あれこれ通信

日本にいながら海外旅行! VRを使った遠隔海外旅行サービス「SYNC TRAVEL」がおもしろい

KDDIとナビタイムジャパンは10月20日、東京都内で発表会を開催。VRと通信のテクノロジーを駆使し、日本と世界をLIVEでつなぐ遠隔旅行サービス「SYNC TRAVEL」を期間限定で提供すると発表した。

SYNC TRAVELを担当するKDDIの塚本陽一氏

SYNC TRAVELを担当するKDDIの塚本陽一氏

SYNC TRAVELは、「世界旅行を、もっと自由に。」をテーマに、VRと通信を使って日本と世界をリアルタイムでつなぐ、まったく新しい形の遠隔海外旅行サービスだ。KDDIは、通信と新テクノロジーを活用することで"遠く離れた人たちの心をつなぐ"ことをコンセプトにした「SYNC PROJECT」という取り組みを行っているが、今回発表されたSYNC TRAVELもその取り組みのひとつで、VRゴーグルを装着した体験者と、現地ガイドのもつ360°カメラを最先端の通信技術を使ってリアルタイムでつなぎ、日本にいながら世界の観光スポットを楽しめる。

遠隔旅行を体験するユーザーが着用するVRゴーグル。ベースはOculus Riftだ

遠隔旅行を体験するユーザーが着用するVRゴーグル。ベースはOculus Riftだ

VRの技術を使って世界旅行にいったかのような映像を楽しめるコンテンツというのはこれまでにもあったが、SYNC TRAVELは通信を使ってインタラクティブにコミュニケーションとれるというのがこれまでとの最大の違いだ。現地ガイドの持つ専用端末に旅行体験を楽しむ体験者の映像が映し出される仕組みになっており、現地ガイドや現地の人々とリアルタイムにコミュニケーションできる。

現地ガイドが装着する専用端末。360°カメラにはリコーの「THETA」が使われている

現地ガイドが装着する専用端末。360°カメラにはリコーの「THETA」が使われている

また、現地ガイドを介してショッピングも楽しめるのも特徴。購入した商品については、後日配送してくれるという。さらに、VRゴーグルに映った映像を写真に残すことも可能となっている。

遠隔旅行体験でショッピングや写真撮影も楽しめる

遠隔旅行体験でショッピングや写真撮影も楽しめる

発表会では、実際にVRゴーグルを着用した女性と、葛飾区柴又にいるガイドを通信でつなぎ、遠隔旅行を体験するデモンストレーションも行われ、発表会場から柴又を観光する様子や、現地にあるお団子屋さんでお団子を購入したり、記念写真を撮影する様子などが披露された。

発表会で披露されたデモンストレーション。上部の大型スクリーンに映っている様子が、VRゴーグル内に実際に映っている映像だ

ちなみに、サービスの受け付けはパートナー企業のナビタイムジャパンが提供している「NAVITIMEトラベル」の特設ページですでにスタートしており、今回は11月3日・4日に東京・表参道の特設会場と、イギリス、タイ、オーストラリアの3カ国をつなげるという。

なお、今回のサービス提供は試験的な位置付けということで、募集するのは28組のみ。料金もスペシャルプライスで1組あたり1980円(税込)となっている。1組当たりの体験時間は15分程度。遠隔旅行体験後には、体験した国の飲み物を提供するほか、体験したVR録画映像とオリジナルデザインのVRゴーグル「ハコスコ」を後日プレゼントするという。

今回提供するサービスが常設になるかは今回募集するユーザーの反応を見て検討するということだが、常設した際の料金については、高いハードルにならないようにしていきたいという。また、現地との時差や、現地との円滑なコミュニケーションがとれるかといった部分もしっかりと担保してやっていきたいとのことだ。

VRというとゲームや体験型アトラクションなどをすぐに想像してしまいがちだが、VRと旅行の組み合わせというのも非常に面白い。VRを使った新しい試みに今後も要注目だ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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