レビュー

ファン歓喜! ほの甘くジェントルな「キャメル・スムース」が「プルームX アドバンスド」に帰ってきた

2025年4月、一昨年に販売を終了していた加熱式タバコスティック「キャメル・スムース」がさりげなく復活! 同銘柄は筆者にとって、当時の「プルームX」のベストパートナーだったので胸が熱くなった。そこで思い入れたっぷりに“新しい味”をチェックしてみた。

久々の帰還が筆者としてはマジでうれしい「キャメル・スムース」(20本入り/税込500円) 。今回使用した真っ赤なデバイスは、「プルームX アドバンスド スターターキット<Ora Ito Red>」(税込980円/数量限定発売)

久々の帰還が筆者としてはマジでうれしい「キャメル・スムース」(20本入り/税込500円) 。今回使用した真っ赤なデバイスは、「プルームX アドバンスド スターターキット<Ora Ito Red>」(税込980円/数量限定発売)

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2025/08/25 11:00

「メビウス」と「キャメル」の刷新ポイントからおさらい!

JTが展開する加熱式タバコデバイス「プルームX アドバンスド」。その専用タバコスティック2銘柄「メビウス」と「キャメル」が、2025年3月より、スティック先端を閉じて(「クリーンシール」)、デザインもロゴも刷新するという大リニューアルを実施した。「味わい・価格はそのままに」ということだったが、タバコ葉がデバイス内部に落ちて風味を損なわなくなり、メンテナンスフリーになったというのは大きな変化だ。

さらに、デバイスを新たに買い換えなくても、スマホとデバイスを、「Ploom X CLUB」経由でBluetooth接続すると、新スティックに最適化した加熱モード(「バランスドモード」)に変えられるようになった。

左が従来の「デフォルトモード」。右が加熱曲線の変化を全体的になだらかにした「バランスドモード」。新スティックなら明らかに後者がおすすめ

左が従来の「デフォルトモード」。右が加熱曲線の変化を全体的になだらかにした「バランスドモード」。新スティックなら明らかに後者がおすすめ

写真左が旧スティックで、右の新スティック「キャメル・スムース」は先端がしっかりと閉じてある。ただ、ロゴ、特にラクダ印が不思議な生物(!?)に変わってしまったことに筆者はショックを受けた

写真左が旧スティックで、右の新スティック「キャメル・スムース」は先端がしっかりと閉じてある。ただ、ロゴ、特にラクダ印が不思議な生物(!?)に変わってしまったことに筆者はショックを受けた

上が新スティックで先端にフタがしてあるのがわかる。下は旧スティック

上が新スティックで先端にフタがしてあるのがわかる。下は旧スティック

ひと足遅れて復活した、ほの甘くジェントルな「キャメル・スムース」

2023年5月に販売終了した「キャメル・スムース」は、人によっては軽すぎると言われながらも、ひときわジェントルな甘さが香るライトタバコで、個人的には“よいタバコの味”だった。ただ、同価格で、より知名度の高い「メビウス・スムース・レギュラー」とキャラクターがかぶっている部分があり、存在感は地味だったとは思う。

そんな「キャメル・スムース」が、「スティックシール」構造で先端を閉じ、ロゴは洗練され、ラクダのマークも異次元の生命体(!?)に変更されて復活した。

今回のレビューでは、新スティック用に新たにデバイスに追加された「バランスドモード」。だいぶ環境が変わったが、はたしてどのような味に仕上がっているのか。

もちろん見方によってはクールで洗練された新デザイン。フィルター部分のアイコンはもはやラクダではなく、カモメだ

もちろん見方によってはクールで洗練された新デザイン。フィルター部分のアイコンはもはやラクダではなく、カモメだ

新「キャメル・スムース」を吸ってみた!

以前の「キャメル・スムース」を知る者としては、あまり変わってほしくないと思いつつ、吸ってみた。

パッケージを開けた段階では、さほどニオイを感じない。スティック自体に鼻を近づけるとほんのり甘い香りがする。

だが、実際に吸ってみると、ジェントルな蒸気がフワッと広がり、それでいて吸い込むとしっかりとニコチンのビリビリ感があり、最後にほのかな甘さとタバコ葉の旨味が残る、という元々のキャラクターがしっかりと残っていた。そして以前は、最後にどうしてもいぶした雑味が立ち上がってきていたのだが、それがないのには驚いた!

最初から最後までジェントルな味わいのまま、吸い切れた。これは正しい進化だ。平和なマイルドタバコのよいところを抽出しつつ、タール感と雑味が排除されていて、すっきりと必要な味わいだけ楽しめる。とてもおいしい。しかも、吸い殻のニオイもマイルドで、後始末もしやすかった。

念のため、旧加熱モードの「デフォルトモード」に切り替えて吸ってみたが、やはり何か異なる・・・・・・。ニコチンの辛味が強くなって、バランスが崩れてしまったのだ。喫味は強化されるが、蒸気がシャープすぎて、喉のコンディションが悪いときなら、軽くむせそうな感じ。もちろん、うまいことはうまいのだが・・・・・・。強めの甘さが好きな紙巻きタバコユーザーが切り替えるなら、この組み合わせもアリだとは思うが、後半の喫味の尻すぼみ感と、吸い殻のニオイの強さは、加熱式タバコの旧世代という印象だ。

「キャメル・スムース」を選ぶ人は、そもそもマイルドでやさしい吸い心地を望んでいると思うので、やはり「バランスドモード」で吸うのが最適解だ。

ライトでマイルドだけど、シャープな蒸気。ライトタバコの極みのような味わいだ

ライトでマイルドだけど、シャープな蒸気。ライトタバコの極みのような味わいだ

【まとめ】やさしい蒸気によるライトなタバコ感にまとめ上げた傑作

タバコに何を求めるかは人それぞれだが、強すぎる刺激よりも日常的にふんわりとタバコの旨味に包まれたい人にぴったりの「キャメル・スムース」。ぜひ、多少面倒ではあるけれど、Bluetooth接続で加熱モードを「バランスドモード」に切り替えて吸ってみてほしい。ライトでマイルドと言いながら、しっかり来るニコチン。雑味やタール感を残しているスティックとはひと味違うおいしさを満喫できるはずだ。

使用後でもスティックの色の変化が少ない。吸い殻のニオイは甘さにマスクされて嫌なニオイが漂いにくくなっていた

使用後でもスティックの色の変化が少ない。吸い殻のニオイは甘さにマスクされて嫌なニオイが漂いにくくなっていた

清水りょういち
Writer
清水りょういち
嗜好品評論家。20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は買物情報サイト「特選街web」ディレクターとして活動している。「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、新商品・新技術、シェーバーなど。深い知識と鋭い視点で、商品の魅力や価値をわかりやすく解説する。
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牧野裕幸(編集部)
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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