選び方・特集

《2025年》電子タバコ「ベイプ(VAPE)」おすすめ&人気5機種をガチレビュー!

「ベイプ(VAPE)」は元々、「アイコス」などの加熱式タバコとは異なり、ニコチンなしのフレーバー付き蒸気を楽しむ電子タバコの総称だ。近年は、加熱式タバコも「ベイプ」も「電子タバコ」と称されることがあり、むしろ「アイコス」などのニコチンを含む加熱式タバコのほうが「電子タバコ」と呼ばれるのが主流だ。いっぽう、“ニコチンを含まない電子タバコ”は「ベイプ」と呼んで区別されることが多くなった。

今、おすすめしたい「ベイプ」5機種を紹介!

今、おすすめしたい「ベイプ」5機種を紹介!

ちなみに、「ベイプ」用のリキッドは、海外ではニコチン入りのものが一般的だが、日本国内では薬機法上、ニコチン入りリキッドを流通させられないため、国内で販売されているのはニコチンなしのリキッドのみだ。

本記事では、今人気の「ベイプ」のなかでも、おすすめできる5機種を、選び方のポイントとともに紹介する。

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2025/09/01 20:00

「ベイプ」の選び方

まずは、「ベイプ」を選ぶ際のポイントについて、最近の傾向に触れながら解説しよう。

「ベイプ」ビギナーには箱を開けてすぐ使える「充電済み使い捨てタイプ」がおすすめ

「ベイプ」は近年、知識不要ですぐ使える機種が人気。リキッドが元々充填されているうえに充電済みで、そのまま1,000回以上吸えて、使い終わったらそのまま捨てられる製品が少なくない。

老舗タバコメーカー・BATによる使い捨て「ベイプ」製品「ビューズ・ゼロニ・センセーション」

老舗タバコメーカー・BATによる使い捨て「ベイプ」製品「ビューズ・ゼロニ・センセーション」

以前は、リキッドをおいしく味わうための機種選びは難しく、味を出すための方法を勉強する必要があったが、今は知識を大して持っていなくても、味がしっかりと出る機種を選びやすくなった。また、海外ユーザー向けではない国産モノや、日本人の好みに合うモノなど、リキッドの味わいのラインアップも広がっているほか、現在は味だけでなく、「CBD(カンナビジオール)」入りなど、リラックス効果を期待できる製品も登場し、多様化が進んでいる。

リキッドは、タバコ系からはメンソール風味タイプ、食品系からはドリンク系やアロマ系タイプなど、さまざまなフレーバーがラインアップされている。人気が高いのはメンソール系。なぜなら減煙のためのタバコ代替品として考えた場合、ニコチンのような喉をキックする感覚が欲しくなるからだ。ニコチン以外でキックを生み出せるのは事実上強いメンソールだけ。しかし、後述するが、今ではレギュラータイプでありながら、キック感を味わえる製品も登場している。

加熱式タバコとベイプの親和性

紙巻きタバコユーザーが「ベイプ」にそのまま切り替えるのは、結構難しい。なぜなら「ベイプ」には、いぶした煙特有のタール感がまったくなく、ニコチンも入っていないので、極論、別物だからだ。

しかし、加熱式タバコとなると、ちょっと話が変わってくる。

加熱式タバコユーザーのなかには、レギュラータイプの特有のニオイを嫌い、メンソールタイプに移行する人が多い。また、加熱式タバコは火を使わない分、ニコチン特有の喉へのキック感がマイルドなので、ユーザーは刺激が高いメンソールタイプを選ぶ傾向にある。

元々、加熱式タバコは紙巻きタバコに比べ、タールを約9割減少させている。タール特有のいぶしたニオイや味、煙感を、強力なメンソールと濃厚なフルーツ感でマスキングしたフレーバーメンソールタイプのスティックを愛好しているなら、それはかなり「ベイプ」の味に近いのだ。

説明が長くなったが、したがって、減煙志向の人にとって、加熱式タバコから「ベイプ」へ移行するハードルは決して高くない。近年の技術革新によって、「ベイプ」の世界はだいぶ様変わりしている。旧型の「ベイプ」のように、大型なうえにさまざまなパーツを買い集める必要がなく、洗浄するメンテナンスも不要でありながら、しっかりおいしく味わえる製品がたくさんラインアップされているからだ。

