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見た目の印象をいい意味で裏切るサウンド

かわいいだけじゃない! こだわりの61音で実は奥深いキーボード「カシオトーン CT-S1」登場

カシオ計算機(以下、カシオ)から、電子キーボード「Casiotone(カシオトーン)」シリーズの最新モデル「CT-S1」が発表された。2021年4月23日の発売を予定しており、オープン価格だが、3万円台前半での実売が予想される。本機の発表にあわせて実機を見せていただく機会を得たので、ファーストインプレッションをレポートしたい。かわいい見た目の中に、こだわりの61音源を内蔵する61鍵キーボードなのだが、実際に触ってみるとシンプルながら、なかなか奥が深いのだ。

見た目がかわいくて、サウンドには深みがある

CT-S1で印象的なのは、まずそのデザインだ。本体は、鍵盤・スピーカー・最低限のボタンのみで構成されている。そして、鍵盤部の上に配置されたスピーカースペースを覆うファブリックがおしゃれ。61鍵盤のコンパクトなサイズ感も手伝って、普段暮らしているリビングなどの生活空間にも置きやすいミニマルでかわいいデザインにまとめられている。

本体サイズは930(幅)×258(奥行)×83(高さ)mmで、重量は4.5s。ホワイト、レッド、ブラックの3色をラインアップ

本体サイズは930(幅)×258(奥行)×83(高さ)mmで、重量は4.5s。ホワイト、レッド、ブラックの3色をラインアップ

ファブリックのアクセントが効いた、とてもかわいいデザイン

ファブリックのアクセントが効いた、とてもかわいいデザイン

生活空間にもしっくりなじむ

生活空間にもしっくりなじむ

本体背面には3.5mmステレオミニジャック出力を備えており、ヘッドホンを接続して演奏したり、オーディオ機器に外部出力して鳴らすこともできる

本体背面には3.5mmステレオミニジャック出力を備えており、ヘッドホンを接続して演奏したり、オーディオ機器に外部出力して鳴らすこともできる

付属の電源アダプター、または単三乾電池6本で駆動する。電池駆動で持ち運べるのはうれしい

付属の電源アダプター、または単三乾電池6本で駆動する。電池駆動で持ち運べるのはうれしい

ところが、実際に触って音を出してみるとびっくり。見た目の印象から言って、デザイン優先のライフスタイル系キーボードかと思いきや、鍵盤はタッチレスポンス付きだし、内部にはカシオが独自に回路/機構/ソフトウェア/自社開発LSIをデザインしリアルなサウンドを鳴らす「AiX音源」を搭載。こだわりの61音色を内蔵し、ピアノやストリングスなどのアコースティック楽器から、エレキギターやオルガン、シンセサイザーといった電子楽器まで再現する。ぜひ、以下の公式動画を参照されたい。

特に熱いのが、数々の名曲で使用されてきたアコースティック楽器やビンテージ楽器の挙動を詳細に測定し、AiX音源の性能を最大限に生かして作り込んだという「ADVANCED TONES」音色。たとえばエレピ音なら、「ローズ系」「ウーリッツァー系」をうたう音色も備えており、キーボードの歴史に詳しい人や、それらの音色に憧れていた人が、それなりに楽しめる機能性を備えている。

さらに、カシオ歴代の電子楽器のサウンドを再現した12音色の「CASIO CLASSIC TONES」もすごい。1980年に登場した「カシオトーン」の第1号機「CT-201」をはじめ、「CZ-101」「VZ-1」といったシンセサイザーや超小型キーボード「VL-1」などの音色を搭載している。

新規開発のピアノ形状鍵盤を搭載しており、3種類のタッチレスポンス付き

新規開発のピアノ形状鍵盤を搭載しており、3種類のタッチレスポンス付き

13×6cmの楕円形スピーカーを左右に1基ずつ備えており、出力は2.5W+2.5Wを確保。スリムなボディの内部に効率的にスペースを確保した、独自の水平型バスレフ機構を備えており、コンパクトなサイズ感ながら臨場感あるサウンド再生を実現している

13×6cmの楕円形スピーカーを左右に1基ずつ備えており、出力は2.5W+2.5Wを確保。スリムなボディの内部に効率的にスペースを確保した、独自の水平型バスレフ機構を備えており、コンパクトなサイズ感ながら臨場感あるサウンド再生を実現している

音色にこだわったピアノに近い位置づけのキーボード

CT-S1は、製品カテゴリーとしては電子キーボードになるが、実はリズムなどのシンセサイザー機能は省略されている。コンパクトなサイズ感で、こだわりの音色をイイ音で楽しめることがポイントとなり、どちらかといえば「音色を変えられる61鍵のピアノ」といった感じの位置づけだ。シンセ機能をバリバリ使いこなすというよりは、シンプルにピアノ・キーボードとしていろいろな音で演奏を楽しみたい人にうってつけである。

なお、機能面では、別売のBluetoothアダプター「WU-BT10」を使用すれば、スマートフォンやタブレットとワイヤレス接続することができ、CT-S1自体をBluetoothスピーカーとして活用することも可能。Bluetooth再生している音楽にあわせて演奏するといったこともできる。こちらのアダプターはMIDIにも対応しており、ほかの電子楽器とCT-S1を接続してMIDIデータの通信も行える。

別売のBluetoothアダプター「WU-BT10」。なお、外部電源不要でAUDIO/MIDI兼用型のワイヤレスアダプターとして、オーディオとMIDIデータを両方使えるアダプタータイプは本機が世界初となる(2021年2月時点、カシオ調べ)

別売のBluetoothアダプター「WU-BT10」。なお、外部電源不要でAUDIO/MIDI兼用型のワイヤレスアダプターとして、オーディオとMIDIデータを両方使えるアダプタータイプは本機が世界初となる(2021年2月時点、カシオ調べ)

まとめ

CT-S1は、そのデザイン性やサイズ感・設置のしやすさから、これから鍵盤楽器を始めるエントリー層にぴったりの電子キーボードなのだが、実際に触ってみるとそれだけでは終わらない奥深さを備えているのが最大の特徴と言えるだろう。上述の通り、こだわりの61音色によってサウンドそのものをしっかりと楽しめるのも魅力。かつて、ローズやウーリッツァーなどのエレピに憧れていたユーザーが、カジュアルにそれらの音色を楽しめる1台ともなる。ぜひ注目していただきたい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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