REVIVE版の5年前、2010年に発売されたRG版
それでは最後に、RG(リアルグレード)版のガンダムを見ていきます。記念すべきRGシリーズの第1段としてラインアップされました。1/144スケールながら、パーツ数が多いのが特徴となります。発売された当時、ネット界隈で非常に話題になった記憶があります。
アドバンスドMSジョイントのランナー
このRGは、半完成品の「アドバンスドMSジョイント」というフレームに、外装パーツを取り付けていく形で組み上げていきます。
フレームだけ完成させた状態がこちら。今回は先にフレームだけ組みましたが、組み立て書ではフレームにパーツをかぶせながら順番に組み立てていきます
1/144スケールながら、MGにひけをとらないダイナミックなアクションとギミックを搭載
装甲を半分だけ取り付けてみた状態がこちら
完成したRG 1/144 RX-78-2 ガンダム
パーツ分割による色分けが細かく、白い装甲部分だけでもライトグレー・薄いブラウンと多色構造になっています
アンテナはデフォルト状態でとがっており、素組みでもシャープな印象に。バルカンのような細かな個所まで色分けされています
外装パーツは一部開口されており、内部のパーツがチラリと見える作り
リアリスティックデカールにより、情報量の多い緻密なディテールを実現
こちらがリアリスティックデカールになります
このリアリスティックデカールもRGの大きな特徴のひとつです。リアルな質感が再現できる特殊素材製で、すべて貼るだけでも1時間以上はかかりました。
肘と膝関節に貼るデカールは、光沢感のあるカッパー色で再現
可動域は広いですが、上半身は回転しません。また、各所パーツのポロリ率は高め。このあたりはHGのREVIVE版の勝利といったところ
RGならではの部分は、関節を曲げるとまわりの装甲パーツが連動してスライドするギミックを搭載している点です
初期のRGということで武器の保持力は難あり。ビーム・サーベルはまだしも、ビーム・ライフルの保持力は低いです
ビーム・サーベルを展開するRGガンダム! ビーム・サーベルのエフェクトパーツはMGクラスの長いものが2本付属します。今回紹介した全ガンダムの中で一番長いです
飛びかかるガンダム!
ビーム・サーベルで斬りかかるガンダム!
シールド裏側のモールドが細かく、グリップ部分は好きな位置にスライドします
ビーム・ライフルで。先述したとおり、弱点は保持力に難がある手首パーツです
ハイパー・バズーカの色分けは驚異的で、パーツ数も多くメカニカルな造形です
RGには1/144アムロ・レイが付属
コア・ファイターも付属します。キャノピーにはクリアパーツが使われており、コア・ファイター用のリアリスティックデカールの量も多いです。さらには本体にも組み込み可能で、ランディングギアも付属します
HGとRGの頭部を比較
ここまで紹介したガンダムの頭部を比較してみます。どのタイプも顔付きが大きく違いますね。あなたが一番好きなガンダムフェイスはどれかな……?
ここからはオマケで、初代ガンダムのオマージュ的ガンプラをご紹介します。いずれも宇宙世紀作品ではない、アナザーガンダムに登場するガンダムになります。
左が「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」に登場した、「HG オーガンダム(実戦配備型)」。右が「ガンダムビルドダイバーズ」でGBNの運営が使用する「HGBD GBN-ベースガンダム」
HGオーガンダム(実戦配備型)
オーガンダムの実戦配備型は、ファーストガンダムをほうふつとさせるトリコロールカラーになっています。オーガンダムのパイロットであるリボンズ・アルマークの声優さんは、アムロ・レイと同じ古谷徹さんだったのも話題になりました。
まさに平成版ガンダムといったデザインのオーガンダムは、2009年に発売されました
HGBD GBN-ベースガンダム
GBN-ベースガンダムは「ガンダムビルドダイバーズ」のGBN運営(ネットゲームの運営のような立ち位置)が使用するガンプラという設定です。「アムロ・レイが見せた超人的な活躍と同様の強さ」をコンセプトに作られた機体。成形色はガンプラとしては珍しい蛍光色で再現されており、REVIVE版と同様に驚異的な可動域を実現しています。
初代ガンダムの雰囲気は残るものの、体型はかなりアレンジされています
とにかく動きまくるので、興味のあるモデラーさんには一度組んでいただきたいガンプラです!
平成のオマージュガンプラ2体で。令和ではどのようなアレンジガンダムが出るのか、今から楽しみです!
いかがでしたでしょうか。ファーストガンダムのガンプラは、今回紹介していない「絶版となったHG」や「限定品」などを含めると、ものすごい数がリリースされています。今回は今でも手に入りやすい、1/144スケールの主要なファーストガンダムで比較させていただきました。今後オリジン版などが発売される可能性も高く、まだまだ種類が増えそうですよね。
個人的な感想をあげるとすれば、私のおすすめは「HGUC No.191(REVIVE版)」「HGUC No.21」です。REVIVE版はどんなアクションポーズもとれ、パーツのポロリが一切ない点が本当にすばらしいです。組みやすさと可動域を重視される方はREVIVE版をチョイスするのがいいでしょう! 半面、デザインはアレンジされすぎているかなと感じる部分も。体型的には、クセのないHGUC No.21が気に入りました。
RX-78-2は歴史が古いというのもあり、ファーストガンダム直撃世代、ゲームから入ったファン、アナザー作品から知ったファン、それぞれで譲れないポイントが必ずあると思います。
普遍的な魅力を放つRX-78-2ガンダム、あなたのベストチョイスを見つけて、あなたならではの作り方で作ってみてくださいね!