去る2018年4月21日、「デイリーポータルZ」さん主催の展示・即売会「第3回ウェブメディアびっくりセール」が、二子玉川ライズで開催されました。盛況すぎたイベントの模様と、現地で「変態家電」という同人誌を売りさばきまくった、価格.comマガジン編集部の奮闘ぶりをお伝えします。
これは、「変態家電」にかけた編集部員たちのドキュメンタリーである
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価格.comマガジンの本「変態家電」創刊!“ウェブメディアびっくりセール”で販売します
「ウェブメディアびっくりセール」は、みんなが普段読んでいるウェブメディアの「中の人」や、売れっ子ライターさんが参加する、コミケのような入場無料イベント。みんなでブースを出して、一般のお客さま相手に同人誌やグッズなどを手売りします(詳細はこちら)。
そこで価格.comマガジンも、オリジナル同人誌を作って売ることにしました。「変態家電」という本です。
※説明しよう、「変態家電」とは。
→機能や性能があまりにもニッチな魅力にあふれすぎて、大半の人が購入をためらう実在の家電のこと。
価格.comで販売されている中から、ニッチすぎて購入をためらう家電製品の情報だけを集めたスペシャルな1冊です
……売れるのコレ。
テンションが上がって200部刷ってはみたものの、制作メンバーの間にただよいまくる「これ大丈夫?」感。だってこんなタイトルの本作ったことないから。社内の人たちの「え、これ、200冊も作ったの……?」という微妙な空気もすごかった。
イベント開催時間はたったの5時間。完売させるためには、1時間で40冊くらい売れなければなりません。普通に1〜2分で1冊売るという無理ゲーです。
「20冊くらいしか売れなかったら、週明け会社休みます」「もう100冊売れたら成功でよくね?」「俺、当日フットサルの試合あるから、途中で抜けるわ」など、制作メンバーからは後ろ向き発言が続出する始末! マジで売らなきゃ月曜に会社行けないどうしよう! そんな風にして、イベント当日がやってきました。
さてさて、ウェブメディアびっくりセールは、人気ウェブメディアや売れっ子ライターさんが多く出展するイベントです。当日は、開場前から100人くらいのお客さまが並び、開催時刻を待たずして、「#ウェブメディアびっくりセール」がTwitterのトレンド入りするという事態に!
スタート直後は、人気ライターさんのブースを目がけたスタートダッシュも発生していたほどでした。ひとことで言うと、盛況! 盛況すぎて逆に引いた!
開場前からずらりと並ぶお客さまの列。最終的に100名くらい並んでいたというからすごい。ウェブメディアびっくりセール、おそるべし!
開場してからも、お客さまの波が絶えません。会場内のスクリーンには、「#ウェブメディアびっくりセール」のハッシュタグで投稿されるTwitterの画面がリアルタイムで映されています。とにかく人が……人が多い……!
以下、そんな混沌とした現地で話題になっていた、おもしろいアイテムの一部をお伝えします。
有限会社ノオトさんの学習帳が、今回も大人気でした! 編集部メンバーがブースをおとずれたときは、もう完売してしまっていたので、公式Twitterの画像でお楽しみください(出典:https://twitter.com/notefm/status/987541745545052160)
以前から人気の高いAMさんによる男性の疑問を解決する本や、おとなりのブースだったJタウンネットさんの「日本列島グルメ地図」、ワラパッパのスエヒロさんによる日本史単語シールも!
「テレビなのに参加してすみません」と、ものすごい気を遣ってご挨拶してくださったTBSさん。街頭インタビュー風の写真が撮れる特製アクリルパネルは、なんと同社のCG部に発注した作品だそう。社内リソースの使い方パネエ
価格.comマガジンでも執筆されている北村ヂンさんの「贋作まんが」も大人気! F先生風の似顔絵を描いてもらえるブースも、人が多すぎで近づけませんでした
そんな中、「こんにちは! 変態家電です!」「価格.comは、変態家電を応援します!」と声を張り上げ、家電量販店の店員さんばりに猛アピールしまくる、価格.comマガジンブース。端から見たら、「コイツらどんだけ販売ノルマ抱えてるんだよ」的な必死さだったと思います。これが、200部刷った人たちの勢いです。
すると、イベント開始20分後、いきなり20冊ほど売れました。オイオイ、「変態家電」、分速で売れてるんですけど……! 現場に「これもしかしてイケるんじゃね?」感がただよい始めました。
そこかしこで保険の外交員さんもどきの猛烈営業トークを繰り出す我々。「このブース、全体的に売り子のグイグイ感がすごいんですけど! わかった1冊買います!」と言って購入してくださった女性のお客さま、本当にありがとうございました
「変態家電」を1冊ご購入いただくと、「家電占い」が1回体験できるというスペシャルなサービス付き!「逆に、家電占いが気になるので1冊買います」というお客さまもいらっしゃいました。「アタリ」を引いた5名の方には、家電量販店で値下げ交渉するときに使える「値下げ応援うちわ」をプレゼントさせていただきました
なかには、「変態家電を買うために、このイベントに来ました」という方も! さらに、「変態家電というワードが聞こえて気になって」「昔、家電量販店で働いてたんで看過できなくて」という方まで、さまざまなお客さまが買ってくださいました。
その後、明らかに市民バザーと間違えて入ってきちゃったおばあちゃんが来たり、会社の上司が散歩中に偶然着いた風を装って登場したり(しかも3人も)、さまざまなドラマがありましたが、ついに、イベント終了5分前に最後の1冊が売れたのです。
記念すべき最後の1冊を購入されたお客さま! 完売の瞬間にテンションが上がりすぎて、取材の基本である「顔写真載せてイイですか?」を聞き忘れてしまったので、お顔はモザイク処理でお届けします
完売御礼! やべーよ重版出来かよ!
そんなわけで、めちゃめちゃ魅力的なウェブメディアやライターのみなさんと、お客さまの熱狂の渦の中、我々の「変態家電」もなかなかイイ感じで、「第3回ウェブメディアびっくりセール」は盛況のうちに幕を閉じたのでした。
「変態家電」を買ってくださったお客さまの中には、「次号はないんですか?」とリクエストをくださった方も。そう、ウェブメディアの人間にとって、もっとも強力な原動力となるのは、こういった読者のみなさまの言葉です!
「変態家電」の成功はもう過去のこと。我々は今日から、「変態家電2」の制作に向けてまい進してまいります(予定)。ご来場いただいたみなさま、本当に本当にありがとうございました!
「あれ、普通に成功じゃん!」「週明けに堂々と出社できる!」「フットサルの試合あきらめてココにいた甲斐あった!」などなど、制作メンバーも、イベント終了後にやっと前向きな発言ができるようになりました