さらに、「ベイプ」のレギュラータイプでも、喉へのキック感を実現する技術も登場。2023年ごろに「ベイプ」を試してダメだった人には、その状況が何もかも変わっていると知ってもらいたい。

主流は好きなリキッドが選べるポッド式! 手軽さ、手入れの簡単さも重要

現在、「ベイプ」の主流は、「POD(ポッド)型」。「ポッド」は、リキッドを溜めるタンクと、蒸気発生コイルを一体化しているものを指す。「ポッド型」には、リキッド入りポッドを交換するタイプと、好きなリキッドを注入できる空のポッド付きタイプの2種類がラインアップされている。

ポッドのフタを外し、好きなリキッドを注入できる空のポッド付きタイプ。写真の使用機種は「XROS 3 Nano Pod」

ポッドのフタを外し、好きなリキッドを注入できる空のポッド付きタイプ。写真の使用機種は「XROS 3 Nano Pod」

ほかにも、蒸気を発生する構造は同じだが、リキッド充填済み、バッテリー充電済みですぐに使えて、リキッドがなくなったら本体まるごと捨てる「使い捨て型ベイプ」がある。地球にはやさしくないし、バッテリー入りなので各自治体に合わせた捨て方をする必要があるのは少々面倒だが、とにかくサクッとすぐに楽しみたい人にはおすすめだ。

「ベイプ」の吸い方は「MTL」「DL(DTL)」「RDL」の3つ!

口にいったん蒸気を溜めるタバコ式の「MTL」

紙巻きタバコや加熱式タバコは通常、煙を口の中に1度溜め、それから肺に吸い込む。その方式は、「MTL(Mouth to Lung=口吸い)」と呼ばれているが、その吸い方の場合は、ドロー(吸い込む力)が重い機種が適している。喫煙所で目立ちたくない、上司の前でモクモクさせると偉そうに見えてしまって気が引ける、という人ならこの方式がおすすめだ。

「MTL」なら、吐き出す蒸気は一般的にこの程度の量。写真の機種は「カリバーン AK3」

「MTL」なら、吐き出す蒸気は一般的にこの程度の量。写真の機種は「カリバーン AK3」

深呼吸のように一気に吸う「DL」「DTL」

いっぽう、「ベイプ」特有の吸い方として、大量の蒸気(爆煙)を好む人が行っていたのが、「DL(Direct Lung)」、もしくは「DTL(Direct To Lung=直吸い/肺吸い)」という吸い方だ。こちらでは、深呼吸するように蒸気を5秒以上かけて直接肺まで吸い込むと、大量に蒸気を発生させられる。ドローの軽いサブオーム(蒸気を発生させる装置=コイルの抵抗値が1オーム以下)のいわゆる“爆煙機種”を選ぼう。ただ、公衆の面前や会社の喫煙所では、かなり目立つことを覚悟しよう。

「DL」方式を使えば、たいていの機種でほどよい爆煙が楽しめる。写真の使用機種は「VUSE」

「DL」方式を使えば、たいていの機種でほどよい爆煙が楽しめる。写真の使用機種は「VUSE」

「MTL」と「DL」の中間的な吸い方「RDL」

さらに、近年追加された吸い方が、「MTL」と「DL」の中間とも言うべき「RDL(Restricted Direct Lung=制限付き直吸い)」だ。「DL」と同じように、直接肺に蒸気を送り込むが、2〜3秒程度のほどよいところで止め、ゆっくりフレーバーを味わいながら吐き出す方式だ。2〜3秒「ベイプ」を吸い込んだ後、さらに空気を吸い込むとしっかりキック感も味わえるバランスの取れた方法である。

「ベイプ」に最適な吸い方かもしれない「RDL」。写真の使用機種は「DR.VAPE Model3」

「ベイプ」に最適な吸い方かもしれない「RDL」。写真の使用機種は「DR.VAPE Model3」

簡単でおいしい、おすすめ「ベイプ」 5選!

