。『ドラゴンクエストヒーローズ』は、そのころいくつぐらいになっていますかね? それぐらいまで、ドンドン生み出してもらいたいです」。

青海さんは「堀井さんが創り出した温かい『ドラゴンクエスト』の世界で、我々は育ってきたんですね。その中で、作り手側として携われたことはホントに光栄に思います。またそれをお客様に愛を込めて提供できることが最も難しいハードルであったんですけれども、今回この作品でやり尽くしたかなと思っています。なので、ぜひ明日の発売を楽しみにして遊んでいただければと思います」。

最後に堀井さんが「30年間やってきて、こういうふうに誕生日を祝ってもらうのは初めてなんですよ。本当に30年間続けてきて良かったなと思います。30年間、ありがとうございました。これからも『ドラゴンクエスト』をよろしくお願いします」として締めくくった。

最後に、5月27日限定でテレビ放送される、シリーズ30年分の進化を感じられるCMが流された。YouTubeでもスペシャル映像が公開されているので、ぜひ懐かしさをかみしめながら見てほしい

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音無 欒

音無 欒

主にコンシューマ&ソーシャルゲームの記事を手がけるMac好きIT系ライター。ゲーム歴は40年弱。80年代のマイコン弄りや深夜アニメなどが元気の素。

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