去る2019年1月19日、「デイリーポータルZ」さん主催の展示・即売会「第4回ウェブメディアびっくりセール」が、二子玉川ライズで開催されました。現地で「東京カデンダー」という同人誌を売り、散っていった、価格.comマガジン編集部の奮闘ぶりをお伝えします!
今回の価格.comマガジンブースは豪華2本立て!「東京カデンダー」の販売と、「インスタ羽」の撮影コーナーでお届けしました
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「ウェブメディアびっくりセール」は、みなさんが普段読んでいるウェブメディアの「中の人」やライターがたくさん参加する、コミケのようなイベントです。そこで我々は今回、家電の同人誌・第2弾「東京カデンダー」を作って売ることにしました!(第1弾は「変態家電」でした。詳細はこちら)
意気揚々と「東京カデンダー」爆誕
あの大人気メディア「東京カレンダー」さん風のオシャレな世界観で、家電製品を紹介する1冊です。ひとりのパートナーとして家電を愛し始めた男たちの姿を描いた、「家電とデートができる本」。最終的に、「自分たちの作りたいものを作ろう」ということになった結果です。悔いはありません。
しかし今回、我々はイベント当日までにさまざまなハプニングに見舞われたのでした……。せっかくなのでここで語らせてください。
今回のハイライトは何と言っても、このくだらない企画に本物の東京カレンダーさんがサラッと公認をくださったことです。絶対に怒られると思ったのに、予想外に許可が降りてむしろあわてました。なんておおらかな会社さんなのでしょう……!
スタッフ一同、「東京カレンダー」さん、マジリスペクト。ちなみに最新号のテーマは「32歳からの東京」で、表紙は田中みな実さんらしいですよ! 買わなきゃ!
全くツテがなかったので、公式サイトのお問い合わせフォームからコンタクトを取りました(正面突破)
いっぽう、こちらは本当にやばかったハプニング。同人誌「東京カデンダー」は、イベントの2日前に納品されるスケジュールでした。……が、なんと印刷所のミスで、送られてきた冊子はページが正常に印刷されていなかったのです。このときばかりはスタッフ一同、顔面蒼白。
印刷ミスしている初版。表紙に写っている掃除機に謎の赤い光が入ってしまっています。 一体何なのかいまだに不明! この表紙だけでなく、中面にも裏表紙にもポロポロと印刷ミスの個所が多発……
結果、まさかの本番2日前に、200冊刷り直し依頼。そして「イベント当日の朝に再納品」という、余裕ゼロのスケジュールになってしまいました。果たしてイベントに間に合うのでしょうか? 万が一、道路が混んだりして配達が間に合わなかったらアウトです。
「何冊くらい売れるかな?」とドキドキしていた我々ですが、この日を境に悩みは一変。「そもそも、ちゃんと売り出せるのかな?」という、根本的な不安に変わりました。みんなで緊急会議して、「もし間に合わなかったら、ブースで謝罪会見を開こう」ということでまとまったのですが……。
イベント当日の朝、ちゃんとした冊子が届きました……!! 現地で箱を開けて、売り物と初対面するというギリギリ感
何とか、イベント当日の朝に修正版が間に合いまして、予定通りに売り出すことができたのでした。日本の物流システムに感謝! いやー、今回の「第4回ウェブメディアびっくりセール」の中で、間違いなく我々がもっともギリギリな出展者だったと思います。
そんなわけで、「東京カデンダー」が我々の元に届いた約3時間後に、「第4回ウェブメディアびっくりセール」がスタート! 現物が届いてから売り出すまで、早かったー。会場は、今回もたくさんのお客さまで大盛況でした。
相変わらず人が多いぞ、ウェブメディアびっくりセール
で、我々の価格.comマガジンブースはというと……、結構印象的だったのが、本を買ってくださったお客さまの流れです。
我々は前回もこのイベントに出展しているのですが、大体のお客さまは「何となく本に惹かれて手に取る→中身を読む→購入」という流れが一般的。しかし今回は、「東京カデンダーというタイトルを見て、そのまま中身を見ないで購入」というお客さまが結構いらっしゃったのです。「中身見ないで大丈夫ですか!?」とこちらから声をかけたほどです。
気に入る人は、表紙を見ただけでそのまま買っちゃう感じ。「コンセプトに金を払う」というやつですな!
つまり、ピンと来た人は、表紙を見ただけでコンセプトを理解して買っていく。ピンと来ない人は中身を見てもピンと来ないという感じで、お客さまの反応がバッサリ分かれていた印象。我々はこのとき気付きました。「東京カデンダー」は、狭く深い場所に突き刺さる同人誌であるということに……!
で、結果的には、200冊刷ったうち130冊ちょっと売れました。そう、残念ながら完売とはなりませんでした……。とはいえ、130人以上の方にご購入いただけたと考えると、本当に感謝しかありません。あの表紙を見て、クスリとしてくれた人が130人もいたら上等です。しかも、イベント後にTwitterで「買えばよかった」とつぶやいている人まで発見。
出展:Twitterより。一体何をためらって買わなかったの……!
というわけで、悔しくも完売ならずでしたが、きっと「東京カデンダー」は、狭い範囲のみなさまの心に深く突き刺さったはず。我々はこの経験を糧にし、次こそ完売をめざして「東京カデンダー2」の制作にまい進してまいります(予定)。ご来場いただいたみなさま、本当に本当にありがとうございました! そして、「第4回ウェブメディアびっくりセール」楽しかったです! 万歳!
▼主催者・デイリーポータルZさんによる報告記事は以下から
・「ウェブメディアびっくりセールそのへっぽこな作られ方 〜第4回も盛況ありがとう!」