ここからは、今おすすめできる「VAPE」5機種の使用レビューをお届け。

なお、本稿で使用したリキッドは、製品に始めから装着されているものと、筆者が長年愛用しているマレーシア産のファットジュース「ブルースラッシュ」(ハニーデューメロン+ストロベリー味)、喉へのキック感に衝撃を受けたレギュラー味「HiNIC(ハイニック) プレミアムリキッド」シリーズである。

左が「ブルースラッシュ」で、真ん中が「ハイニック プレミアムリキッド」シリーズ。右の「ベイプ」デバイスは好きなリキッドを使用できる空のポッド付きタイプだ

左が「ブルースラッシュ」で、真ん中が「ハイニック プレミアムリキッド」シリーズ。右の「ベイプ」デバイスは好きなリキッドを使用できる空のポッド付きタイプだ

【1】BAT「VUSE(ビューズ)・ゼロニ・センセーション」
老舗タバコ会社が作り上げた使い捨てベイプ

「ユズ・ミント」「サボテン・チェリー」「ミント・アイス」「ドラゴン・ザクロ」の4フレーバーで展開

「ユズ・ミント」「サボテン・チェリー」「ミント・アイス」「ドラゴン・ザクロ」の4フレーバーで展開

ポップでカラフルな使い捨てベイプ「ビューズ・ゼロニ・センセーション」は、「ダンヒル」「ケント」「ラッキーストライク」などの銘柄を擁し、加熱式タバコ「グロー・ハイパー」シリーズを展開するブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の製品。グローバルでトップクラスのシェアを誇る「ベイプ」ブランドだ。

使い方は、パッケージを開け、リキッド充填済み&充電済みの本体を取り出し、すぐに約1,000回吸引できるお手軽さがウリ。ボタンを押さずに、吸えば自動で起動するオートパフタイプだ。

吸い口は横幅があるため、蒸気を一度に大量に吸える

吸い口は横幅があるため、蒸気を一度に大量に吸える

日本向けの4種類のフレーバーは、もちろんニコチンなし。フレーバーはどれも、“日本好きな外国人が好みそうな”エキゾチックなラインアップである。タバコと同じ「MTL」方式で吸ってみると、味わいにクセがあることがわかる。「ユズ・ミント」「サボテン・チェリー」は甘ったるすぎて吸いづらいいっぽう、ドラゴンフルーツとザクロを組み合わせた「ドラゴン・ザクロ」はそこそこ楽しめるし、「ミント・アイス」は清涼感より甘みが強いけれどおいしい。

「RDL」で吸ってみると、それぞれの甘さが控えめになり、独特の世界観が広がって楽しい。全体的に“ミステリーな味わい”なことに違いはないが、確実においしくなった。「DL」にも向いているが、リキッドが早くなくなってしまいそうなのが心配だ。

底面にはスイッチが付いているので、バッグやポケットに入れる際は誤作動防止のためにオフにしておきたい。また、手のひらに収まるほどサイズが小さく、バッグ内では転がりやすそうなので、リキッド漏れが少々不安。なので、使用時に外す細長いフタの役目を果たす棒は捨てずにとっておき、持ち運ぶ際はそれで密閉したい。

これは捨てちゃダメ

これは捨てちゃダメ

【SPEC】
・サイズ:40.5(幅)×18.7(奥行)×71.36(高さ)mm
・重量:37g
・リキッド容量:2mL
・リキッド交換方式:不可/使い捨て式
・バッテリー:515mAh
・最大吸引回数: 約1,000回
・抵抗値:非公表
・充電:不可

【2】ロックビル「DR.VAPE Model3(ドクター・ベイプ・モデルスリー)」
コンビニで買える本格派は「β-カリオフィレン(テルペン)」入りの話題作

ボディカラーは、「ブラック」「ブルー」「ゴールド」「グリーン」「レッド」の5種類で展開

ボディカラーは、「ブラック」「ブルー」「ゴールド」「グリーン」「レッド」の5種類で展開

ファミリーマートでも手に入る、知名度の高いポッド交換式ベイプ製品の最新作。人間工学に基づいたデザインを採用しており、ほどよいざらつきのあるアルミボディが持ちやすく、スリムなフォルムがかっこいい。ボタンを押さずに、吸えば自動で起動するオートパフタイプで、リキッド入りポッドは別売りだ。

