BATジャパンによる、新たなカプセル入りフレーバーメンソール「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」 。2025年5月12日発売で、20本入り500円(税込)
BATジャパンの展開する加熱式タバコ「グロー・ハイパー」シリーズは、1箱430円(税込)からという低コストで運用できる点が特徴だ。その専用スティックのフラッグシップシリーズ「ネオ」(20本入り/税込500円)に、2025年5月12日、「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」が新たに加わった。今回は、そのジューシーな味わいを確かめてみたい。
BATジャパンの「グロー・ハイパー」と「グロー・ハイパー・プロ」は、2段階で温度を切り替えられる加熱式タバコデバイスシリーズ。その専用タバコスティックは、「neo(ネオ)」「KENT(ケント)」「LUCKY STRIKE(ラッキー・ストライク)」の3ブランドを展開しており、1箱430円(税込)という破格の「ラッキー・ストライク」を始め、フラグシップの「ネオ」でも500円(税込)というランニングコストの安さが特徴だった。
従来、「グロー」シリーズは「喫味は強いが、ニオイや雑味も強い」という印象があったが、2024年末に新構造デバイス「グロー・ハイパー(・プロ)」を発売したほか、専用スティックは先端を閉じる「StickSeal(スティックシール)テクノロジー」を採用してニオイの課題を解決。「グロー」シリーズの印象はだいぶ変わってきている。
そして今回、 「グロー・ハイパー」用タバコスティック「ネオ」のパッケージおよび名称変更をスタート。従来製品の「ネオ・ブリリアント・ベリー」はそのままに、「ネオ・トロピカル・スワール」を「ネオ・ブリリアント・トロピカル」に名称変更し、さらに新作「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」を追加した。それもフルーティーなジューシーさが特徴の、いわば“ブリリアント3兄弟”として再編されたわけだ。
“ブリリアント3兄弟”。左から「ネオ・ブリリアント・ベリー」「ネオ・ブリリアント・トロピカル」、そして新作「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」。トロピカルとレッドフルーツはパッケージデザインの色が似ていて少しまぎらわしい・・・・・・
カラフルになったフィルターがおしゃれ
鮮やかなデザインのパッケージを開けると、派手なデザインのフィルターに驚く。カプセル位置を表す丸いアイコンも大きくなった。
スティックの香り自体は、メンソールが基本で、ちょっと甘いかなという程度。レッドフルーツと言われてもどんな果物かはこの時点では想像がつかないが、公式によるとチェリーと桃フレーバーとのこと。
チェリーコークが好きな人なら気に入りそうなミステリアスなチェリーの香り
スティックのカプセル位置マークは大きくなったが、カプセル自体は従来と同じ小ぶりなサイズ
まずは「スタンダードモード」で吸ってみると、辛すぎない爽快でひんやりとしたメンソールがノドを駆け抜ける。後味がほんのり甘いが、チェリー味とは明確には思えない控えめな甘さ。早めにタバコ感が前面に出てくるので、そのタイミングでカプセルを潰してみた。
すると、チェリー+ピーチのカクテルのようなフルーティー&ジューシーな味わいが広がった。味の面では最初からカプセルを潰しておいたほうがいいくらい違いがあり、初めはケミカルさがあるものの、中盤からはメンソールとともにいくぶん揮発して、チェリーと桃のジューシーさがよくわかるおいしさに変わった。ただ、このエキゾチックなフィールを嫌う人も中にはいるかもしれない。
「ブーストモード」で吸うと、まず冷感メンソールに辛さが加わり、ほんのりした甘みも消えてしまうので早めのカプセル潰しがおすすめ。潰すと、ケミカルさがなく、辛口冷感メンソール+チェリー+ピーチのほどよく揮発した吸いやすさに変化する。ジューシーさはいくぶん飛んでしまうが、吐き出す蒸気に甘みがあって、これはこれで洋モク的なおいしさにあふれていた。
このエキゾチックな味わいがクセになる人は少なくないはず。気分転換に最適なうえ、タバコ特有のえぐみはうまくカバーされている
一服した後も、鼻の奥にフレーバーがしばらく残るほど、フレグランス的な魅力もある「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」。最初の1本は違和感があったが、何本か吸うと、この残り香がクセになる。タバコを吸った後の特有のタバコ臭さをうまいことマスクしており、フルーティーなカクテルを飲んだ後のようなフィールが続く。吸い殻もタバコ臭さは抑えられているが、ほんのり酸っぱいニオイが気になった。
濃いめのカクテルが好きなら、「スタンダードモード」で。爽快さを主体にしたいなら「ブーストモード」でという使い分けが適しているかもしれない。どちらにしろ、カプセルは最初から潰すほうが、この「ネオ・ブリリアント・レッドフルーツ」はおいしく味わえると思う。