レビュー
ざわざわ…ざわざわ…

意味不明の涙が止まらない…PSVR向けゲーム「カイジVR」レビュー!

実写映画やアニメなどマルチメディア展開されている大人気漫画「賭博黙示録カイジ」。圧倒的な緊張感で展開されるストーリーや、心を揺さぶる独特なセリフ回しなど、その魅力は語りつくせないほどあります。

この「賭博黙示録カイジ」の第2章「絶望の城」に登場する「鉄骨渡り」が「PlayStation VR」向けにゲーム化され、「カイジVR 〜絶望の鉄骨渡り〜」(以下、カイジVR)として2017年8月28日に発売されました。ダウンロード版のみの販売で価格は1,800円(税別)。プレイヤーは主人公のカイジとなり、ほかのキャラクターたちとともにあの「鉄骨渡り」に挑戦できます。鉄骨渡りの恐怖感や、原作の名シーンなどを体験するべく、実際にプレイしてみました。

VRで体験する「鉄骨渡り」はまさに悪魔的っ…!

VRで体験する「鉄骨渡り」はまさに悪魔的っ…!

「文句なく即死っ…! 魔天の地獄…鉄骨渡り…!」

ご存知の人も多いと思われますが、本作で取り扱われている「鉄骨渡り」は、カイジたちが借金を返済すべく挑戦するギャンブルのひとつ。地上から約10mの高さに設置された鉄骨を1番に渡りきった者が大金を得る「ブレイブメンロード」と、地上から74mの高さに設置された上に電流が流れている「電流鉄骨渡り」の2パートがあります。

「カイジVR」では「ブレイブメンロード」と「電流鉄骨渡り」の両方をプレイすることが可能。プレイ中は原作さながらに葛藤するカイジの心の声が聞こえてきたり、おなじみのキャラクターたちとの会話が発生したり、あの“ざわざわ”が起こったりなど、原作ファンなら間違いなく楽しめる演出がそこかしこに散りばめられています。

「カイジVR」はカイジの世界を忠実に再現。360°に景色が広がっているため、通常のテレビゲームとは没入感が違います。カイジファンならテンションが上がること間違いなし

安全な場所から「走れー!」「押せー!」と罵声を浴びせてくる金持ちたち。「狂ってやがる…!」と言いたくもなります

周りを見渡すとおなじみのキャラクターの姿が。“ざわざわ”演出や、ドラマチックに展開されるキャラクターたちのやり取りは必見です

「金の受け渡しは10年後20年後ということも可能だろう…ということ…!」などの名シーンを目の前で見るのは貴重な体験

意外にシビアなゲーム性、「鉄骨渡り」が簡単なわけない!

肝心のゲーム内容は、360°を見渡せるVR向けゲームというだけあり、カイジの世界に入り込んだような感覚。「ブレイブメンロード」では“押す”“押される”の攻防が繰り広げられ、原作どおりの展開を楽しめます。

想像を絶する高さに設置された「電流鉄骨渡り」は、常に緊張感が付きまとい、本当に鉄骨の上を歩いているような錯覚を覚え、振り向くことさえ怖くてあまりできませんでした。

操作はコントローラーの左右スティックで前進、コントローラーの傾きでバランスを取るというシンプルなものですが、バランスを取るのがなかなか難しく、大きくバランスを崩すと落下してゲームオーバーになってしまいます。

たとえゲームオーバーになってしまってもやり直すことは可能ですが、スタート地点から再プレイというシビアなシステム。カイジたちとは違って実際に死ぬことはないので、利根川の言うところの「普段感じることのできぬセーフティという名の悦楽」を感じながらプレイするのもよいでしょう。

コントローラーで使用するのは左右スティックのみ。バランスをコントローラーの傾きで取るのですが、これがなかなか難しく油断すると地上へまっさかさまに落下しゲームオーバー

スティックを倒しながらそろそろと進んでいくのはスリル満点です。「わずかなブレが命取り…!」「押さなければ押される…」などカイジの心の声が常に聞こえてきて、ゲームを盛り上げてくれます

後ろを振り返るとほかの参加者がこちらを落とそうとしてきて、細い鉄骨の上で落とし合い

後ろを振り返るとほかの参加者がこちらを落とそうとしてきて、細い鉄骨の上で落とし合い

地上74mに設置された鉄骨をわたる「電流鉄骨渡り」は、落ちたら即死ということもあって「ブレイブメンロード」よりも緊張感が高め。「こんなの無理ですっ!」と思わず突っ込みたくなるレベルです

下を見ると、鉄骨の細さと高さからくる恐怖で足がすくみます。プレイ中の同僚に「ちょっと後ろを振り返ってみてください」と伝えたのですが、「今体を動かすのは無理ですっ!」と叫んでいました

危険のため立ってプレイするのは非推奨。試しに少しだけ椅子から立ち上がってみたのですが、本当にフラフラして危ないので絶対に座ってプレイしてください

「(買うのを)一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ…貴重なチャンスをっ!」

「カイジVR」はボリュームこそ2時間ほどと多くありませんが、カイジの世界が忠実に再現されており、原作の名シーンやセリフが目の前で展開されると感動したり、思わず笑ってしまったりと楽しく遊べました。

(C) 福本伸行/highstone, Inc.(C) Solid Sphere, Inc.

(C) 福本伸行/highstone, Inc.(C) Solid Sphere, Inc.

「鉄骨渡り」のパートは想像していたよりも怖く、カイジたちの気持ちを少しだけ理解できた気がします。通常のゲームでは真似できないVR向けゲームならではの臨場感と没入感があり、これを体験できるのはPSVRだけ。原作ファンなら一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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