本製品の最大の魅力は、CBDブームの次を担いそうな、リラックス効果が期待できる「β-カリオフィレン(テルペン)」を配合したポッドを展開していること。ヒノキに近い清潔感のあるアロマは、チルなムードを演出するのにバッチリで、フレーバーをジャマしていないところも優秀だ。ポケットに入れて持ち運んでも、本体がそこそこ長いので、転げて液漏れすることは少ないだろう。

持ったときの薄さとほどよい蒸気量がスマートな本モデルは、「β-カリオフィレン」入りということで、「RDL」方式でじっくりと楽しみたい。

「β-カリオフィレン」入りシリーズは、苦味と清涼感を感じる「ワイルドビター」と、爽やかさが極まっているのにチルな「ミントメンソール」がおすすめ。全8種類

「β-カリオフィレン」入りシリーズは、苦味と清涼感を感じる「ワイルドビター」と、爽やかさが極まっているのにチルな「ミントメンソール」がおすすめ。全8種類

ポッドの挿入は少々硬め

ポッドの挿入は少々硬め

【SPEC】
・サイズ:19.2(幅)×9.8(奥行)×95(高さ)mm
・重量:19.77g
・リキッド容量:1.5mL
・リキッド交換方式:専用ポッド
・バッテリー:1回の充電(約40分)で約1日使用可能
・最大吸引回数:約600回
・抵抗値:非公開
・充電:USB Type-C

【3】ハイリク「HiNIC META POD(ハイニック・メタポッド)」
レギュラーでも喉にキック感を生み出した独自技術が魅力

ベイプ初心者にとって、リキッドとセットになったスターターキットはありがたい!

ベイプ初心者にとって、リキッドとセットになったスターターキットはありがたい!

ハイリクは元々、中国発の激安通販企業として知る人ぞ知る存在だったが、日本国内でノンニコチン製品を手掛けるようになって、今では国内会員が20万人を超えているというから驚く。

同社の印象としては元々、日々技術革新に挑戦しているブランドというイメージだったが、この「ハイニック」テクノロジーを使用した「ハイニック・メタポッド」には驚かされた。従来の「ベイプ」のレギュラー味では喉へのキック感は生み出せない、というのが常識だったのを見事に覆しているからだ。本機種の「Tobacco」味を吸ってみたところ、喉にキックがしっかりと来た。「ノンニコチンだよね!?」と一瞬疑ったくらいだ。

また、「ベイプ」のレギュラータバコ味と言えば、やたらロースト感が強かったり、甘すぎたりするという最も難しい味。ところが本機種は、いいニオイとは言えないヤニ感までキチンとあり、ニコチンのような喉にビリビリ来る辛みもある。ほかにも、甘くない「Mint」のざらつく蒸気感や、多少キック感は弱くはなるが「Pineapple」もフルーティーで味が濃く、おいしい。

本製品は、ボタンを押さずに、吸えば自動で起動するオートパフタイプ。明らかに「MTL」向きだ。初心者には、ベイプデバイスとリキッドがセットのスターターキットがおすすめ。

本体は角柱フォルムで質実剛健なイメージ

本体は角柱フォルムで質実剛健なイメージ

【SPEC】
・サイズ:18(幅)×16(奥行)×87(高さ)mm
・重量:33g(実測値)
・リキッド容量:3mL
・リキッド交換方式:専用ポッド交換式
・バッテリー:500 mAh
・最大吸引回数: 約1,200回
・抵抗値:1.6オーム
・充電:USB Type-C

【4】UWELL(ユーウェル)「Caliburn(カリバーン) AK3 POD」
味に定評あり! ネックストラップで液漏れなし

付属のシリコン製ストラップを使って首から提げることで、吸い口が常に上を向くためリキッド漏れが防げる

付属のシリコン製ストラップを使って首から提げることで、吸い口が常に上を向くためリキッド漏れが防げる

ここからは、空のポッド付きで、そこに好みのリキッドを注入して楽しめるモデルを紹介していこう。やはり、こだわり抜いて見つけた自分好みのリキッドが使えないのは、「ベイプ」ユーザーとしては何気に大ごとだからだ。

「カリバーン」と言えば、小さくても味が出る定番「ベイプ」ブランド。ただ、ストリート系デザインの色が少々強く、普段使いしにくい機種が多かった。いっぽう、ここで紹介する「カリバーン AK3 POD」は、ボディカラーにもよるが、落ち着いた大人っぽいデザインに仕上がっている。なお、ボタンを押さずに、吸えば自動で起動するオートパフタイプだ。

ギリギリ悪目立ちしない、このシンプルデザインがいい感じ

ギリギリ悪目立ちしない、このシンプルデザインがいい感じ

本機種のもうひとつの特徴は、ネックストラップが付けられること。リキッド漏れは「ベイプ」本体がバッグやポケットの中で傾くと起きやすいため、その対策として本機種では、常に吸い口を上に向かせておけるから安心して持ち運べる。

ほかの特徴としては、交換用ポッドのフタがそこそこ硬くて開けにくい以外は、味もしっかりと出るし、使用感は良好。もちろん、筆者が好むリキッド「ブルースラッシュ」もちゃんと楽しめたし、先述した喉へのキック感が魅力の「ハイニック プレミアムリキッド」シリーズも使える。「MTL」でじっくり楽しむための「モバイルベイプ」の決定版だ。ちなみに、リキッドをポッドに注入したら、コイルにリキッドが染みこむまで15分程度は放置してから吸うようにしよう。

【SPEC】
・サイズ:44.1(幅)×12(奥行)×67.5(高さ)mm
・重量:36g
・リキッド容量:2mL
・リキッド交換方式:ポッド型
・バッテリー:520mAh
・最大吸引回数: 1ポッドあたり推定約3,000回
・抵抗値:1.0オーム(メッシュコイル内藏)
・充電:USB Type-C(高速充電対応)

【5】Vaporesso(ベイパレッソ)「XROS 3 Nano Pod Kit(クロス スリー ナノ ポッド キット)」
小さくてもエアフロー調整が可能な首掛けタイプ

あふれ出るシルバーアクセサリー感。付属のネックストラップも金属製チェーンを採用

あふれ出るシルバーアクセサリー感。付属のネックストラップも金属製チェーンを採用

「カリバーン AK3 POD」も気になるけど、もっとこだわりたいという人には「XROS 3 Nano Pod Kit」がおすすめだ。本モデルは、首掛け可能なチェーン付きなどの特徴は「カリバーン AK3 POD」と似通っているが、ポッドのフタが開けやすく、「DL」向きの0.6オームと、「MTL」向きの1.0オームの2種類の交換ポッドが付属しており、好きなほうを選んで使える。ちなみに、吸い方にもよるが、ポッド交換は2週間が目安だ。

最大の特徴は、このサイズ感でエアフロー(吸い込む蒸気にどれだけ外気を取り込むか)の量が調整できること。閉め気味にすれば味は濃くなるし、開放すれば軽いドローで気楽に楽しめるわけだ。

側面中央部のボタンをスライドしてエアフローを調整

側面中央部のボタンをスライドしてエアフローを調整

裏側の派手めのデザインは好みが分かれそう。カラバリは全8種類で展開

裏側の派手めのデザインは好みが分かれそう。カラバリは全8種類で展開

【SPEC】
・サイズ:23.6(幅)×13.7(奥行)×115.1(高さ)mm
・重量:約45.7g
・リキッド容量:2mL
・リキッド交換方式:ポッド式
・バッテリー:1000mAh
・最大吸引回数: 非公開
・抵抗値:0.6オーム/1.0オーム
・充電:USB Type-C(DC 5V/1A)

【まとめ】「ベイプ」は今、簡単に使えて減煙にアプローチできるレベルに!

今回紹介したモデルはすべて、オートパフ(自動起動)タイプだ。

従来の「ベイプ」はバッグの中で勝手に起動する危険があると避けられがちだった。しかし、このオートパフタイプは、いちいちボタンを押しながら吸う必要もなく、吸い込んだら自動的にスイッチが入るため安全性が高い。「ベイプ」のファーストチョイスと考えてよいだろう。

また、「ベイプ」をタバコ代替品や減煙の味方として考えたとき、紙巻きタバコからの移行は難しくても、加熱式タバコからの移行はさほど難しくないレベルにデバイスもリキッドも進化している。喉へのキック感という「ベイプ」の最大の弱点が「ハイニック テクノロジー」によって克服された今、「ベイプ」シーンはこれからさらに面白くなっていくだろう。

※本記事は、喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください

価格.comマガジン編集部
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パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!
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牧野裕幸(編集部)
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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